Subject: [HOTLINENEWS 69] インターネットホットライン連絡協議会メールマガジン26号( 2006 年 7 月号) Thu, 20 Jul 2006 19:41:02 +0900 最近はますます迷惑メールが増えている感じがしますので、 皆さまも対処に困っていることとお察しいたします。 昔多かった宣伝メールではなく、件名からしてほとんどが有害情報ですね。 今回は、違法有害情報に関する内容を中心にご案内します。 ▼インターネットホットラインセンター最新情報 6月統計情報 http://www.internethotline.jp/statistics/2006/stat200606.html 通報総件数4,815件のうち、国内違法情報は169件でした。 一方、通報とは別に「問い合わせ」も数十件あります。迷惑メール、プライバ シー侵害、著作権違反、検索エンジントラブル、表現の自由を規制しないでと いうご意見(でも、センターは規制しませんし監視もしません)、などの悩み をお寄せくださいます。 問い合わせを受けるに留まらずに、傾向と対策をしなければと考えています。 参考)プロバイダの皆さまへ 8月4日に説明会を行います。 http://www.internethotline.jp/seminar/2006/20060804.html 6月1日にセンターがスタート後1ヶ月以上経過しましたが、通報の流れは どのような状況なのか、特に違法情報の対応において、警察での対応後どの 程度のタイミングで削除の依頼が寄せられるのか、ご不安なことと思います。 具体例を示しながらご説明予定です。 ▼総務省「インターネット上の違法・有害情報への対応に関する研究会最終 報告書案」に対する意見募集 2006年6月30日〜7月21日 http://www.soumu.go.jp/s-news/2006/060630_11.html 締切前日の案内で恐縮です。 ▼フィルタリングの取組み このところ、急激にフィルタリングの取組みが活発になっています。 特に夏休みに向けた取組をいくつか紹介いたします。 1.ヤフー有害サイト閲覧制限サービス開始 http://anshin.yahoo.co.jp/index.html 2006年6月6日、有害サイト閲覧を自動的に制限する無料サービスを開始。 ヤフーの有料会員対象だが、今後無料サービス利用者も使えるよう計画中。 2.電気通信事業者協会「有害サイトアクセス制限サービス」キャンペーン http://www.tca.or.jp/japan/news/060706.html 電気通信事業者協会は夏休みを前に、携帯電話3社(NTTドコモグループ、 KDDI、ボーダフォン)が提供している、出会い系サイト等子供に見せた くないサイトを制限するサービス「有害サイトアクセス制限サービス」につ いて、PRキャンペーンを実施。ロゴマークを記載したキャンペーンポスタ ーを7月中旬より全国の地方自治体などを中心に約6万枚配布。 3.アルプスシステムインテグレーションズ フィルタリングソフト無償提供 夏休み期間限定(7月24日〜9月30日) http://www.intersafe.jp/movie/ インターネット利用上の不安やトラブルとその対処法について分かりやすく ドラマ化し、サイト上で公開。ドラマをご視聴いただいた方には夏休み期間 に限り、フィルタリングソフト「InterSafe Personal」を無料利用できる。 4.海外編 有害情報対策 全世帯にフィルタリング・ソフト配布 豪政府 http://www.mainichi-msn.co.jp/keizai/it/network/news/20060622org00m300054000c.html オーストラリアの通信・情報技術・芸術省は6月21日、有害情報対策として、 全世帯にフィルタリング・ソフトを無料配布すると発表した。3年間で9330 万豪ドル(約80億円)を支出し、多額の国家予算投入に踏み切る。 ▼ホットラインに寄せられた相談件数 http://www.iajapan.org/hotline/data/data.html 2006年 5月 50件 2006年 6月 44件 こんな相談も寄せられました。 迷惑メールが巧妙化している例ですね。個人情報なんて記載されていませんでした。 ↓ 25歳の会社員女性です。7/6に下記のメールが届きました。 「鈴木○○といいます。真にこのメールで届くのかわからないけど送ります。 名前○○さんでよろしいでしょうか。 あなたの裸体写真など盗撮したと思われる写真や住所、電話番号、メールアド レス、生年月日などインターネット上であります。もし困るならば削除を請求 するとよいと思います。 http://www********/top/ それでは」 ○○の部分には、私の苗字が入っていました。 怖くてクリックしていないのですが、本当に個人情報が記載されていたらと不安です。 ▼その他の最新ニュース 2006.6.30(Mainichi Interactive) 不正アクセス禁止法違反 ネット銀行でウィニー悪用 容疑で初の逮捕 http://www.mainichi-msn.co.jp/keizai/it/solution/news/20060630org00m300157000c.html 2006.6.30(Mainichi Interactive) ネットオークション 児童ポルノを販売の県住宅供給公社職員を逮捕 http://www.mainichi-msn.co.jp/keizai/it/solution/news/20060630org00m300164000c.html 2006.6.28(Mainichi Interactive) サイバー攻撃 ジャパンネット銀、システム一時障害 http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0606/28/news016.html 2006.6.28(ITmedia News) 子供の虐待/児童ポルノ防止でネット大手がタッグ http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0606/28/news016.html 2006.6.9(Mainichi Interactive) ネット詐欺「落札者がキャンセル…」偽メールに注意 http://www.mainichi-msn.co.jp/keizai/it/coverstory/news/20060609org00m300138000c.html 2006.6.8(INTERNET Wacth) Winny上の著作権侵害ファイル、保有ノードのIPアドレスを特定可能に http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2006/06/08/12264.html 2006.6.5(INTERNET Wacth) ネットゲーム運営会社15社、個人情報管理や不正行為のガイドライン策定 http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2006/06/05/12205.html 2006.6.5(ITmedia News) 総務省が情報セキュリティ対策啓発、6月9日に一斉呼びかけ http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0606/05/news045.html 2006.6.1(ITmedia News) 「違法・有害」情報の一元的通報窓口「ホットラインセンター」 http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0606/01/news094.html 2006.5.30(INTERNET Wacth) “反省文”の入力を求めるフィッシングサイト開設、14歳少年を書類送検 http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2006/05/30/12132.html 2006.5.19(Mainichi Interactive) ISPによる「Winny」通信の遮断は「行き過ぎ」、総務省が違法性を指摘 http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2006/05/18/12004.html 2006.5.16(INTERNET Wacth) レコード協会加盟14社、違法ファイル交換ユーザーの発信者情報開示訴訟 http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2006/05/16/11980.html 2006.5.8(INTERNET Wacth) 「バーチャル社会のもたらす弊害から子どもを守る研究会」警察庁が設置 http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2006/05/09/11901.html ▼編集後記 2006年5月30日のニュースより ニセのオンラインゲームのホームページを使って「フィッシング行為」をしたとして、 14歳の少年を、不正アクセス禁止法違反などの容疑で全国で初めて未成年を書類送検。 違法に複製したホームページに計94人の会員を誘導してIDとメールアドレスを書き 込ませた上で、このIDなどを勝手に使用、計約350回にわたって、正規のホームペ ージに不正アクセスした疑い。被害者は小中学校の女子で、少年は、パスワードなどを 勝手に変更して「ホームページに入れるようにしてほしかったら、反省文や裸の写真を 送れ」と脅迫メールを送り計十数人からわいせつな写真もメールで送らせていたという。 少年と同じ年齢の女の子が、この事件についてお話ししたことを紹介します。 6月17日茨城県PTA連絡協議会フォーラムレポート(私も一緒に登壇しました) http://homepage3.nifty.com/happy-kuu/forum2.html (一部抜粋) 私は、小中学生が加害者、被害者になってしまったある事件を例にあげ話をしました。 親(大人)に相談していれば防げた事、親子で会話できていれば気づいた事.. そして、それは子ども部屋の中で起こった事 もしも、突然玄関のチャイムが鳴り開けたドアの向こうに警察官が立っていた時の驚き 事実を聞かされたときのショック加害者、被害者の両親の気持ちを考えてみると胸が痛 くなります子供部屋のパソコン、携帯電話がネットにつながっていたら他人事ではない のです。 以上