Subject: [HOTLINENEWS 144]メールマガジン75号(2012年7月号) 2012年7月19日発行 参加団体 各位 メールマガジン75号(2012年7月号) 暑かったり、ジメジメしたり、寝苦しい夜が続いていましたが、 各地で梅雨明けがはじまりました。ですが、体調を崩さぬよう、 暑さを乗り切っていきましょう。 6月もオンラインゲームに関するトラブルが目につきました。 相談事例、ネット事件簿などで事例や事件を紹介していきます。 今月のメニュー ■ホットライン連絡協議会に寄せられた6月の相談について ■ネット事件簿(6月に報道されたニュースより10件) ■国や業界団体などの動き、プレスリリースなどを時系列で紹介 ■参考情報など ■ホットライン連絡協議会に寄せられた相談について ▼2012年6月の相談件数60件 http://www.iajapan.org/hotline/data/data.html 今月の傾向 ・架空請求の相談は減少 ・ゲーム端末を利用してのクリック詐欺相談複数(高校生) ・占いサイトから空メールを送ると無料診断結果が届くサービスを利用後 NPOを名乗る団体から多額の支援を受けられるというメールが届いた真偽は ・ポイント五万円分が一口で、申し込み人数が一定人数に達した場合に占い 永久無料になるというサイトで申し込みをしたのですが、必ず定員に達しない ようになっています。買ったポイントはそのまま占い料金となりますか、 詐欺とはいえないでしょうか ・オンラインゲーム運営会社に対する苦情が多数 実年齢の登録修正が必要ではないか、露骨に課金を煽りすぎていないか、など ▼6月に寄せられた相談事例(1) 「Fecebookで知り合い、交際した相手に騙された、、、」(40代会社員女性) タイミングが良すぎたのでしょうか?見知らぬ相手とのやりとりには大人も注意 です。 「 Facebookで知り合ったフランス人を名乗る男性とメール交換を始めて数ヶ月 後、相手が日本に永住し後に結婚という話になりました。最初は相手にしており ませんでしたが、失恋直後だった私は相手を信じるようになりました。 ついては、自分の預貯金をオンライン銀行を使ってあなたの口座に移したい、た だし多額なので手数料が2,000ユーロかかるといい、ついては送金するようにと 指示がありました。詳細は省きますが、いろいろなやりとりの中で、、、送金し てしまいました。その後、不安になりいろいろ調べてみると本物の銀行のサイト に似せて作った偽物だと判明しました。お金は戻ってくるでしょうか?」 ▼6月に寄せられた相談事例(2) 「ネットショップの売り文句を信じてよいか」(高校生男子) 自分が高校生の時だったら、欲しくなったと思います、、、 「私は痩せたいという願いと望みで、インターネットで体重を減らす商品を購入 したいと思うのですが、本当に痩せるのか信頼感がもてずに購入しようか迷って います。このような商品は高校生にとって、高額になっててしまうので商品を購 入するにもリスクが高く戸惑ってしまいます。消費者の声のようなものを探して も全く見つからず購入に迷っています。このような商品は購入してもよろしいの ですか?」 ▼6月に寄せられた相談事例(3) 「システム欠陥でアイテムが消失したのに対応がない」(30代社会人男性) 今月も多かったオンラインゲームに関するトラブルの一例です。 「 インターネットゲームでの有料アイテムを購入していたのですがそのゲームシ ステムに欠陥があり、有料アイテムが消失してしまいました。このことを運営会 社に報告し、保証を求めたのですが応じてもらえません。規約にはアイテム救済 の条件について以下のような記述があります。 「突発的なサーバートラブルプログラム上の不具合などにより、アイテム消失が 発生した場合(ユーザー様側で発生したトラブルにより紛失した場合 は除きま す。)」保障の該当になるはずですがまったく聞いてもらえないのが現状です。 納得がいかなかったためシステムの欠陥を訴えたところ 運営側はその欠陥を認 めるような趣旨の返答をしています。直接会社の人と話したいのですが、ホーム ページ に電話番号の記載がなく交渉も出来ない現状です。」 ■ネット事件簿(6月に報道されたニュースより10件) ▼2012.6.3(毎日.jp) 告発詐欺:急増 「児童買春」と文書送付、現金を要求 http://mainichi.jp/select/news/20120603k0000m040081000c.html 「児童買春・児童ポルノ禁止法に違反している」という告発文書を突然送りつ け、告発を取り下げる代わりに現金を要求する架空請求詐欺が全国で急増。 ▼2012.6.6(Business Journal) 決して出会えない......出会い系サクラがエスカレート http://biz-journal.jp/2012/06/post_227.html 「サクラサイト商法」が話題となっている。これは、出会い系サイトのサクラ行 為をエスカレートさせたもの。サイト業者に雇われた"サクラ"が異性、芸能人、 社長、弁護士、占い師などのキャラクターになりすまして、「悩みを聞いてほし い」などと被害者に声をかけ、業者が運営する「サクラサイト」に誘導する事例 が増えている。 ▼2012.6.10(asahi.com) ツイッター発言が問題に、市議除名へ 群馬・桐生 http://www.asahi.com/digital/internet/TKY201206100247.html 地元での献血についてツイッターで「放射能汚染地域に住む人の血って、ほしい ですか?」とつぶやくなどした群馬県桐生市の市議に対し、同僚市議17人が 10日、議員資格を失わせる除名の懲罰動議を議長に提出した。 ▼2012.6.12(MSN Sankei News) 「アイテムうらやましい」不正アクセスの疑い大阪の小6女児を補導 http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120612/crm12061218500034-n1.htm 山梨県警富士吉田署は12日、他人のパスワードを使ってインターネット上の ゲームサイトにアクセスしたとして、不正アクセス禁止法違反の疑いで、小学6 年の女児を補導し、児童相談所に通告した。 ▼2012.6.13(YOMIURI ONLINE) フェイスブックで火災現場中継した消防団員 http://www.yomiuri.co.jp/net/news/20120613-OYT8T00624.htm 福岡県田川市の市消防団に所属する団員が、民家火災の消火活動中、インター ネットの会員制交流サイト「フェイスブック」に現場の様子などを書き込んでい たことが、わかった。 ▼2012.6.19(マイナビニュース) カーナビ海賊版を販売した男性を逮捕 - 無線LANを無断使用などの偽装も http://news.mynavi.jp/news/2012/06/19/087/ ACCSが6月18日に公表した内容によると、愛知県豊橋署および豊川署が同日、イ ンターネットオークションを悪用して権利者に無断で複製したカーナビゲーショ ンソフトを販売していた無職男性を、著作権法違反の疑いで逮捕したという。 ▼2012.6.20(INTERNET Watch) スマホアプリによる架空請求詐欺、犯人グループ逮捕後も姉妹サイトが稼働中 http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20120620_541409.html シマンテックは、悪質なAndroidアプリを使ってアダルトサイトの架空請求を行 なっていた詐欺グループが逮捕されたが、逮捕後も姉妹サイトが活動を続けてい るとして、注意を呼びかけた。 ▼2012.6.23(INTERNET Watch) ファーストサーバのレンタルサーバーに障害、ユーザーデータの消失も http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20120623_542371.html ファーストサーバ株式会社は6月23日、20日から同社のレンタルサーバーサービ スに発生している障害について、共有サーバーとVPSサービスについては「デー タ復旧は不可能と判断した」と発表した。 ▼2012.6.21(千葉日報) 出会い系で“サクラメール”? サイト運営会社を捜索 県警 http://www.chibanippo.co.jp/c/news/national/87226 出会い系サイトに勧誘する迷惑メールを大量に送りつけたとして、県警サイバー 犯罪対策課などは、特定商取引法違反(未承諾者への電子メール広告の提供)の 疑いで出会い系サイト運営会社の家宅捜索を行った。 ▼2012.6.25(MSN Sankei News) AKB「握手券提供できます」 詐欺で16歳少年逮捕 http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120625/crm12062512090007-n1.htm アイドルグループ「AKB48」の握手券を売ると偽って料金をだまし取ったと して、警視庁少年事件課は詐欺の疑いで、アルバイトの少年(16)を逮捕し た。少年は「これまでに6、7回やったが、1度も捕まらず、自信を持ってい た」などと容疑を認めているという。 ▼最新のインターネット関連ニュースの一覧は以下のページをご覧ください。 http://www.iajapan.org/hotline/inews/inews.html http://www.iajapan.org/hotline/inews/c-inews.html(子ども関連記事) ■国や業界団体などの動き、プレスリリースなどを時系列で紹介 ▼警察庁(2012年5月31日) コミュニティサイトに起因する児童被害の事犯に係る調査結果について(平成23 年下半期) http://www.npa.go.jp/cyber/statics/h23/H23deai-bunseki2.pdf 警察庁は5月31日、サイバー犯罪対策のホームページに「平成23年下半期コミュ ニティサイトに起因する児童被害の事犯に係る調査結果」と題した資料を公開 ▼消費者庁(2012年6月7日) ニフティ株式会社に対する景品表示法に基づく措置命令について http://www.caa.go.jp/representation/pdf/120607premiums_1.pdf 消費者庁は7日、ニフティ株式会社のモバイル通信サービス「@nifty WiMAX」の ウェブ広告について、景品表示法に違反する行為が認められたとして、措置命令 を行った。 ▼日本インターネットポイント協議会(2012年6月8日) 「ガイドライン」 http://www.jipc.jp/guideline/index.html インターネット上でポイントサービスを提供する企業19社が参加する「日本イン ターネットポイント協議会」は2012年6月8日、ポイントサービスの運営に関する ガイドラインを修正、不正アクセス対策の強化項目を追加した。 ▼経済産業省(2012年6月11日) オークション・ショッピングサイト運営事業者と製品安全に関して協力します http://www.meti.go.jp/press/2012/06/20120611001/20120611001.html 経済産業省は6月11日、オークション・ショッピングサイト運営事業者と製品安 全に関して協力すると発表した。 ▼参議院本会議(2012年6月20日) 10月1日からDVDリッピング違法化&違法DL刑罰化、改正著作権法が可決・成立 http://www.shugiin.go.jp/itdb_gian.nsf/html/gian/honbun/g18005064.htm 20日午後に開かれた参議院本会議で、著作権法の一部を改正する法律が、付帯決 議付きで可決・成立した。採決結果は、投票総数233、賛成221、反対12。今回の 改正では、内閣が提出していた改正案(政府案)に対し、衆議院の修正決議によ り、違法ダウンロード行為に対する罰則が加えられた。 http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20120620_541251.html ▼東京都(2012年6月21日) 平成23年度インターネット広告・表示(24,000件)の監視結果 インターネット上の不当表示582件に改善指導前年度比で約2倍の事業者を指導 http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2012/06/20m6l300.htm 東京都は21日、不当景品類および不当表示防止法(景品表示法)の観点からイン ターネット上の不当表示を監視した結果を公表した。 ▼警視庁(2012年6月22日) 警視庁とオンラインゲーム事業者によるサイバー犯罪に対する共同対処協定書締 結式の実施について http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/haiteku/haiteku/haiteku4.htm 不正アクセスなどサイバー犯罪の対策を強化するため、警視庁は22日、オンラ インゲーム運営事業者3社と、 積極的な通報や捜査協力などを定めた共同対処協定を締結した。同庁サイバー犯 罪対策課によると、同様の協定締結は全国初。 ▼ソーシャルゲーム6社(2012年6月22日) 「ゲーム内表示等に関するガイドライン」等を策定、 利用者がより安心安全に 楽しめる環境の向上を図るための自主的な取り組み強化 http://www.gree.co.jp/news/press/2012/0622_01.html NHN Japan株式会社、グリー株式会社、株式会社サイバーエージェント、株式会 社ディー・エヌ・エー(DeNA)、株式会社ドワンゴ、株式会社ミクシィの6社は 22日、ソーシャルゲームプラットフォーム連絡協議会として、「ゲーム内表示等 に関するガイドライン」「リアルマネートレード(RMT)対策ガイドライン」 「コンプリートガチャ等に関する事例集」を策定し、公表した。 ▼フィッシング対策協議会(2012年6月25日) フィッシングレポート 2012 の掲載 https://www.antiphishing.jp/report/wg/phishing_report2012.html フィッシング対策協議会は、ガイドライン策定ワーキンググループにおいて、被 害状況、フィッシングの攻撃技術・手法などをまとめた「フィッシングレポート 2012 」を公開した。 ▼総務省(2012年6月29日) 利用者視点を踏まえたICTサービスに係る諸問題に関する研究会提言 「スマートフォンプライバシーイニシアティブ-利用者情報の適正な取扱いとリ テラシー向上による新時代イノベーション-」(案)に対する意見募集 http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban08_02000081.html スマートフォンを経由した利用者情報の取り扱いについて検討している総務省の ワーキンググループ(WG)が29日、最終とりまとめ案を報告した。 ■参考情報など ▼「情報セキュリティ白書2012」を発行~狙われる機密情報:求められる情報共 有体制の整備~ 2012年6月1日(独立行政法人情報処理推進機構) http://www.ipa.go.jp/about/press/20120601.html 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)は、情報セキュリティに関する出来事 や状況をまとめた報告書「情報セキュリティ白書2012」を発売した。 ▼2ちゃんねる、「まとめブログ」5サイトに対して転載禁止の警告文 2012年6月4日(2ちゃんねるの警告文) http://2ch.net/warn.txt 「2ちゃんねる」のスレッドの内容を編集して掲載している、いわゆる「2ちゃ んねるまとめブログ」5サイトに対して、2ちゃんねるの著作物の利用を禁止す る警告文が4日、2ちゃんねるに掲載された。 ▼『違法ダウンロード刑事罰化』について、議員向けの反対声明を発表しました 2012年6月4日(一般社団法人インターネットユーザー協会) http://miau.jp/1338800400.phtml 違法にアップロードされた音楽や映像のファイルをダウンロードする行為に刑 事罰を科す、いわゆる「違法ダウンロード刑事罰化」を含む法案の修正案が国会 に提出されることを受け、一般社団法人インターネットユーザー協会が4日、反 対声明を発表した。 ▼音楽権利者6団体2社が新たな違法音楽配信対策を推進 2012年6月4日(日本音楽著作権協会) http://www.jasrac.or.jp/release/12/06_1.html 日本音楽著作権協会(JASRAC)や日本レコード協会(RIAJ)など音楽権利者団 体・企業8者は4日、新たな違法音楽配信対策を推進すると発表した。違法音楽 ファイルのアップロードが顕著な無料レンタル掲示板やISPに対して、違法音楽 ファイルを特定するモジュール「Fluzo-S」の導入を共同で働きかける。 ▼コンプガチャ返金は可能? 話題の出来事に弁護士から法的見解を募るサイト 2012年6月8日(INTERNET Watch) http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20120608_538862.html オーセンスグループ株式会社は8日、同社が運営する法律相談ポータルサイト 「弁護士ドットコム」に登録する弁護士が話題の出来事について法的見解を述べ るコンテンツ「弁護士ドットコムオピニオン」を公開した。 弁護士ドットコムオピニオン http://www.bengo4.com/topics ▼650万人のLinkedInパスワード流出に関連して:ユーザーが今知っておくべきこと 2012年6月11日(McAfee) http://www.mcafee.com/japan/security/mcafee_lab/blog/content.asp?id=1320 LinkedInのパスワード650万件が流出し、ロシアのハッカーサイトに掲載された 件を受けてセキュリティ企業のマカフィーは11日、「ユーザーが知っておくべき こと」と題したブログエントリーを掲載した。 ▼インターネット利用動向の本年度の調査結果を収録した 『インターネット個人利用動向調査2012』『インターネット白書2012』発行 2012年6月8日(インプレスR&D) http://www.impressrd.jp/news/120612/iwp2012 株式会社インプレスR&Dは、「インターネット白書2012」(監修:財団法人イ ンターネット協会)を6月29日に発売すると発表した。価格は7140円。 ▼スマートフォン所有者の接触頻度に関する実態調査」実施 2012年6月13日(MMD研究所) http://www.mcafee.com/japan/security/mcafee_lab/blog/content.asp?id=1320 MMD研究所(モバイルマーケティングデータ研究所)は13日、スマートフォン 所有者の利用実態調査の結果を公表した。調査は20~59歳のスマートフォン所有 者を対象に、インターネット経由で546人から回答を集めたもので、スマホ所有 後に「ゲームアプリで遊ぶようになった」が4割に。 ▼Googleが不正サイト対策を説明、1日あたり約9500の不正サイトを発見 2012年6月20日(INTERNET Watch) http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20120608_538862.html Googleは20日、マルウェアの配布サイトやフィッシングサイトなどからユーザー を守るための取り組みを公式ブログで紹介した。 Google公式ブログの該当記事(英文) http://googleblog.blogspot.jp/2012/06/safe-browsingprotecting-web-users-for.html ■編集後記 先日、筆者もスマートホンデビューしました。 恥ずかしいのですが「フリック」さえわからなかったわたしは ロックを解除するのさえかなりの時間がかかりました。 使いこなすまでの道のりはかなり長そうです、はぁ。