「インターネットの安心安全な利用に役立つ手記コンクール」
受賞作品

③親子ルール作り部門

silver優秀 スマートフォンへの「子供の依存」と「大人の依存」  千葉県 ぱんだ

2017年10月6日、私の姪は2歳になりました。

離れて暮らしているけれど、家族の動画共有アプリで、姪の母である私の姉から、毎日のように元気に遊ぶ動画が送られてきます。私はかわいい姪の姿を見て、今日も頑張ろう、と一日の活力をもらっています。

しかし、私はその愛する姪とスマートフォンに関して、気になっていることがあります。それは、姪が泣き出すと、すぐに家族がスマートフォンを差し出すことです。私は、2歳児がYOUTUBEのアイコンをタッチして、おすすめ動画から好きなキャラクターの動画を選んで見ている姿に驚きました。画面が暗くなると、ホームボタンをカチッと指で押して、手慣れた様子でスマートフォンを操作しているのです。

「この異常事態が良いことではない」、ということは家族皆がわかっていることでした。しかし、「スマートフォンを貸してくれ」と姪が泣き出すと、皆黙って差し出すしかなかったのです。私は家族のその姿を見て、スマートフォンで子育てをすることに依存している、と感じました。

そこで、私は姪が2歳という年齢でスマートフォン依存にならないために、家族がスマートフォン子育ての依存から抜け出すことができるように、何か解決方法はないかと考えました。生まれた時からあたりまえの様にスマートフォンの画面を見ていた姪から無理やりにスマートフォンを取り上げるということもできますが、まずは大人が依存をやめなければいけません。私は、離れて暮らす姪と会うときは、スマートフォンの操作を極力控えます。室内では手遊び歌や絵本、おもちゃで遊び、外では姪が飽きないように「よーいどんっ!」とかけっこをはじめる掛け声をかけて、追いかけっこをします。スマートフォンから離れて生活をすることで、家族にスマートフォンは子育てにとって「なくてはならない」ものではない、とわかってもらおうと思ったのです。

今はまだ、家族はスマートフォン依存から抜け出そうと努力をしている最中だけれど、動画共有アプリで送られてくる姪は、手遊び歌を歌っていたり、笛を吹いて笑っていたり、スマートフォンから少し離れて遊んでいるようです。スマートフォンは離れている時間や楽しい思い出を共有し、家族皆で姪の成長をあたたかく見守ることのできるツールにしていきたいと思います。

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