「インターネットの安心安全な利用に役立つ手記コンクール」
受賞作品

④青少年のインターネット利用部門

gold最優秀 ネットを通じた遊びと学び  東京都 Emi

6歳小学1年生の息子は、小学2年生の従兄弟ととても仲がよく、いつも会える日を楽しみにしています。家が近ければ頻繁に遊んでいたと思いますが、簡単には会えない距離に住んでいます。

息子が6歳になる頃、従兄弟の持っていたゲームに興味を持ち始め、同じ物をクリスマスプレゼントとして手に入れました。
今時はこんなに低年齢の子どもでも、インターネットを介してゲームの中で一緒に遊ぶことが当たり前のようにできるのですね。距離の壁を、このゲームが乗り越えてくれることになりました。

しかし私には、目が悪くなる、中毒性がある、身体を動かして遊ぶ時間を奪う、などの先入観があり、手放しに喜ぶことはできませんでした。ゲームにインターネットが加わる事で不信感は強まり、6歳では早すぎる、出来れば避けておきたい、という気持ちが大きかったです。

確かにこういう危険は本当にあると思います。しかし、ゲーム中の息子の姿を間近で見ることで、先入観に囚われて避けるのはもったいない事なのかもしれないと、徐々に感じるようになりました。

我が家ではプレゼントと同時にルールを設けました。連続使用時間を守ること、宿題などやるべきことを疎かにしないこと、などです。

子ども達は、「長い針が6に来たら休憩だよ」などお互いの家庭の決まりを言ってから始めます。
夢中になると時計が目に入らず時間にルーズになることもありますが、お互い相手の家のルールを認識し「約束の時間になりそうだよ?」なんて声をかけ合えるようになりました。

一方で、相手が存在するコミュニケーションの中で、約束通りの時間で終了する事には無理があることも分かりました。
時間の目安は設けるけれど、タイミングは子ども同士に任せるようにする事で、キリのいいところを探り、休憩に入るきっかけを友達と一緒に考えます。これは、約束の時間を単純に守るよりも難しい事だと思います。

また、メッセージを送る機能があるので、文字で会話をすることもあります。
初めてやり取りを見せてもらった時、まるで喧嘩をしているかのような、とても雑なメッセージのやり取りに驚きました。

「今からこのメッセージを読むから、自分が言われたと思って聞いてみてね」と受け取り側の気持ちを想像させたところ、それを聞いた息子は「怒られているみたいで嫌な気持ち」とのこと。

文字と喋る時とでは違う印象を相手に与えてしまう事、こんな話をする良いきっかけになりました。

今の子達は、こういう事を学校等で教わる機会が何度もあると思います。
ただ聞いて教わるよりも、実際に体験して実感した事は心にしっかりと残ります。実際の本人のやりとりを題材として教えてあげられる事は貴重だと思います。
まだ早いとは思いましたが、子どもが抵抗することなく親が介入できる時期だからこそ、取り組めるのではないかと思います。

一人で夢中になっていたら出来なかった事が一緒に楽しみたいから出来る。息子がこれから少しずつ自立していく上で大切な事を、大好きなゲームと親友を通して学んで行ける事が嬉しいです。

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