Subject: [HOTLINENEWS 188]メールマガジン102号(2014年10月号) 2014年10月8日発行 平成26年度の下半期に入りました。 二期制を導入している小中学校は、この連休が秋休みのようです。 耳慣れない「秋休み」ですが、行楽シーズンの連休を楽しく過ごしたいですね。 今月のメニュー ■インターネット協会からのお知らせ ■ホットライン連絡協議会に寄せられた9月の相談について ■特集:LINEのアカウント乗っ取りについて ■ネット事件簿(9月に報道されたニュースより11件) ■青少年のインターネット利用に関する話題 ■国や業界団体などの動きを紹介 ■調査結果/参考情報など ■インターネット協会からのお知らせ ▼テレビ放送「TOKYOガルリ」 http://www.tv-tokyo.co.jp/official/galerie/ 放送日:2014年10月13日(月)テレビ東京 21時54分~22時00分 テーマ:「SNSに潜む危険」SNSとの上手な付き合い方を考える MC:遠藤久美子さん お客様:大久保貴世(インターネット協会) ▼「サイバー犯罪防止シンポジウム in Yokohama 2014」 SNSのリスクと未来を考える ~SNS とことん知ろう 大作戦~ http://www.police.pref.kanagawa.jp/mes/mesd7026.htm 日 時:2014年10月14日(火) 13:30~16:20 会 場:横浜市開港記念会館 主 催:神奈川県警察、横浜市 共 催:NPO情報セキュリティフォーラム 後 援:一般財団法人インターネット協会など ■ホットライン連絡協議会に寄せられた相談について ▼2014年9月の相談件数57件 http://www.iajapan.org/hotline/data/data.html 今月の傾向 ・クリック詐欺を含む架空請求相談は横這い SNSのメッセージから誘導されるケースが目立つ ・振込後商品が届かないショッピングトラブル相談も減少せず 相談者の年齢層が高くなっている 実在するホームページを真似た偽サイト(詐欺サイト)の報告多数 ・SNSや掲示板でのなりすまし被害も複数 ■特集:LINEのアカウント乗っ取りについて 今月は相談事例の紹介ではなく、筆者の周りで起きた 「LINEのアカウント乗っ取り」について特集します。 3ヶ月ほど前から、無料通信アプリ「LINE」のアカウントが何者から 乗っ取られるという被害が多数でていると報道されています。 友人から不自然なメッセージが先日筆者にも届きました。 「近くのコンビニエンスストアで iTunesのプリペイドカード買うのを手伝って貰えますか」 遂に来たかとそのメッセージは無視をして 友達には別のSNSを使って連絡を取りました。 周りにはカードを購入してしまった人、 コンビニで「それ詐欺だと思いますよ」と店員さんに忠告してもらった人、 「あなたとは結婚の約束してるでしょ」などと乗っ取り相手を困らせ撃退した人、 様々な方がいらっしゃいました。 乗っ取られた超本人は 「何も知らなかったし、乗っ取られるような事はしてない」と。 このようなケースは、パスワードの使い回しに原因があるようです。 利用サービスが増えるとパスワードを忘れないよう同じものにしがちですが、 メモを取っておくなどして、違うものを利用するよう注意したいですね。 対応については、以下のサイトを参考にしてください。 ◎LINE公式ブログ 他社サービスと同じパスワードを設定している皆様へパスワード変更のお願い(2014年06月12日) http://official-blog.line.me/ja/archives/1004331596.html 不正ログイン(乗っ取り)の被害拡大を防ぐため、PINコードの設定を必須にします(2014年09月19日) http://official-blog.line.me/ja/archives/1009539887.html ◎YOMIURI ONLINE(2014年06月27日) 実録:LINE乗っ取り犯との「会話」 http://www.yomiuri.co.jp/it/security/goshinjyutsu/20140627-OYT8T50202.html ■ネット事件簿(9月に報道されたニュースより11件) ▼2014.9.3(47news) 35サイトが閉鎖、販売中止 危険ドラッグ、削除要請で http://www.47news.jp/CN/201409/CN2014090301001298.html 厚生労働省は、インターネットで危険ドラッグを販売している疑いのある計69 サイトについてプロバイダーなどに削除要請を出し、うち計35サイトが閉鎖し たり、危険ドラッグの販売を中止したりしたと明らかにした。 ▼2014.9.4(日本経済新聞) 食べログ掲載の投稿情報、削除認めず 札幌地裁判決 http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG0402Y_U4A900C1CR8000/ 飲食店の利用者が感想を投稿するグルメサイトに事実と違う内容を投稿されたと して、飲食店経営会社が、「食べログ」を運営するカカクコムに店舗情報の削除 などを求めた訴訟の判決で、札幌地裁は、請求を棄却した。 ▼2014.9.5(MSN Sankei News) 20億通以上の迷惑メール送信か 出会い系業者を摘発 警視庁 http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140905/crm14090514000009-n1.htm 出会い系サイトの迷惑メールを総務省から措置命令を受けた後も相手の同意なく 送り続けたとして、警視庁サイバー犯罪対策課は、特定電子メール法違反容疑 で、IT関連会社社長容疑者(25)を逮捕、法人としての同社を書類送検した。 ▼2014.9.5(jiji.com) アダルトサイト利用と架空請求 クリック詐欺容疑で男ら逮捕 警視庁 http://www.jiji.com/jc/zc?k=201409/2014090500388 スマートフォン向けのアダルトサイト利用名目で架空請求し、現金をだまし取っ たとして、警視庁組織犯罪対策2課は、詐欺の疑いで、共にアダルトサイト運営 会社社長(30)らを逮捕した。 ▼2014.9.19(MSN Sankei News) 「食べたことなかったコトに!?」 サプリ宣伝根拠無し 業者に再発防止命令 http://www.sankei.com/affairs/news/140919/afr1409190044-n1.html 消費者庁は、ダイエット用サプリメントの宣伝に根拠がなく、景品表示法違反 (優良誤認)に当たるとして、福岡市の健康食品販売業社に再発防止を求める措 置命令を出した。 ▼2014.9.19(西日本新聞) 出会い系サイト使って売春を周旋 容疑で北九州市の男を逮捕 http://www.nishinippon.co.jp/flash/f_kyushu/article/115037 出会い系サイトを使い、従業員の女性に売春をさせていたとして、福岡県警小倉 北署は、派遣型風俗店経営容疑者(47)ら男4人を売春防止法違反(周旋)容 疑で逮捕したと発表した。 ▼2014.9.19(jiji.com) 東海大で爆破予告騒ぎ 学生、ツイッターに「いたずら」 http://www.jiji.com/jc/zc?k=201409/2014091900907 ツイッターで東海大の爆破を予告する書き込みを見つけた女性が警視庁に110 番した。別の書き込みの内容から、同大湘南キャンパスに関係があるとみて、県 警平塚署が威力業務妨害容疑で捜査。同大広報によると、別のキャンパスの3年 の男子学生が「いたずらで大ごとになるとは思わなかった」と書き込みを認めた という。 ▼2014.9.24(MSN Sankei News) ヒョウの毛皮を販売 古物業者3人逮捕 http://www.sankei.com/affairs/news/140924/afr1409240025-n1.html 絶滅の恐れがあるとしてワシントン条約で取り引きが規制されているヒョウの毛 皮を無登録で販売したとして、警視庁生活環境課は種の保存法違反容疑で、古物 業者社長容疑者(59)ら3人を逮捕した。 ▼2014.9.25(日本経済新聞) 動画サイトに無断投稿 著作権法違反容疑で16人摘発 http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG25H0B_V20C14A9CC0000/ 警視庁と大阪府警などは、インターネットの動画投稿サイト「FC2動画」に NHKや民放のテレビドラマなどを無断で投稿した行為を一斉摘発し、著作権法 違反の疑いで、無職容疑者(51)ら4人を逮捕、12人を書類送検した。 ▼2014.9.26(MSN Sankei News) 流出個人情報を悪用し不正アクセス疑い 松戸の無職男逮捕 http://www.sankei.com/region/news/140926/rgn1409260023-n1.html 県警サイバー犯罪対策課は、インターネット上に流出していた掲示板サイト「2 ちゃんねる」の有料会員の個人情報を悪用し、通販サイトにアクセスしたなどと して、不正アクセス禁止法違反などの疑いで、無職容疑者(29)を逮捕した。 ▼2014.9.30(日本経済新聞) FC2運営か わいせつ動画事件で業者捜索 京都府警など http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG3001B_Q4A930C1CC0000/ 米国法人が運営する「FC2ライブ」を使った公然わいせつ事件に絡み、 京都府警と三重、島根、山口、高知各県警の合同捜査本部は、ネット関連サービ ス業「ホームページシステム」など関係先数カ所を公然わいせつほう助の疑いで 家宅捜索した。 ▼最新のインターネット関連ニュースの一覧は以下のページをご覧ください。 http://www.iajapan.org/hotline/inews/inews.html http://www.iajapan.org/hotline/inews/c-inews.html ■青少年のインターネット利用に関する話題 ▼小中学生のスマホ夜は制限を 福岡市教委呼びかけへ 2014年9月10日:(YOMIURI ONLINE) http://www.yomiuri.co.jp/kyushu/culture/kyoiku/20140910-OYS1T50026.html 福岡市教委は、市立小、中学校の児童、生徒を対象にスマートフォンや携帯電話 の午後10時以降の使用を制限するよう各校に通知すると明らかにした。 ▼スマホ、ゲーム機でネット…親も勉強 利用ルール作る 2014年9月12日:(YOMIURI ONLINE) http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=105002 親の目の届かないところで、子どもが有害サイトを見たり、ネットトラブルに 巻き込まれる恐れもある。子どもにこうした機器を与える際は親もよく勉強し、 使用ルールを話し合うようにしたい。 インターネットの安全講習などを行うNPO法人「イーランチ」(静岡県)は、 親向けの講座で、ゲーム機でもネット検索ができることを見せている。 ▼平成26年上半期の出会い系サイト及びコミュニティサイトに起因する事犯の現 状と対策について 2014年9月26日:警察庁 http://www.npa.go.jp/cyber/statics/h26/pdf02-1.pdf スマホで出会い1.5倍 児童ポルノ被害の子ども 上半期最悪 ▼「平成26年度青少年のインターネット・リテラシー指標等」の公表 2014年9月30日:総務省 http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban08_02000147.html 青少年のインターネット・リテラシーに関する実態調査を実施し、結果概要を 「平成26年度 青少年のインターネット・リテラシー指標等」として取りまとめ ました。 ■国や業界団体などの動き、プレスリリースなどを紹介 ▼独立行政法人情報処理推進機構 2014年9月1日:非公認のスマートフォンアプリに不用意にアカウント情報を登録 していませんか? http://www.ipa.go.jp/security/txt/2014/09outline.html 企業などの公式アプリではない“非公認アプリ”にIDやパスワードを登録すること は危険だとして、注意を呼び掛けた。 2014年9月17日:パスワードリスト攻撃による不正ログイン防止に向けた呼びかけ http://www.ipa.go.jp/about/press/20140917.html インターネットサービス利用者に対して、不正ログインを防ぐために 複数のサービスで同じパスワードを使い回さないよう呼び掛けた。 2014年9月26日:「組織における内部不正防止ガイドライン」を改訂 http://www.ipa.go.jp/about/press/20140926.html ▼厚生労働省 2014年9月3日:指定薬物21物質を含む物品の販売が疑われるインターネットサイ トへの対応結果をお知らせいたします。 http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000056398.html 35サイトが閉鎖、販売中止 危険ドラッグ、削除要請で 2014年9月16日:危険ドラッグの成分14物質を新たに指定薬物に指定 http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000058568.html ▼警察庁 2014年9月4日:平成26年上半期のインターネットバンキングに係る不正送金事犯 の発生状況等について http://www.npa.go.jp/cyber/pdf/H260904_banking.pdf インターネットバンキング利用者の口座から利用者の意図しない口座に不正送金 される被害が今年上半期、18億5200万円に上ることが、警察庁のまとめで わかった。 2014年9月11日:平成26年上半期のサイバー空間をめぐる脅威の情勢について http://www.npa.go.jp/kanbou/cybersecurity/H26_kami_jousei.pdf サイバー犯罪の相談最多 上期、37%増の5万4103件 ▼独立行政法人国民生活センター 2014年9月4日:海外業者とのバイナリーオプション取引にご注意ください! http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20140904_1.html 無登録業者との契約は行わないで!! 2014年9月18日:遠隔操作によるプロバイダ変更勧誘トラブルにご注意 http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20140918_1.html 大手電話会社を装ったり、言に反して料金が割高になったりする悪質な事例も目 立つといい、注意を促している。 ▼消費者庁 2014年9月8日:危険ドラッグの通信販売サイトに対する特定商取引法に基づく集 中的な取締りについて http://www.caa.go.jp/trade/pdf/140908kouhyou_1.pdf 2014年9月8日:特定商取引法違反の通信販売事業者に対する指示処分について http://www.caa.go.jp/trade/pdf/140908kouhyou_2.pdf 危険ドラッグ初の行政処分 氏名偽りネット販売 ▼財務省 2014年9月12日:平成26年1月から6月までの税関における知的財産侵害物品の差 止状況 http://www.mof.go.jp/customs_tariff/trade/safe_society/chiteki/cy2014/20140912.htm 偽ブランド品摘発、最多 9割超が中国から 14年上期 ▼総務省 2014年9月12日:平成25年度における電気通信サービスの苦情・相談の概要 http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban08_02000145.html ▼一般社団法人セーファーインターネット協会 2014年9月24日:SIA、厚生労働省と連携し、危険ドラッグ対策を強化 http://www.saferinternet.or.jp/info/471/ 危険ドラッグ販売サイト、ISPに削除依頼へ、通報窓口のガイドライン改定 ■参考情報など ▼ゲーム課金で利用者に20億円返還 グーグルが米当局と合意 2014年9月5日:産経ニュース http://www.sankei.com/economy/news/140905/ecn1409050004-n1.html ▼約500万件のGmailアカウントとするリストが公開Googleはシステム侵害を否定 2014年9月11日:INTERNET Watch http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20140911_666325.html ▼シニアの生活意識調査 2014 2014年9月11日:ソニー生命保険株式会社 http://www.sonylife.co.jp/company/news/26/nr_140911.html 50~70代のネットユーザー、25.8%がFacebookを活用、LINE利用率は16.2% ▼「セキュリティは簡単であるべき」を目指す団体、GoogleやDropboxらが設立 2014年9月11日:INTERNET Watch http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20140922_667905.html テクノロジーに詳しくないユーザーでも簡単に使用できるセキュリティツールの 開発・普及を目指し、米Googleや米Dropboxらが19日、非営利団体「Simply Secure」の設立を発表した。 ■編集後記 来年度の平成27年4月より、小学校5年国語教科書「新編 新しい国語」の中で インターネット協会のインターネットルール&マナーテキスト(子ども版)が、 参考本として紹介されることになりました。 何よりも嬉しいのは、池上彰さんの著書「池上彰のなるほど!現代のメディア」 と並んで紹介されていることです。小学生の皆さん、読んでくれるといいな~。