Subject: [HOTLINENEWS 32]
インターネットホットライン連絡協議会メールマガジン12号(2004年9月号)
Date: Fri, 3 Sep 2004 17:12:09 +0900


9月に入りまして、何となく涼しくなりましたね。


▼お知らせ

「インターネットにおけるルール&マナー検定(2004年夏版)」を実施しています。
実施期間:2004年8月10日(火)正午〜9月10日(金)18時
受検料:無料 毎日24時間実施
URL:http://rm.iajapan.org/ 「大人版」と「こども版」があります。

9/3 現在の受検状況は「大人版」約8,000名「こども版」約4,000名です。
あと1週間ありますが、多くの方にチャレンジしてもらいたいと思いますので、
参加団体の皆さまには関係者の方へ広くお知らせくださると幸いです。


▼不当情報利用料金請求トラブル

すごい数の相談があることは言うまでもありません。
ある消費者相談室に伺いましたら、不当請求の相談は全体の39%もあるそうです。
携帯メールトラブルが多いのでホットライン宛にも電話相談が多くなりました。
相談には3つのタイプがあります。
1.まったく身に覚えがない場合
2.メール本文のURLをクリックした場合
3.利用しているが、どんどん料金が加算される場合

2番目の例は、参考ページがありますのでご紹介します。

国民生活センター「携帯電話のショートメッセージサービスを悪用する料金請求」
http://www.kokusen.go.jp/soudan_now/short_mail.html
Web110「携帯の広告メールからアクセスして料金が請求された人へ」
http://www.web110.com/cyberacademy/ch03.html
電子商取引推進協議会のネットショッピング紛争相談室 
「出会い系サイト等でメニューをクリックしてしまったら
自動的に入会になり高額な入会金等を請求されてしまった方へ」
http://www.ecom.jp/adr/announcement/announcement4.html


▼本の紹介

「子どもを有害サイトから守る本」
 殺人、児童買春、不当請求、薬物、集団自殺など、犯罪に子どもを巻き込まない
 ためのレポート&ガイド緊急出版。
発行:インプレス
発行日:2004年8月1日
URL:http://home.impress.co.jp/reference/1992.htm

第1章 インターネット犯罪の現状と対策
(子どもを取り巻くインターネットの現状;インターネット犯罪の現状;有害サイトの手口とは?)
第2章 ケータイ/パソコンで有害サイトをブロックする
(子どもに有害サイトを見させないために;ケータイで有害サイトをブロックする;パソコンで有害サイトをブロックする;フィルタリング関連事業の取り組み;さまざまなフィルタリング方法;主なフィルタリングソフト)
第3章 進化するインターネット犯罪から子どもを守る
(子どもたちを守るために;情報サイトで子どもたちを守る;それでもトラブルに巻き込まれてしまったときに)

消費者教育支援センター、WEB110、インターネット協会など、取材に協力しました。


▼その他の最新ニュース

2004.08.30
ネット利用料と架空請求、少年ら12人逮捕(日刊スポーツ)
http://www.nikkansports.com/ns/general/f-so-tp0-040830-0005.html
2004.08.27
ヤフーが検索結果から不正口座売買サイトなど削除(ITmedia News)
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0408/27/news042.html
2004.08.20
不正アクセス行為の半数はネットゲームの不正操作が目的〜警察庁まとめ(Internet Watch)
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2004/08/20/4320.html
2004.08.11
消費者センター職員を逆恨み、暴れる 出会い系業者逮捕(asahi.com)
http://www.asahi.com/national/update/0811/022.html(掲載期間切れ)
2004.08.06
警察庁、2004年上半期の出会い系サイト関連事件の検挙状況を公表(Internet Watch
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2004/08/06/4188.html
2004.08.05
国民生活センター、架空請求対策で怪しい業者名のリストを毎月公表(Internet Watch)
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2004/08/05/4174.html
2004.07.29
ネット上の人権侵害、法務局からISPへの削除要請手続きを明文化(ITmedia News)
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0407/29/news062.html
2004.07.15
国民生活センター、相談メールの集計結果公表〜架空請求の新手口を警告(Internet Watch)
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2004/07/15/3917.html
2004.07.15
メールアドレスはすべて個人情報に - 経団連が経産省ガイドラインに意見(MYCOM PCWEB)
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2004/07/15/009.html


▼編集後記

8月の暑い日に「消費者センター職員を逆恨み、暴れる」事件がありました。
ウエブニュースは掲載期間が過ぎていますので、以下抜粋します。
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 「不当請求された料金は支払わなくていい」と助言した消費者センターの相談員
を逆恨みして暴れたとして、警視庁が横浜市○○、出会い系サイト経営○○を公務
執行妨害の疑いで逮捕していたことが分かった。
 容疑者は9日午後3時30分ごろ、消費者センターの窓口で職員に「相談員を出
さないと帰らないぞ」と大声で叫んだり、財布をカウンターに投げつけたりして、
業務を妨げた疑い。
 同センターに7月下旬、区内に住む男性から、容疑者が営む携帯電話の出会い系
サイトについて「息子が数回返信しただけなのに、利用料や延滞料として28万円
を請求され、困っている」と電話で相談があった。
 相談員は「利用状況を調べて、不当請求なら払わなくてもいい」と助言。相談者
側は今月上旬、容疑者の会社に「料金は払えない。消費者センターにも助言された」
とファクスした。これに憤った容疑者が部下と2人でセンターに押し掛けた。
「給料の支払日を前に、1件でも多く入金させたかった」と供述しているという。
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「給料の支払日を前に、1件でも多く入金させたかった」という言葉に、
少しだけ救われるものを感じます。犯人でも心あるのですね。

数日前、ある事件をおこして執行猶予付きで逮捕された方から、ホットライン宛に
電話がありました(長電話です)。
スポーツ新聞に掲載された逮捕者実名と住所と年齢が、インターネットの掲示板に
転載されて消せなくて困っている。Yahooやgoogleで自分の名前をキーワードに検
索すると、その掲示板にヒットしてしまう。6ヶ月前の事件なのにもかかわらず、
いつまでもキャッシュページに残っている。
悪い事をした自分がいけない事は充分わかっているが、足を洗って就職をしたいのに、
就職活動もできないし、近所に知られたので親を悲しませて申し訳ない。
掲示板に転載する人の気持ちがわからない。1日も早く消したいが何とかしてほしい。
お電話でお話していると、この方も同様に心ある方だと思いました。

数日後の現在、相談者本人からYahooとgoogleにそれぞれ検索削除依頼をして、
解決しています。良かった良かった、です。


(注)
本アナウンスは、当協議会参加団体にお送りしているものです。
転送は自由ですが、各団体の責任においてご利用ください。

以上