2023年の第23回迷惑メール対策カンファレンスは、引き続き JPAAWG 6th General Meeting と同時開催します。フィッシングなど詐欺行為を目的とする迷惑メールは引き続き高いレベルで送信されています。様々な局面でインターネットの活用が進む一方で、電子メールやDNS、それらを支える暗号技術といった基盤技術も進化していく必要がありますが、実際には十分に整備されているとはいえない状態です。また最近急速に利用が進んできている機械学習を利用した様々な応用技術も、セキュリティ対策等に活用できる可能性もありますが、逆に悪意を持った攻撃に使われる可能性も当然ながらあります。本カンファレンスでは、こうした最新の技術の動向を把握したり、技術者がどう対応していくかを議論する場を提供することを目的に開催します。

これまでと同様に、携帯電話事業者やメールサービス事業者など、実際の現場の方々による生の情報を話し合うセッションを用意しています。また、重要な技術について、もう一度改めて整理したいと考える方のためのトレーニングセッションも復活させました。国内においては、通信やセキュリティ対策を進めるためには、政府との連携も重要になりますので、関係する各省庁の取り組みをご紹介します。

今回は、石川県金沢市にて開催いたします。今回もオンラインで配信するセッションを用意しますが最小限に留めています。これは、実際に集まって議論が行うことが重要であるとの観点から、多くのセッションは現地開催のみとさせていただきました。直接現地にご参加頂き、各分野の専門家や同じ課題を持つ者同士で直接議論していただくことを期待しております。

皆さまの積極的な参加を心からお待ちしております。