Asia Pacific Broadband Summit 2002 Tokyo

講演概要

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日本ユニシス株式会社
「ブロードバンドが開くニュービジネス(仮題)」

インターネット、ADSL、ケーブル等のブロードバンドの加入者がアジア圏でも増加の一途をたどっています。欧米諸国に一歩遅れたと言われるアジア諸国のブロードバンドもいよいよ本格化してきました。韓国では電線を利用した家庭内LANが既に実用化され、日本では各地で色々な試行がなされています。ブロードバンドへの期待もより一層高まってきたと思います。それに伴い、ユビキタス、ホットスポットなどブロードバンドがもたらす様々な新サービスが話題となっています。ブロードバンドが企業にもたらすものは何か、企業はブロードバンドに対し何を準備しなくてはならないのでしょうか?新しいビジネス、企業に対するブロードバンドのインパクトを語りたいと思います。
KT, The Value Networking Company
「KT社WLAN事業のフィックスト・モバイル・コンバージェンス」

1. 市場促進
  ブロードバンドサービスにおけるマーケットシェアの状況
   - 世界市場におけるブロードバンドサービスのマーケットシェア状況
   - 韓国におけるブロードバンドサービスのマーケットシェア状況
  ワイヤレスデータサービスの状況
   - 世界的な3G ボイス/データの収益見通し
   - 有線/無線 ボイス/データの展開
  ニッチマーケットとしてのWLAN到来
   - 有線ブロードバンドとワイヤレスデータの比較
   - 有線ブロードバンドマーケットの展開によるWLANユーザー拡大
2. WLAN運用テクノロジー
  モバイルブロードバンドサービスにおける展開目的
  WLAN標準化テクノロジーの状況
3. 3Gを超えたWLANサービス
  ビジネスおよび収益モデル
  モビリティを守るためのいくつかの要因
4. 韓国におけるWLANビジネスの状況
  KT-NESPOTの紹介
  KT-NESPOTのビジネス上の主要課題
NTTコミュニケーションズ株式会社
「NTTコミュニケーションズのモバイルIPサービスとウビキタス時代に向けた戦略」

 今、情報通信の世界は、固定電話の凋落からインターネットやモバイル・コ ミュニケーションの台頭へと決定的な転換がなされつつある。  一方、セキュリティやリライアビリティ、ユーザビリティという点で、イン ターネットも、今、大きな質的転換期を迎えている。NTTコムは、グループの 中でもいち早くインターネットに取り組んできた立場を活かして、そうした変化 にも敏感に対応して行くべく努力している。   その流れの中で、モバイルIPサービスは大きな位置を占めると予想される。 無線LANを含め、さらに大きなウビキタスの潮流について、将来を洞察する。
ルート株式会社
「ブロードバンド時代の無線LAN技術の利用」

IEEE802.11bに代表される無線LANの利用が益々増加している。
これら無線LANは、一般的に広く知られているノートPC等をLANに 接続するという利用形態だけでなく、固定通信としてのFWA的利用、 光ファイバーなどとの融合によるアクセスラインとしての利用も行なわれている。
とくに、固定通信的な利用方法は、ルーラルエリアにおける通信インフラの構築 手法として、経済的な側面からも、アジア太平洋地域においても、大変有効なもの として期待される。
また、昨年来、駅、空港、ホテル、コーヒーショップなどでのNomadicな利用 サービスが開始された。 されらには、この無線LAN技術を用いたVoIPによる 携帯IP電話サービス、テレマティックスなどへの応用も可能となってきた。
本セッションでは、これら無線LAN技術の動向と、無線LAN技術を用いた 各種サービスの我が国での状況を紹介する。
KT, The Value Networking Company
「ブロードバンドアクセスネットワークの展開におけるKT社の戦略」

 本発表はブロードバンドアクセスネットワーク展開におけるKT社の観点を考察するものである。
まず、KT社のブロードバンドアクセスネットワークの展開史およびそれに関連するリサーチ結果について 簡単に延べる。特に、ADSLテクノロジーが韓国において大きな成功をおさめた理由と、いかにわが社が ブロードバンドインターネットアクセス業で成功したかに焦点をあてる。
次に、KT社のブロードバンドアクセスネットワークにおける現状を示す。この分野における主要な課題、 すなわち、帯域を広げ、質を高めるための技術選択とマーケティングについて解説する。
最後に、ブロードバンドアクセスネットワークを展開していくKT社の今後のプランについて述べる。 これには、市場の切り分け方、効果的な方法での新技術の配備方法、およびブロードバンドアクセス ネットワーク加入者のための新しい付加価値サービスの提供方法が含まれている。
ZooInNet
「インターネットにおけるビデオストリーミングサービス」

次世代ブロードバンドサービスにとってビデオストリーミングサービスは主要なアプリケーションのひとつ になるだろう。インターネットは、その他のメディアと比較した場合、デジタルビデオストリーミング サービスを配信するうえで他にはない性質をもっている。インターネットを使うことでデジタルビデオ サービスは、インターアクティブTV、VOD、Webキャスティングサービスを提供することができるようになる。
デジタルビデオはPCやテレビなど様々なターミナルを通して見ることができる。
今回の発表ではこれらサービスのアプローチを解説する。
インターネットビデオストリーミングサービスの典型的なサービスモデルを例示し、また、韓国と日本で 行われた実験を紹介する。インターネットを使ってビデオストリーミングサービスを提供する ためには、対処しなければならない幾つかの問題がある、すなわち、ネットワークへのアクセス、ビデオ ストリーミングフォーマット、マルチキャスト、ターミナルである。
朝日放送株式会社
「IP/V6ブロードバンドインフラと地上波デジタル放送」

2000年から朝日放送が実験的に進めてきているIP/V6環境での高速映像配信システムの紹介と、 2003年度より東京、名古屋、大阪で始まる地上波デジタル放送の中で、 朝日放送のコンテンツマルチユースの現状を報告する
株式会社Jストリーム
「ストリーミング・ビジネスの最新動向」

国内のブロードバンドインターネットは年内に1000万弱世帯に普及するとの予想もあ ります.この環境において,多くの企業が新たなビジネスの可能性を追い求める激し い競争をしており,成功と失敗が日々繰り返されています.本セッションではアジア から見た日本のストリーミングビジネスの今後について,多くの配信実績を持つ JStreamがその経験から将来のビジネススキームと関連するビジネスのあり方を大胆 に予測します。
Elesign Inc.
「コミュニケーション環境の展開(サーキットネットワークのパケットネットワークへの進展)およびVoIP CPE(顧客所有機器)の変化について」

<序>
サーキットネットワークからパケットネットワーク(NGN;次世代ネットワーク)への進展はコミュニケーション史において大きな流れと一般に認識されている。現在の課題は、この流れをいつ、どのように軌道にのせるかということである。ここでなおざりにできないのはVoIP CPEである。

<現状>
CPEの形式と機能はパケットネットワークの進展によって変化すると考えられている。利用されるドメインによって二種に分けることができる。
  -企業:IPフォン、FXOゲートウェイ、FXSゲートウェイ
  -ソーホー(SOHO):1ポートあるいは2ポートのゲートウェイ(PSTNバックアップ機能)

<流れ>
今後CPEは、有線・無線または音声・データ・ビデオが結合したゲートウェイに展開するだろう。
この種の機器はその他抹消ターミナルの中心部となることが期待される。

<結論>
NGNの展開によりCPEに大きな変化が期待されており、その変化の途上、既存のコミュニケーション環境を維持しつつ、様々な形態でのマルチメディアサービスの提供をしていくというところに議論が必要となる だろう。

KDDI株式会社
「IP電話事業の展望」

VoIP技術の進展、常時接続高速インターネット回線の普及、制度面での整備に伴いIP電話サービスを提供する環境が急速に構築されつつあります。
IP電話はインターネットと音声が融合した新しいコミニケーションツールであり、今後様々なビジネスが生まれてくることが想定されます。
KDDIでは、各種実験を経て本年7月から試験サービスを開始しました。本公演では、IP電話を取り巻く最新の状況を報告するとともに、KDDIのIP電話に関する各種取組みと事業戦略について説明します。
シスコシステムズ株式会社
「IPテレフォニーによる変革」

IPネットワーク技術およびVoIP技術の進歩により、安定して品質の高いVoIPネットワークの 構築が可能になり、企業での採用が加速している。一般にVoIP化することは、コスト削減 に効果があることは良く知られているが、VoIP化のメリットは果たしてそれだけだろうか。 VoIP化することの意味、企業にとって効果に関して述べると共に、VoIPの持つ今後の 可能性について考えてみたい。


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