1.情報セキュリティの意識

[グラフ5−1]
「全般的に見て、情報セキュリティはあなたの会社の中で良く理解されていますか?」の問いに対して、「はい」40%、「いいえ」42%、「分からない」18%でした。これは2000年6月の調査では、「はい」が46%ですので過去3回の調査の中で一番2001年2月が悪い結果となりました。 調査対象者の管理職割合の減少に伴う回答者の意識の変化が影響しているのではないかと思われます。


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[グラフ5−2]
「あなたは、あなたの会社の情報セキュリティを良く理解されていますか?」の問いに対して、「はい」59%、「いいえ」28%、「分からない」13%でした。これも2000年6月の調査では、「はい」が62%ですので前回よりも2001年2月は悪い結果となりました。 グラフ5−1、2より、前回と比較して2001年2月の理解度が減少したことは、社内に情報セキュリティが全面に普及されていないことが大きな要因といえます。つまり、社員の情報セキュリティの意識の低さが理解度を落していると考えられます。

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[グラフ6]
「あなたは、あなたの会社の情報セキュリティの全般的な状況についてどう評価していますか?」の問いに対して今回の調査結果では、「普通」と答えた者が一番多く49%でした。「大変良い」、「良い」の合計が24%で、「また悪い」、「大変悪い」の合計が27%でした。しかし、前回での同じ質問では「悪い」、「大変悪い」の合計が29%でしたので、前回・前々回よりも企業内のセキュリティ意識が高まっていることを示しています。 前問と総合して判断すると、企業内におけるセキュリティ部門はより専門家している可能性も考えられます。

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[グラフ7]
「あなたの会社で、現在セキュリティの最重要課題/関心事は何ですか?」の問いでは、「アクセス制御/個人認証」が32%、「インターネット/ネットワーク・セキュリティ」が30%、そして「評価/監査」および「コンテンツ・セキュリティ」が8%となり、前回とほぼ同じ課題に関心が集まっている結果となりました。1年前から「アクセス制御/個人認証」の注目が、年々高まっていることを表す結果になっています。一方、「暗号」、「災害復旧/メディア防御」、「管理/教育」、「コンサルティング」への関心は引き続き低い結果となりました。これは、エンドユーザなどの現場に近い人たちの回答が、前回より多いためと考えられます。

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[グラフ8]
「あなたの会社で、情報セキュリティ達成への大きな障害を一つだけお答え下さい。」の問いでは、前回、前々回に続き「社員教育不足やエンドユーザの認識の無さ」が27%で一番の障害となっています。それに続く形で「予算の制約」19%、「優秀なセキュリティ人材がいない」16%、「上層部の不理解」14%と続く結果となりました。今回も一般社員の教育不足や上司の不理解など、セキュリティ知識の低い社員の人的障害がまだまだ大きいことが浮き彫りとなりました。

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