第12回セキュリティ・フォーラム レポート

 財団法人インターネット協会(IAjapan)セキュリティ研究部会では、第12回セキュリティフォーラムを、2003年3月6日木曜日13:30より、日本教育会館中会議室(東京都千代田区)で開催しました。
今回のセキュリティフォーラムでは、 認証技術をキーワードに、今後普及が期待される「バイオメトリクス認証」「時刻認証」という ふたつの技術を取り上げました。
12回


第1部「電子文書の存在証明に必要な時刻認証技術」
  セイコーインスツルメンツ株式会社 クロノトラスト部 シニアセキュリティマネージャ 上畑 正和 氏

 第1部では、上畑氏が、なぜその時刻認証された時刻が信頼できるか、また、信頼できる時刻認証とは何かといったことを十分に説明された上で、時刻認証の事例や、今後の可能性をお話頂きました。ネット社会でも実社会以上に「時」が重要な社会基盤になるということが十分に認識されると同時に、ビジネスの可能性を考えさせられたお話でした。

資料 『電子文書の存在証明に必要な時刻認証技術』(PDF:6,563KB)



第2部「指紋による認証システムの歴史と現状」
  NECソフト株式会社 本社技師長 星野 幸夫 氏

 第2部は、長年に渡り指紋認証技術に携わってこられた星野氏が、自動化以前の古代バビロニアの指紋照合の話しから、指紋照合に自動化のAFIS(Automated Fingerprint Identification System)、最近よく見かける指紋認証のPID(Personal Identification)システム、そして、ICカードと組み合わせた認証を行うための最新の規格であるISO/IEC FCD 7816-11までお話されました。まさに、指紋認証の歴史と星野氏の長年に経験をお聞きできたお話でした。

資料 『指紋による認証システムの歴史と現状』(PDF:2,082KB)



 次回(第13回)は、まだ未定でありますが、ネットワークセキュリティに関連した、質の高い内容での開催を検討する所存です。 内容が固まり次第ご案内しますのでご期待ください。



Copyright (C) 2003 Internet Association Japan
インターネット協会事務局
sec@iajapan.org