「インターネットの安心安全な利用に役立つ手記コンクール」
受賞作品

②トラブル克服部門

silver優秀 「SNSと無断転載」  東京都 トーミン


私は高校生の時に画像の無断転載をされたことがあります。

私は趣味で裁縫や料理を頻繁にしていたので、その写真をSNSやブログなどに投稿して楽しんでいました。 いつものようにSNSに写真を投稿したり友人が投稿した写真を読んで楽しんでいると、友人から連絡がきました。私が投稿した写真が他人に無断転載されているという内容でした。 友人に教えてもらったIDにアクセスをすると、知らない人が私の投稿した写真を、あたかも自分がその写真を撮ったかのように書いて投稿していました。 驚いた私はその人のページを調べていると、他の人の写真も無断転載されていました。 中には本人に直接抗議をしている人もいましたが、そういった連絡は一切無視されていました。 最初はきれいな景色や料理の写真が無断転載されていましたが、そのうちどんどんエスカレートしていき他人の顔写真なども無断転載されるようになりました。

私のように誰かに無断転載されていることを教えてもらって気付く人は本人に抗議をしていますが、無断転載をされているという事に気づいてない人も多くいます。また閲覧している第三者はその人が投稿した画像だと思い込み評価をしてしまいます。 自分が労力をかけてようやく作った作品の写真などが無断転載され、無断転載した人が評価されているのを見てとても悲しくなりました。

その後は無断転載していることがどんどん知られて騒ぎになり、犯人はアカウントを停止され事態はひとまず収束しました。ですが、いつまた新しいアカウントを作って無断転載をするかもわかりません。私は裁縫や料理の写真しか無断転載されていませんでしたが、顔写真を無断転載されている人もいました。 インターネットにアップロードされ拡散した画像が、インターネット上から完全に消えることはありません。無断転載をする方ももちろん悪いですが、インターネットに投稿する画像も本当に投稿していいものなのかを考えて投稿するべきだという事を学びました。

今は、小学校のうちからインターネットの利用方法などを学ぶ機会が多くあります。 よく取り上げられる犯罪では、不正アクセスやなりすまし、架空請求などがあります。あまり授業では取り上げられることも少ないですが、無断転載も複製権・公衆送信権といった財産権、氏名表示権などの著作者人格権を侵害すると犯罪行為となる可能性があります。写真投稿サイトが流行している最近、無断転載は多く発生していて問題にもなっています。しかし無断転載がどういうものなのか、犯罪であるのかどうかを理解している人はまだあまり多いと言えないと思います。 無断転載はいけないこと!とただ注意をするだけではなく、無断転載が一体どういうことなのかも呼び掛けて理解を深める場も必要だと思いました。

無断転載をする側にならないことも勿論大事ですが、無断転載をされる側にもならないようSNSなどに画像を投稿する場合は細心の注意をはらい楽しくインターネットを利用したいと改めて感じました。


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