3. 調査集計結果

3-1. 脅威

 「あなたはインターネット上のセキュリティにおいて一番脅威を感じる事は何ですか?」の問いに対して、「情報トラブル」(個人情報の漏洩、盗聴など)と回答した人が44%で最も多く、次に「システムトラブル」(ウイルス、改ざん、破壊など)の30%、「金銭トラブル」(詐欺、クレジット関連)の15%、「人的トラブル」(プライバシー侵害、誹謗中傷、恐喝など)の10%という順になっており、あまり脅威を感じないという人は1%でほとんどありませんでした(グラフ3-1-1:インターネットのセキュリティに対して一番脅威を感じる事)。

 後述の「3-3.被害」で明らかなように、現在最も深刻なインターネット上の問題はウイルス被害です。ウイルス、改ざん、破壊などの「システムトラブル」よりも個人情報の漏洩や盗聴などの「情報トラブル」の方が潜在的な恐怖感や嫌悪感(脅威)があることがわかりました。また、現在は被害がほとんど無い詐欺やクレジット関連の「金銭トラブル」についても潜在的な脅威があることがわかりました。一方、メディアで頻繁に報道されるプライバシー侵害、誹謗中傷、恐喝などの「人的トラブル」については、実被害が頻発しているのにも関わらず、それに対する意識が低いことも確認できました。

 また、年代別に集計してみると、20代30代の人に「情報トラブル」と回答した人が多く、50代60代以上の人に「人的トラブル」と回答した人が多い特徴があります。これは青年層にプライバシー侵害など個人的な心配をする人が多く、壮年層に管理面など組織的な心配をする人が多いのではないかと予想されます。また、男女別での集計では、大きな差が見られませんでしたが、男性より女性のほうが人的トラブルを懸念しており、また、女性より男性のほうがシステムトラブルを心配している結果が出ました。



(グラフ3-1-1:インターネットのセキュリティに対して一番脅威を感じる事)

image1


(グラフ3-1-2:インターネットセキュリティにおいて一番脅威を感じる事/男女別)


Iimage21


3. 調査集計結果に戻る

トップページに戻る


Copyright (C) 2002 Internet Association Japan