Subject: [HOTLINENEWS 175]メールマガジン95号(2014年3月号) 2014年3月11日発行 啓蟄を過ぎましたが、寒さが厳しい日が続いています。 花粉症の方は、症状が出始めているようですが、 暖かさでも春を感じたい年度末です。 今月のメニュー ■インターネット協会からのお知らせ ■ホットライン連絡協議会に寄せられた2月の相談について ■本の紹介 ■ネット事件簿(2月に報道されたニュースより10件) ■国や業界団体などの動きを紹介 ■調査結果/参考情報など ■インターネット協会からのお知らせ ▼インターネットを利用する際に、知っておきたい『その時の場面集』 2014年2月24日:一般財団法人インターネット協会 http://www.iajapan.org/press/bamen-20140224.html LINEなど8サービスの知っておきたい「その場の場面集」を公開しました。 たくさんの感想が寄せられています。 「具体的な資料でかゆいところに手が届く資料です。 講演だと概略になってしまうのでこのような資料があると利用者や 保護者もとても参考になります。」 ▼17年分の『インターネット白書』バックナンバーを無料公開 「インターネット白書ARCHIVES」 Webオープン! 2014年2月20日:IAjapan/JPNIC/JPRS/インプレスR&Dの共同企画 http://www.impressrd.jp/news/140221/IWP 日本のネットを記録した「インターネット白書」17年分をWebで無料公開 ■ホットライン連絡協議会に寄せられた相談について ▼2014年2月の相談件数90件 http://www.iajapan.org/hotline/data/data.html 今月の傾向 ・ショッピングトラブル相談は減少傾向も相談内容の半数以上の割合 ウェブ上では支払い方法が多様なのに実際は銀行振込しかできないと連絡 早く振り込みを迫るメールが届く 入金後は連絡が取れなくなり、サイトも閲覧できなくなったという報告も ・グルメサイトに店舗の情報を勝手に掲載され、削除依頼対応してもらえない ・無料占いを試したところ更なる鑑定依頼が一日に何十件も届いて迷惑している ・無料ダウンロード勧誘に乗ってクリックをしたろこと、バナーが出続ける 今月は、ブランド品などについて代金を振り込んだが商品が 届かないといった詐欺以外のショッピングトラブルの事例を紹介します。 ▼2月に寄せられた相談事例(1) 「情報商材を購入したがサポートがない」(40代個人事業主女性) 「昨年、購入した情報商材についてサポートがまったく行われないので販売者に 返金の要望を行いましたが無視されます(返金保証を謳っております)。 仲介業者にも問い合わせをして何度か販売者と連絡を取って頂きましたが、 業者からも返答がなくなりました。返金要望は妥当か?また可能ですか?」 以下の事例を参考にしてください。 「情報商材の内容が広告とは明らかに異なっていた。返金してほしい」 http://www.iajapan.org/hotline/consult/faq/shopping_016.html ▼2月に寄せられた相談事例(2) 「就職活動に関するサイトに登録した」(大学生) 「就職活動の参考にあるサイトを見つけました。そのサイトは、 情報を閲覧するには登録すれば見ることができると書かれていたので、 そのまま登録ページに進み、いざログインすると、有料会員に登録する 必要があると迫られました。会員となる過程までにそのようなことを 知らせる項目が見当たらず、個人情報も心配です。」 個人情報については、消費者庁の窓口にご相談されるとよいでしょう。 個人情報保護法質問ダイヤル http://www.caa.go.jp/info/inquiry.html ▼2月に寄せられた相談事例(3) 「くじ引きでポイントがもらえるサービス」(年齢不明) 「くじ引きを引いたらポイントが貰えるというサイトがあったので、 くじ引きをしたところ、月額制の有料サービスに強制加入させられました。 有料であることは何も記載されていません、腹が立ってしょうがないです。」 相手のわかるだけの情報、やり取りなどを 時系列で証拠に残しお住まいの消費生活センターにご相談ください。 全国の消費生活センター等 http://www.kokusen.go.jp/map/index.html ■本の紹介 「12歳からのスマホのマナー入門」 文体が口語調になっていて、それでいて教科書風でもあり、とても読みやすい 内容です。保護者の皆さまには絶対に読んでほしいなと思いました。 2014年3月6日発行 藤川大祐著 http://www.ozorabunko.jp/news/2014/030461/ 子どもたちが事故や犯罪に巻き込まれないためにも、スマホを購入する前に 親子で基礎からマナーを話し合うきっかけになるように編集しました。 大人ですらマナーを守れていない人を多く見かけるスマホの現状を踏まえ、 著者・藤川大祐氏と一緒にスマホのマナーについて考えていきます。 学校教育においても教材としてオススメしたい1冊です。 ■ネット事件簿(2月に報道されたニュースより10件) ▼2014.2.6(MSN Sankei News) 患者情報漏洩か 国立がん研究センターのPCがウイルス感染 http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140206/crm14020614290010-n1.htm 独立行政法人国立がん研究センター東病院で、無料動画再生ソフト 「GOMプレーヤー」をアップデートしたパソコン2台がウイルスに感染し、 情報の一部が外部に漏洩した可能性があることがわかった。 ▼2014.2.6(MSN Sankei News) 地図情報を不正に複製 著作権法違反容疑で男を逮捕 埼玉県警 http://sankei.jp.msn.com/region/news/140206/stm14020621210004-n1.htm 不正に複製された地図情報を販売するなどしたとして、埼玉県警生活安全企画課 と西入間署は、著作権法違反の疑いで、職業不詳容疑者(39)を逮捕した。 ▼2014.2.8(中日新聞) 頻繁に不正アクセス 逮捕の大津市職員 http://www.chunichi.co.jp/s/article/2014020790140700.html 大津市発注の道路舗装工事をめぐる設計価格漏えい事件で、公契約関係競売入札 妨害容疑などで逮捕された市不法投棄対策課副参事容疑者(51)が、今回の事 件以外にも同僚のIDなどを使いたびたび市のコンピューターに不正接続してい たことが分かった。 ▼2014.2.14(日本経済新聞) 偽サイトに誘導、12月以降300件 大阪府警が確認 http://www.nikkei.com/article/DGXNASHC1203Q_S4A210C1AC8000/ 通販サイトを装って現金をだまし取る「偽サイト」運営者が、実在する 企業・個人のホームページの一部に、偽サイトに誘導する「偽ページ」を“寄生” させる事例が昨年12月~今月上旬に約300件確認されたことが、大阪府警への取 材で分かった。 ▼2014.2.18(MSN Sankei News) 60代女性に「会いたいです」…ストーカー規制法違反容疑で61歳男逮捕 http://sankei.jp.msn.com/region/news/140218/chb14021819200001-n1.htm 警告を受けたのに元交際相手にメールを送り続けたとして、千葉県警松戸東署 は、ストーカー規制法違反の疑いで、無職、容疑者(61)を逮捕した。 「会いたくないといわれたけど、好きでやめることができなかった」と容疑を認 めているという。 ▼2014.2.19(asahi.com) 電子書籍コピーの違法ソフト製造容疑 社長ら2人逮捕 http://www.asahi.com/articles/ASG2M4DJQG2MPLZB00J.html 電子書籍を違法にコピー出来るソフトを製造したとして、京都府警は、ソフトウ エア製造販売会社社長の容疑者(37)と従業員の男を著作権法違反の疑いで逮 捕し、発表した。 ▼2014.2.19(MSN Sankei News) 「秘密の隠れ家」食べログ掲載で台無し 大阪のバー経営会社、削除求め提訴 http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/140219/waf14021912360008-n1.htm グルメ情報サイト「食べログ」に「秘密の隠れ家」という営業方針に反して掲載 され、削除の要請に応じなかったのは不当として、大阪市の飲食店経営会社がサ イト運営会社「カカクコム」を相手取り、サイトからの削除と330万円の損害 賠償を求めて大阪地裁に提訴したことが、分かった。 ▼2014.2.20(Sponichi Annex) ラインで知り合った女性に覚せい剤入り酒 集団強姦2人逮捕 http://www.sponichi.co.jp/society/news/2014/02/20/kiji/K20140220007625650.html 福岡県警東署は、無料通信アプリLINEで知り合った女性に覚せい剤入りの酒 を飲ませ、乱暴したとして、集団強姦などの疑いで自称アルバイト容疑者 (34)と、派遣社員容疑者(26)を逮捕した。 ▼2014.2.21(MSN Sankei News) 慶大生が「死ねよ」ラインで強要、交際女性を自殺させる 逮捕 交際相手の女性に「死ねよ」などとメッセージを送信して自殺させたとして、警 視庁三田署は、自殺教唆の疑いで、大学3年容疑者(21)を逮捕した。 ▼2014.2.27(YOMIURI ONLINE) 主婦投稿わいせつ動画、閲覧可能にして書類送検 http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20140227-OYT1T00745.htm 主婦らが出会い系サイトに投稿したわいせつな動画をサイトの利用者に閲覧させ ていたとして、警視庁は、このサイトを運営する会社社長(43)と専務 (36)をわいせつ電磁的記録記録媒体陳列容疑で東京地検に書類送検した。 ▼最新のインターネット関連ニュースの一覧は以下のページをご覧ください。 http://www.iajapan.org/hotline/inews/inews.html http://www.iajapan.org/hotline/inews/c-inews.html(子ども関連記事) ■国や業界団体などの動き、プレスリリースなどを紹介 ▼情報モラルの理解度を計る「ネットあんぜん検定」 スマートフォン向けのフィルタリングアプリ「Yahoo!あんしんねっと forSoftbank」に、 インターネットの安全利用をクイズ形式で学べる機能「ネットあんぜん検定」が 追加されました。 この機能は、子供自身がインターネットの安全な利用や危険性について 適切に判断ができるよう、21問の○×クイズで知識を深めることを目的としています。 保護者の方には、お子さまの経験や安全知識に応じて、 スマートフォンのフィルタリング等の安全対策を講じるための手助けとなります。 また、スマートフォンを貸し与える前に活用していただき、 親子で機能制限や設定について話し合うきっかけにしていただけます。 詳しい内容や、ダウンロード方法については、こちらのページからご覧ください。 「Yahoo!あんしんねっとからのお知らせ」 http://anshin.yahoo.co.jp/docs/oshirase.html ▼独立行政法人情報処理推進機構(IPA) 2013年2月4日:2014年2月の呼びかけ 「 知らない間に情報を外部に漏らしていませんか? 」 http://www.ipa.go.jp/security/txt/2014/02outline.html 情報のクラウド漏れに注意、何気なく使うオンライン翻訳サービスにもリスク 2013年2月27日: 「増加するインターネット接続機器の不適切な情報公開とその対策」の公開 http://www.ipa.go.jp/about/technicalwatch/20140227.html 複合機や家電の不要な公開サーバーは「SHODAN」で発見 ▼フィッシング対策協議会 2013年2月6日:eoWEBメールをかたるフィッシング https://www.antiphishing.jp/news/alert/eoweb20140206.html もう見るからに怪しい日本語の「eoWEBメール」かたるフィッシングに再び注意 2013年2月17日:OMC Plus をかたるフィッシング https://www.antiphishing.jp/news/alert/omc_plus_20140217.html このような偽サイトでクレジットカード番号やセキュリティコード、 ログインID、パスワードなどを入力してしまわないよう注意を呼び掛けている。 2013年2月20日:ゆうちょ銀行をかたるフィッシング https://www.antiphishing.jp/news/alert/20140220jpbank.html このようなサイトで絶対にアカウント情報を入力しないよう呼び掛けている。 ▼独立行政法人国民生活センター 2013年2月20日:スマートフォンの充電端子の焼損や本体の発熱に注意 http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20140220_1.html なかにはやけどを負った事例も ▼内閣府 2013年2月20日:平成25年度 青少年のインターネット利用環境実態調査 http://www8.cao.go.jp/youth/youth-harm/chousa/h25/net-jittai/pdf/kekka.pdf 10~17歳が使うケータイの56.8%がスマートフォン 2013年度に子どもが使った携帯電話やスマートフォン(スマホ)のうち、有害サイト の閲覧などを規制するフィルタリングを利用しているのは前年度比8・3ポイント低下の5 5・2%で、調査を始めた09年度以降で初めて減少に転じたことが内閣府の調査で分かっ た。急速に普及しているスマホに限れば47・5%。携帯大手3社が提供し始めたスマホ向 けのフィルタリングが子どもに人気の無料通信アプリ「LINE(ライン)」やツイッター を規制対象にしたことなどが要因とみられる。 ▼警察庁 2013年2月27日:平成25年中の出会い系サイト及びコミュニティサイトに起因す る事犯の現状と対策について http://www.npa.go.jp/cyber/statics/h25/pdf02-2.pdf 交流サイトID公開で性犯罪被害の子どもが352人 2013年2月27日:平成25年中の少年非行情勢について http://www.npa.go.jp/safetylife/syonen/hikoujousei/H25.pdf いじめ摘発、昨年急増 小中高724人、87年以降最多 「サイバー補導」158人、援助交際持ちかけなど 2013年2月28日:ファイル共有ソフト等を使用した著作権法違反事件の一斉集中 取締りの実施について http://www.npa.go.jp/cyber/warning/h26/140228.pdf ファイル共有ソフトでの著作権法違反、33人検挙 ▼東京都 2014年2月24日:東京都青少年問題協議会からの緊急メッセージ発信 「お風呂中は使いません」宣言用紙をスマホ契約時に配布、都がネット依存対策 http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2014/02/20o2p100.htm 東京都より受託を受けて、インターネット協会が運用しております 「こどものネット・ケータイのトラブル相談!こたエール」についても 記載されています。 ■調査結果/参考情報など ▼10代~40代に聞く、主要SNS利用実態調査 2014年2月3日:株式会社ジャストシステム https://www.fast-ask.com/report/report-noline-20140203.html 10代の7割が、「LINE」がないと困る 特に40代がFacebookの利用は気を遣う、10代ではネタがないと投稿しづらい ▼「病」としてのスマホ依存 2014年2月4日:YOMIURI ONLINE http://www.yomiuri.co.jp/net/report/20140204-OYT8T00858.htm ▼2014年1月の PC 市場のブラウザ利用シェア 2014年2月3日:Net Applications http://japan.internet.com/wmnews/20140203/1.html 「不動の2位」Firefox シェアじりじり減少、Chrome に抜かれる日は来る? ▼Windows XPサポート終了に関する特設サイト 2014年2月13日:日本マイクロソフト株式会社 http://www.microsoft.com/ja-jp/windows/lifecycle/xp_eos.aspx Windows XPのサポート終了まで55日、マイクロソフトのほか、 経済産業省や一般社団法人JPCERTコーディネーションセンター、 国内主要セキュリティベンダー各社が、Windows XPのサポート終了後に 利用を継続することは危険だとして、最新環境への移行を訴えた。 ▼脅威動向を分析した「2013年間セキュリティラウンドアップ」を公開 2014年2月17日:トレンドマイクロ株式会社 http://www.trendmicro.co.jp/jp/about-us/press-releases/articles/20140210020405.html 2013年は日本を狙ったオンライン銀行詐欺ツールが急増 ▼有害サイト摘発、大学生と県警がシステム開発へ 2014年2月21日:YOMIURI ONLINE http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20140221-OYT8T00339.htm アダルトサイトや薬物取引などの有害情報を効率的に収集し、摘発に役立てよう と、神奈川県警は新年度から、県内の大学と共同で新システムの開発に乗り出す ▼「スマコン(SmartDevice Contents Report)vol.06」予備調査結果より 2014年2月25日:株式会社ビデオリサーチインタラクティブ http://www.videoi.co.jp/release/20140225.html PCユーザーのスマホ所有率は過半数の54%、女性が男性を上回る ■編集後記 先日、穫れたての「蕗の薹」を知人からいただきました。 いままでは調理されたものしか食べたことがなかったのですが、 ふき味噌に初挑戦。検索機能で処理方法やレシピ情報を探し 初めてにしてはおいしく出来ました。 知人とインターネットに感謝な春の一日でした。