Subject: [HOTLINENEWS 142]メールマガジン73号(2012年5月号)
2012年4月18日発行

参加団体 各位
メールマガジン73号(2012年5月号)


連休明けより、ソーシャルゲーム運営会社が次々とコンプリートガチャ
(コンプガチャ)中止を発表しました。
この話題については、来月号で紹介する予定ですが、
ソーシャルゲームについての相談は、先月も多く寄せられていますので、
事例などで紹介させていただきます。


■ホットライン連絡協議会に寄せられた相談について

▼2012年4月の相談件数73件
http://www.iajapan.org/hotline/data/data.html

今月の傾向
・架空請求の相談は増加
 スマートフォンでのいわゆるクリック詐欺
 身に覚えのないメールにある退会処理をクリックすると料金請求メールが届
く、など
・オンラインゲームトラブルは運営会社の対応への不満が多数
 突然の利用停止、誹謗中傷などの対応に応じないなど
・チェーンメール(同じ内容)の相談(高校生から複数)
・SNSで知り合った人に個人情報を教えてしまい脅迫される事例(複数)


▼4月に寄せられた相談事例(1)
「占いサイトににアクセス、出会い系へ誘導された」(大学生女性)

占いを入り口とした、出会い系サイトへの勝手な登録や架空請求の相談が増えて
います。

「インフォボックスに星占いの案内があり一度アクセスをしました。
すると出会い系のメールが来るようになったため迷惑メールとして処理をしまし
た。ところが、突然「無料期間がおわり会員登録をしてください今なら3万のと
ころが1万です」とメールがきました。
自分としては登録するつもりはなかったので登録をしないとメールをしたつもり
でしたが、操作ミスか説明をよく理解しなかったこともあり会員登録をしてしま
いました。その後すぐに退会処理をしてもらいましたが、120日経たないと精算
金がかなり高額になるようで再度退会をやめることをつたえたのですが聞きいれ
てもらえずにいます。自分のミスでもあるのですが、このままズルずるするより
も支払をしてすっきりしたい気持ちもあります。どうしたらいいのでしょうか。」
(いくら精算金をはらったいいのかの指示もないので困っています)


▼4月に寄せられた相談事例(2)
「チェーンメールが届いた」(高校生男子など複数)

数年前、当協会の私(携帯電話宛)にも同内容のメールが届きました。
未成年者は信じてしまうかもしれません。

「助けてください。チェーンメール(このメールを回さなかった人が不幸になっ
た、メールの逆探知を行っていて止めた人が分かる、などの文面に恐怖心をあお
るもの)が周りの友達や自分に来ました。携帯番号まで掲載してあり怖いです、
追跡されたりするのでしょうか?」


▼4月に寄せられた相談事例(3)
「裸の写真が出回っているかもしれない」(高校生女子)

好奇心で、知らない人からのメッセージを開いてしまい、写真も簡単に送ってし
まうのでしょうか。青少年にネット利用の基本を伝えていかないと、と痛感させ
られる事例です。

「会社経営者と名乗る人からメッセがきて、直接メールをするようになったのです
が、そこで風俗に勧誘され、採用になったから裸写メを送るように言われたので
送りました。携帯番号や住所も教えてしまったのですが、急にその人から、
「やる気が見られないから採用はなし」と言われました。しばらくすると、別の
人物から『サイトで裸写メ出回ってるよ。エッチしてくれたらどのサイトに載っ
てるか教えてあげる、その写メ家に送ることもできるんだよ。』
というメッセが届きました。
最初の会社経営者となのる人が載せたとしか考えられません、許せません。
その人は、やりとりをしたSNSを既に退会してるし誰かもわかりません。」


▼4月に寄せられた相談事例(4)
「オンラインゲームで強制退会させられたが納得できない」(社会人40代男性な
ど複数)

ゲームを始める際は、運営会社とのトラブルを避ける為にも
利用規約をきちんと確認してご利用して欲しいと思います。

「無料と大きくうたっているゲームについて、無料ではじめたものの有料アイテ
ムが用意されていて気付くと多額のお金を使ってましたが、強制退会にされまし
た。 理由は「投稿された内容に不適切な表現が含まれているため」身に覚えが
ないので、強制退会後問い合わせしましたが、はっきりとした答えがありませ
ん。ゲーム内であっても、課金して得たポイント等は固有財産でないでしょう
か?復帰を望みます!」



■ネット事件簿(4月に報道されたニュースより10件)

▼2012年4月2日(asahi.com)
「NHK国営化」ジョークを謝罪 公式ツイッター
http://www.asahi.com/digital/internet/TKY201204020575.html
NHK広報局の公式ツイッターで、エープリルフールのジョークとして
書き込んだ内容が批判を受け、謝罪していたことが2日、分かった。

▼2012年4月12日(nikkansports.com)
「呪う」メール送信容疑で逮捕
http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp0-20120412-932955.html
元交際相手の母親に「呪う」などと書いた電子メールを送ったとして、
警視庁は12日までに、脅迫の疑いで、東京都無職の容疑者(44)を逮捕。

▼2012年4月13日(MSN Sankei News)
別れた腹いせ? 元交際相手経営の芸能プロHP改竄 容疑の26歳女逮捕
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120413/crm12041314310010-n1.htm
元交際相手が社長を務める芸能プロダクションのホームページ(HP)を無断で
改竄(かいざん)したとして、警視庁サイバー犯罪対策課は、不正アクセス禁止
法違反などの疑いで、東京都無職容疑者(26)を逮捕。

▼2012年4月14日(MSN Sankei News)
スマホアプリで数百万人分の個人情報流出か 警視庁、調査開始
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120414/crm12041411030001-n1.htm
スマートフォン(高機能携帯電話、スマホ)に入れると、スマホに登録された電
話番号などを無断で外部に送信するアプリ(応用ソフト)が出回り、これまでに
数百万人の個人情報が流出した恐れがあることが14日、情報セキュリティー会
社への取材で分かった。

▼2012年4月17日(MSN Sankei News)
女性のパスモ履歴引き出し→「2ちゃんねる」で公開 東京メトロ駅員を懲戒解雇
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120417/crm12041712450006-n1.htm
東京メトロの30代の男性駅員が昨年2月、勤務中に業務用コンピューターで、
女性のICカード乗車券「PASMO(パスモ)」の利用履歴を引き出し、
インターネット掲示板「2ちゃんねる」で公開していたことが17日、東京メト
ロと警視庁への取材で分かった。

▼2012年4月19日(YOMIURI ONLINE)
携帯ゲーム機不正プログラム販売容疑、初の逮捕
http://www.yomiuri.co.jp/net/news/20120419-OYT8T00190.htm
携帯型ゲーム機の違法コピーソフトを使用できる不正プログラムが記録されたメ
モリースティックを販売したとして、栃木県警は18日、同県、無職容疑者
(29)を不正競争防止法違反(技術的制限解除装置等の販売)の疑いで逮捕。

▼2012年4月20日(YOMIURI ONLINE)
2ちゃんねるが犯罪温床化、違法情報3千件放置
http://www.yomiuri.co.jp/net/news/20120420-OYT8T00167.htm
インターネット掲示板「2ちゃんねる」が昨年6月までの半年間に、
警察当局から削除要請を受けながら放置した違法情報は3026件に上ること
が、警察庁のまとめでわかった。

▼2012年4月19日(jiji.com)
サクラサイト商法に注意! 多額被害も 国民生活センター
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201204/2012041900949
国民生活センターは、出会い系サイト業者に雇われたサクラが、タレントや
占師に成り済まし、有料メールサービスなどに利用者を誘い込む悪質な
「サクラサイト商法」が増えているとして注意を呼び掛けた。

▼2012年4月24日(asahi.com)
フェイスブックに「また問題児担当」
http://www.asahi.com/edu/news/SEB201204240013.html
福岡市内の中学校の男性教諭が、インターネットの会員制交流サイト「フェイス
ブック(FB)」に、新学期が始まるのを前に「問題児をまた担当することに
なった」といった文言を書き込んでいたことが 4月23日、分かった。
市教委は、FBなどソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の使い
方について通知文を出し、注意を促した。

▼2012年4月27日(MSN Sankei News)
ツイッターで「高2」とウソ 40歳小学校職員、中3女子に裸体画像送らせ逮捕
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120427/crm12042711490002-n1.htm
高校生になりすましてインターネットの短文投稿サイト「Twitter(ツ
イッター)」で知り合った当時、中学3年生の女子生徒(15)に裸体の画像
を送らせたとして、警視庁サイバー犯罪対策課は、児童買春・ポルノ禁止法違
反の疑いで、習志野市立小学校職員の容疑者(40)を再逮捕。


▼最新のインターネット関連ニュースの一覧は以下のページをご覧ください。
http://www.iajapan.org/hotline/inews/inews.html
http://www.iajapan.org/hotline/inews/c-inews.html(子ども関連記事)



■国や業界団体などの動き、プレスリリースなどを時系列で紹介

▼総務省(2012年4月4日)
コネクトフリー株式会社に対する「通信の秘密」の保護に係る措置(指導)
http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban08_02000071.html
総務省は4日、公衆無線LANサービスを提供しているNTTブロードバンドプラット
フォーム株式会社(NTT-BP)とコネクトフリー株式会社に対して、電気通信事業
法第4条に規定する「通信の秘密」を侵害する事案があったとして、再発防止を求
める行政指導を行った。


▼IPA(独立行政法人情報処理推進機構)(2012年4月4日)
コンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況【2012年3月分および第1四半期】
~MyJVNバージョンチェッカを活用し脆弱性の解消を~
http://www.ipa.go.jp/about/press/20120404.html
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)は、2012年3月のコンピューター
ウイルス・不正アクセスの届出状況を公表した。
3月にIPAに寄せられた相談件数は772件で、そのうちワンクリック請求に
関する相談が130件、偽セキュリティソフトに関する相談が44件あった。


▼厚生労働省(2012年4月5日)
違法ドラッグに対する指導取締りの強化について
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r985200000276l6.html
違法薬物とほぼ同じ成分を含みながら薬事法の規制対象となっていない「脱法ド
ラッグ」や、合法をうたいながら規制薬物を含有する「非合法ドラッグ」の乱用
が若者を中心に後を絶たないことから、
警察庁と厚生労働省は、連携を強化して販売業者に対する指導・警告などの対策
を推進する方針を固めた。


▼グリー株式会社(2012年4月6日)
「利用環境の向上に関するアドバイザリーボード」を設置
http://www.gree.co.jp/news/press/2012/0406_01.html
ゲームサイト運営会社のグリーは、ネット上で他人と交流しながら遊べる「ソー
シャルゲーム」への子どもの参加や、ゲーム上の仮想通貨と現実のお金の取引を
する「リアル・マネー・トレーディング」(RMT)の禁止など、同社のサービ
スと関連する社会問題への対応に助言を得る「アドバイザリーボード」を新設す
る。4月中旬に初会合を開く予定。


▼総務省(2012年4月10日)
スマホ利用者情報に対する事業者のリテラシー不足、端末IDの扱いなどが課題に
http://www.soumu.go.jp/menu_sosiki/kenkyu/11454.html

スマートフォンを経由した利用者情報の取り扱いについて検討している
総務省のワーキンググループ(WG)が10日、中間とりまとめ案を報告した。
参考記事:マホ利用者情報に対する事業者のリテラシー不足、端末IDの扱いなど
が課題に
参考記事:INTERNET Watch
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20120410_525378.html


▼厚生労働省(2012年4月18日)
「脱法ドラッグ」→「違法薬物」への指定迅速化へ国内未流通の薬物も規制対象
に 厚労省部会違法薬物とほぼ同じ成分が含まれているものの薬事法で規制でき
ていない「脱法ドラッグ」について、厚生労働省薬事・食品衛生審議会の部会は
、違法薬物の指定手続きの迅速化や、海外で流通実態がある薬物を国内流通前に
違法薬物に指定し、規制を可能にするなどといった対策強化を行うことを決めた。
参考記事:産経新聞
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120418/crm12041822280028-n1.htm


▼警察庁(2012年4月19日)
ネットで薬物、7割近くが初犯
インターネットの薬物密売サイトを利用していた容疑者のうち、7割近くがネッ
トで初めて薬物事件に関わっていたことが19日、警察庁の調べで分かった。
密売サイトを自分で探していた容疑者は9割近くで、薬物未経験者が能動的に
薬物を入手する手段としてネットを利用している傾向をうかがわせている。
参考記事:産経新聞
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120418/crm12041822280028-n1.htm


■参考情報など

▼フツーの人にこそ読んでほしい、米ギャップ社のソーシャルメディアガイドライン
2012年4月1日(PR FREAK)
http://blog.prtimes.co.jp/yamaguchi/2012/04/gap_social_media/
米ギャップ社が、英ビジネス誌「Ethical Corporation誌」が3月上旬に主催した
カンファレンスで発表した同社のソーシャルメディアガイドラインを紹介します。
ガイドラインは、3つのカテゴリーに分類されています。
「心に留めておくこと」、「ベストな方法」そして「絶対にダメなこと」。


▼福井弁護士のネット著作権ここがポイント
著作権法改正でこう変わる DVDリッピング規制、元・日本版フェアユース
2012年4月11日(INTERNET Watch)
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/special/fukui/20120411_525463.html
「ただ今国会審議中/著作権法はこう変わる」の駆け足解説を。


▼10代のネット利用を追う
商業高校に「電子商取引」科目が登場、学習指導要領の改訂で2013年度から
高校生が作るECサイト、先行実践校も
2012年4月12日(INTERNET Watch)
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/column/teens/20120412_525787.html
「高等学校学習指導要領」が改訂され、商業科において「電子商取引」が登場
する。
今回は同科目の概要を確認するとともに、この新学習指導要領の施行に先行して
ECサイト構築・運営の実践的な授業を取り入れている埼玉県立岩槻商業高等学
校の事例をレポートする。	


▼SNSと携帯電話の利用におけるプライバシー意識調査-
Facebookでの友人による勝手な情報公開には9割が不快感
2012年4月12日(トレンドマイクロ株式会社)
http://jp.trendmicro.com/jp/about/news/pr/article/20120410035738.html
トレンドマイクロ株式会社は11日、SNSと携帯電話のプライバシーに関する
ウェブアンケート調査の結果を公表した。調査対象は18歳以上の国内インター
ネットユーザーで、
有効回答数は618人。調査期間は3月28日~29日。
関連記事:Facebook写真投稿、プライバシーに注意(YOMIURI ONLINE)
http://www.yomiuri.co.jp/net/security/goshinjyutsu/20120413-OYT8T00593.htm


▼Gmail利用傾向を解析し、わかりやすいグラフにして定期的にレポートしてくれる
2012年4月20日(INTERNET Watch)
機能を提供するスクリプト「Gmail Meter」を、米Googleが19日付のGmail公式ブ
ログにて紹介している。
参考記事:INTERNET Watch
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20120420_527972.html


▼「インターネットの殿堂」にVint Cerf氏ら、日本からは高橋徹氏が選出
2012年4月27日(INTERNET Watch)
「The Internet Hall of Fame(インターネットの殿堂)」が4月23日に発表され
33人が殿堂入りした。日本からは唯一、高橋徹氏が選ばれた。高橋氏はインター
ネットをアジアに広めたことが評価された。
参考記事:INTERNET Watch
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20120420_527972.html


▼原発事故直後の情報信頼度 保安院はツイッターより下
2012年4月25日(経済産業省原子力安全・保安院)
東京電力福島第一原発事故直後に信頼できた情報源は「経済産業省原子力安全・
保安院」だったと答えたのは13%だったことが、保安院自身の調査でわかった。
信頼度はブログ・ツイッターの23%よりも低かった。
保安院は「東電の情報を右から左に流している、事故の技術的解説ができないと
受け止められていた」と分析している。
参考記事:朝日新聞
http://www.asahi.com/digital/internet/TKY201204240561.html

▼ゲームを継続する理由として「人 とつながりたい」が上位に
~ 『SNS アプリユーザー行動心理レポート』調査結果より ~
2012年4月25日(株式会社エンターブレイン)
http://www.enterbrain.co.jp/up_files/bulletin/sns.pdf
株式会社エンターブレインは25日、ソーシャルゲームユーザーの利用動向をまと
めた調査結果を公表した。
それによれば、ソーシャルゲーム利用者は20.5%に上り、2011年9月に実施した
前回調査の16.3%から約5ポイント上回った。

▼なぜアメーバピグは年齢制限に踏み出したのか?
http://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n45561
16歳、Ameba歴は2年10カ月の高校1年生の女子(すごい!)が
まとめている記事です。


■編集後記

先月のメルマガ発行直後に「読みやすくなりました」と嬉しいコメントをいただ
きました。ホットライン連絡協議会だから発信できる情報(ネットトラブル動向
や最新事例など)を今後もこのメルマガでみなさまにお届けしていたけたらと
思っております。コメントをありがとうございました!