「インターネットの安心安全な利用に役立つ手記コンクール」
受賞作品

④青少年のインターネット利用部門

gold最優秀 「たった1つの大切なルール。」  千葉県 とにかく明るい五郎丸


私は携帯で家族や友達、大切な人にメッセージを送るとき、たった一つのルールを決めています。それは、「本当にこのメッセージを送っていいのだろうか?」、「このメッセージを見た相手はどんな気持ちになるのだろうか?」と心の中で、自分に問いかけることです。そうしたルールを自分に設けることによって、感情のコントロールをすることができるからです。しかし、このルールを設ける以前に、ある事件が起きました。

私が携帯電話を持ち始めたのは小学校6年生の頃です。当時から、ネットを使ってのコミュニケーションは当たり前のようになっていました。当然、私も友達に連絡する時は携帯電話のメール機能を使用していました。携帯でコミュニケーションをとっている時間は、まさに「自分だけの世界」でした。だから、自分のありのままを相手にぶつけてしまうのです。相手の気持ちを尊重すること忘れてしまいます。私の場合、そういった習慣が高校生まで続いてしまいました。

高校1年生の頃、流行りであったSNS、「Twitter」をやり始めました。私は学校での愚痴をTwitterに掃きだめとして使用していました。時には「授業が面倒くさい」、時には「先生がうるさい」など、匿名で使用できるからといって言いたい放題投稿していました。 ある時、私は部活のチームメイトと喧嘩してしまいました。その後家に帰り、チームメイトの悪口をTwitterに投稿してしまったのです。当時、自分の投稿を誰でも閲覧できるよう設定していたので、当然チームメイトにも見られていました。

後日、その件についてチームメイトに、「言いたいことがあるなら直接言ってくれない?」 と言われてしまいました。その時、私は何も言い返せませんでした。 冷静になって考えてみると、誰でも閲覧できてしまう場で友人の悪口を投稿してしまったことは、とてもよい行いだったとは言えません。喧嘩して感情的になってしまったとはいえ、何故あの時、自分自身にブレーキをかけられなかったのか、とても後悔しています。喧嘩したチームメイトとは、今でも疎遠に。たった1つの過ちで友人を1人、失ってしまいました。

最初に語った私の「大切なルール」。こういったルールは、ネットコミュニケーションにおいて最後の砦だと私は考えます。年々、インターネットを通じての虐め、犯罪は増加の一途をたどっています。ネットが日常生活の当たり前の存在になった今こそ、一人一人が「インターネット=公共の場」という自覚をもって扱うべきです。いつか、健全なインターネットが世界中に確立されていることを願っています。


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