「インターネットの安心安全な利用に役立つ手記コンクール」
受賞作品

①使いこなし部門

silver優秀 「共働き夫婦のネットカメラ」  徳島県 岩佐嘉祐


我が家は共働きの夫婦です。私はシステムエンジニアをしており、妻は看護師で病院で働いています。子供は二人授かりました。

妻は日勤だけの勤務でしたが、下の子が小学校に上がる頃に夕方から深夜までの勤務や夜中から朝までの勤務をして貰えないかと、職場より要請を受けました。学校は夕方には終わりますが、私の帰宅はどんなに早く帰宅しても、午後7時半頃になります。逆に朝、妻がおらず、子供が学校に出発する時間よりも早く出勤しないといけない日も出来てしまいました。

私たち夫婦が子供を見る事ができない時間というのは大変不安な時間です。
「遅れずに学校に行ったかな?」
「今日も無事に帰ってきたかな?」
そんな不安が頭をよぎったのです。そんな時、インターネットカメラが安価に入手出来る事を知りました。

私たちが子供を見る事が出来ない時間帯に、インターネットカメラを設置しました。このカメラのお陰で、妻が夜勤で朝いない時でも、子供が学校にいった事を確認できましたし、妻がいない夜に仕事が遅くなりかけても、自宅できちんと過ごしている事を確認できるようになりました。私たちの安心度合いが増しました。

あるとき、妻が夜勤で私が早朝から出張の日がありました。子供を起こしてすぐに出かけなければなりませんでした。学校に行くまでまだ1時間くらいあります。出張の移動中にスマートフォンでカメラを覗いてみると、なんと、うたた寝をしていました。カメラはマイクにもなっていたので、カメラに向かって
「おーい。起きろー。」
「遅刻するぞー。」
と声を出し続けました。やっとの事で子供が起き、手を振り学校に向かいました。

ただし、注意しないといけないのは、カメラのIDやパスワードをハッキングされると、自宅の中が丸見えである事、そして、子供にもプライバシーがある点です。親と言えども常に監視されているという事は、子供はストレスを感じます。だから我が家では、子供達にカメラを設置している事を話した上で、私たち夫婦がいない朝の時間と夕方の時間のみカメラの電源を入れる事にしています。

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