「インターネットの安心安全な利用に役立つ手記コンクール」
受賞作品

①使いこなし部門

silver優秀 誕生「2016 いそべふぁみり」家族誌  神奈川県 磯部 節子

2016年3月8日は71歳の私の誕生日、同時に私達夫婦の結婚記念日でもある。

夕方、ピンポーンと呼び鈴がなる。
近くに住む次男一家がやってきた。
みんなニコニコ、次男は風呂敷包みを持っている。
「おめでとう、これみんなから、すぐに開けて」と包みを渡された。
解くとまず箱、箱を開けると表紙に「2016 いそべふぁみり」と書かれた写真集。
表紙の写真は、去年9月にスイス一家が揃って来日、初めて全員が集合した時の写真。
裏表紙は私達の結婚式の写真。
「開いて、ばあちゃん」と孫の声。

ページを開くと「お父さん お母さんありがとう」の文字に私達二人の旅行での写真。
私達の両親、ひいじいちゃん・ばあちゃんの写真もある。
次が長男夫婦、次男一家、最後にスイスの娘一家とどのページにも連れ合いの両親と家族の写真。
最後に「みんなの好きな事」、それぞれの好きな事や活動の写真が載っている。

そういえば、少し前にスイスの娘から「学校の宿題だから」と写真を頼まれ、いろいろな写真を送信したけれど、あの写真はこの「写真集」のためだったのだ。
遠くスイスに住む娘、仙台の長男、と我が家は三カ所に離れて生活している。
「寂しいでしょう」と心配してくれる方もいるが、ご心配無用。
寂しさを感じる事も無く、インターネットのお陰で心はどんどん近くなっている。
私達一家は、文明の力で離れている距離をものともせずにしっかりとつながっていると感じる。

この写真集は、そのインターネットの力を100%生かし、みんなの協力で作られた本。
次男の説明では、離れている三家族が協力し役割分担して完成させたという。
普段の生活でも、現代に生きる私達高齢者夫婦には家族の姿が見えている。
パソコンを開くのが何よりも楽しい。

この誕生・結婚祝いの「写真集」はインターネットを見事に使って完成させた贈り物。
現代の文明の力とスイス・仙台・相模原に住む家族の結束の成果、温かさがあふれている。
見事な写真集「2016 いそべふぁみり」を前に私達夫婦は、結婚祝いの祝杯をあげた。

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