Subject: [HOTLINENEWS 16]
インターネットホットライン連絡協議会メールマガジン8号(2003年5月号)
Date: Fri, 23 May 2003 16:59:17 +0900

新緑がまぶしい季節となりました。

・2003年3月6〜7日

インターネット協会と英国のチャイルドネットインターナショナルの共催による
「モバイルインターネットと子ども」に関する国際ワークショップを開催しました。

専門家会議のため参加団体の皆さまにご案内いたしませんでしたが、ワークショップの模様をホットラインのWebに掲載しました。(世界各国から30名程、日本から75名程が参加)
世界の消費者保護団体やホットライン団体からの発表、また日本の警察庁の発表「出会い系サイトと日本の現状」や、インターネット協会の発表「モバイルコンテンツの格付けとフィルタリングの可能性」が参考になりますので、ご覧になってみてください。


概要(日本語・英語)
http://www.iajapan.org/hotline/2003mobile-ja.html
http://www.iajapan.org/hotline/2003mobile-en.html
プログラム(日本語・英語)
http://www.iajapan.org/hotline/2003mobilepro-ja.html
http://www.iajapan.org/hotline/2003mobilepro-en.html
レポート(日本語・英語はpdf)
http://www.iajapan.org/hotline/2003mobilereport-ja.html
http://www.iajapan.org/hotline/mobilepdf/proceedings.pdf

今年度も、子どものインターネット(モバイル含む)利用についてのセミナーを計画しております。


▼2003年3月28日
第4回研究会「誹謗・中傷、プライバシー侵害などのインターネット上の人権問題とそれらへの対策」の写真、講演資料(pdf)をWebに掲載しました。(約110名参加)
夏井弁護士等による法律解説、またダルクさんと吉川さんの相談事例紹介が参考になります。
http://www.iajapan.org/hotline/seminar/20030328.html

ただいま、当日配布パンフレットのWeb版を作成中です。
完成しましたらお知らせいたします。


▼最新ニュースより
2003年5月22日、ネット詐欺で架空請求、現金詐取 会社員ら逮捕(毎日.jp)
「インターネットのアダルトサイト利用料金の支払いを催促する電子メールを 送って現金をだまし取ったとして、警視庁ハイテク犯罪対策総合センターと石神井署は22日、会社員の容疑者(34)ら2人 を詐欺容疑で逮捕したと発表した。回収業者が自宅に来ることを恐れて払い込 む人もいたという。
調べでは容疑者らは1月21日〜3月3日「アダルトサイトの未納料金回 収を代行することになった。指定の口座に振り込むように」と虚偽の電子メー ルを不特定多数の人に送付し、男性会社員(24)ら13人から計約30万円をだま し取った疑い。メールには「入金がない場合は担当員が自宅にうかがう」と書 かれ、口座は偽造国民健康保険証で開設していた。容疑者らはネットで実在のメールアドレスを購入し、1日2000〜3000件 の請求文書を送り付けていた。口座には、全国の331人から計786万円が振り込まれていた。」

このような相談は、当ホットライン宛に半年で約100件以上、全相談件数の3分の1にもなりました。
やっと逮捕されましたが、その他の業者からの請求がまだまだ続くと予想されます。

▼その他の最新ニュース
2003-01-31
内職商法業者に対する行政処分について(経済産業省)
http://www.meti.go.jp/kohosys/press/0003637/
2003-02-20
昨年のハイテク犯罪検挙数が1,000件超える(InternetWatch)
http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2003/0220/npa.htm
2003-03-14
ネットオークションの紛争仲裁   ODRが目指す「中立機関」の試み (mainichi)
http://www.mainichi.co.jp/digital/coverstory/archive/200303/14/index.html
2003-04-04
利用してないのに料金請求  悪質メールに国が注意呼びかけ(mainichi)
http://www.mainichi.co.jp/digital/coverstory/archive/200304/04/1.html
2003-04-25
「経由プロバイダーに開示請求できず ネット中傷訴訟判決」(asahi.com)
http://www.asahi.com/national/update/0424/032.html
2003-05-16
「出会い系サイト規制法案 衆院で可決」(mainichi)
http://www.mainichi.co.jp/digital/network/archive/200305/16/4.html


▼編集後記
身に覚えのないサイト利用請求の相談がダントツに多いものの、身に覚えがあるサイト利用請求(特に携帯サイト)の相談も増えています。

「いつの間にか有料サイトを利用していた。翌日、利用料金の振り込みを促すメールがきた。が、あまりに多くのサイトを渡り歩いたので、どうやっても同じサイトにたどり着かない。メールで返信して問い合わせしようにも、非通知のショートメールなので返信でない。振り込まないと日に日に延滞料がかかる、とのメールもきた。自分が悪いのはわかっているが、どうしたらよいのか。」
「業者から請求の電話があった。アダルトサイトを見たかもしれない事はわかっている。でも、ここで払うと利用を認めることになるので払っていない。アダルトサイトを二度と見ない事を心に決めた。」
「完全無料と書いていたので、興味本位で携帯の番号を入力して入ってしまったら入会金20,000円と書かれていたので、退会手続きを見たら入会金を払ってないと退会できないようなことが書いていたためどうしていいかわかりません。」

中には、数日間悩んで心労で会社を休むケースもありました。
「タダより怖い物はない」と、よく言うものです。サイトを利用する際も、甘い言葉にはより注意を払い、トラブルに巻き込まれないようインターネットを有効に利用していきたいものですね。


(注)
本アナウンスは、当協議会参加団体にお送りしているものです。
転送は自由ですが、各団体の責任においてご利用ください。

以上