財団法人インターネット協会(IAjapan)では、迷惑メール(Spam)問題の解決を目指し、2004年より迷惑メール対策委員会(委員長・株式会社オープンテクノロジーズ樋口貴章)を立ち上げ、月ごとに開催される委員会を基盤とし、さまざまな広報啓発活動を行ってまいりました。

　活動の集約として、迷惑メールについての技術的知識を習得し、それを取り巻く法的要件の理解を深めるため、これまで8回にわたり「迷惑メール対策カンファレンス」を東京で開催してきました。送信ドメイン認証(SPF/DKIM)普及の一端を担い、特定電子メール法や特定商取引法の改正点に対する事業者の認知度を向上させるなど、最新の情報を広報することについて一定の成果を上げることができたと考えております。

　しかしながら、全国規模の事業者や官公庁、企業、大学の理解が進むにつれ、地方でそれらの情報に接する機会が不十分であることを感じてきました。そのため、当委員会では、地方の方にも初歩的な概要から最新の状況までを理解いただくことを目的とし、最近では地方セミナーにも積極的に取り組んでいます。

　今回は、おもに四国・中国地方の皆様に向けて、迷惑メールを取り巻く基礎知識の理解を深めていただき、技術および法律双方の最新動向などを理解していただくべく、当協会および愛媛大学大学院ICTスペシャリスト育成コースの主催で、愛媛大学（松山市）にて迷惑メール対策セミナーを開催する運びとなりました。

　これから迷惑メール対策に取り組んでいこうという方に向け、わかりやすく基礎からご説明するプログラムから始め、最新の技術動向までをお知りいただけるところまで進めていきますので、迷惑メール対策にご興味をお持ちのすべての方を対象とした構成となっ ております。

　本セミナーが、皆様の迷惑メール対策に関する知識を深めていただく一助となれば幸いです。
　皆様のご参加をお待ちしております。