FSP95 comments

PAG1テトラヘドロン
ヘルプカード
ＦILLY
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Susie
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Jedit
ごたくClassic
ｃ坊 for Win
ソング頼太
DeleGate
K14
LinuxJE

第4回FSP（1995）総評
-　選考委員会委員長　石田晴久　-
　第４回は、各分野から13作品が選ばれた。作品のリストから、フリーソフトの世界もDOSからWindowsへ移行したことが実感できる。画像や音声といったマルチメディアに絡むソフトが多く選ばれているが、ユーザーの作るデータにより発展性のあるものが高く評価された結果である。
　また、今回から新しくインターネット関連のフリーソフトも選考対象とした。各賞受賞の３作品（「DeleGate」「K14」「LinuxJE」）は、過去、そして現在の日本のインターネットを支えてきたものである。日本のインターネットが大きな脚光を浴びる今、こういったソフトを選ぶことができてよかったと思う。
　選考で難航したのは大賞選びであった。フリーソフトウェアの世界も年々細分化、専門化しており、過去の大賞のようにグローバルなものや社会的話題性の高いものが生まれにくくなっている。多くの作品が候補としてあげられたが、以前から大賞に関しては委員全員の一致を原則にしており、最後まで１本に絞ることができず、結果は大賞なしとなった。
　名前のあがったソフトの数は今までで一番多く、どれを選ぶか、うれしい悲鳴をあげながらの選考であったが、いずれも素晴らしいソフトウェアが選出できたと思う。

PAG1テトラヘドロン
-　Datura　-
僕のソフトの中ではアクセス数が最大ですが、他との比較では、それほどアクセス数の多くないソフトなので、受賞は全く予期しないことでした。この機会に、ユーザーの方々に感謝したいと思います。また、改良予定の項目は一杯並んでいるので、当分は、バージョンアップを続けていくと思います。今後とも、ダウンロード、バグレポート、送金、CD-ROM作品の制作、新しい用途の開発、要望などよろしくお願いします。
それから、このソフトは、減色の画質にこだわっているわけですが、それは統計量に基づいて空間を分割するという一般的な方法の１つの応用でしかありません。もともと、独自の占星術理論のために考えていたアイデアが何個か使われています。同じ方法は、ＴＳＰにも有効でしたし、まだ構想段階ですが、画像理解の前処理としても使えるだろうと思っています。この受賞を機会に、僕の作っている他のソフトにも、興味を持ってもらえれば、さらに嬉しいと思います。

ヘルプカード
-　mono　-
　どうもありがとうございます。まだまだ未熟なアプリであるにもかかわらず、このうような評価をいただき、たいへんうれしく思います。今後もマイペースですが、さらに完成度の高いアプリを作る励みとさせていただきます。

ＦILLY
-　ともゆき　-
Ｒａｙに続いて２度目の受賞になりとても嬉しいです(^_^)
ここまで来れたのもＲａｙやＦillyを応援してくれるユーザーの皆さんのご支援の賜物であると深く感謝しております。ＲａｙやＦillyはマルチメディアな作品を実現させる基本ツールなので作品が無くては役に立たないソフトですから、素晴らしい作品を創作なさっている方には頭が上がりません。ありがとうございました_(__)_
今後もＮｅｔＷｏｒｋを通じた芸術的創作コミュニケーションの文化の創造と育成に頑張っていきますのでどうかよろしくお願いします_(__)_
また、ＦillyはＦＦilly、ＲａｙはＦＧＡＬＲＡＹというＮＩＦＴＹのＦＯＲＵＭにてそれぞれに楽しい世界を作っています。興味のある方はぜひお越しください(^_^)

Susie
-　たけちん　-
SusieはWindows用として初めて作ったプログラムだったのですが、作り始めて２年近くの間、沢山の方に動作報告や助言、アイデアをいただき、なんとか使えるようなものになってきました。
思い付きでいろいろやっているうちに Windowsアプリケーションとしてはとても行儀の悪いソフトになってしまいましたが、そういう部分も評価されて今回の受賞となったのでしたらこんなに嬉しい事はありません。

Jedit
-　松本　慧　-
これまでたくさんのFreeWare/ShareWareのお世話になってきました。Jeditの公開で、多少なりともパソコン通信のコミュニティに恩返しをすることができて大変うれしく思います。
また、Jeditの制作にあたっては、BBS「まつのゆ」の会員ほかたくさんのかたから貴重なご意見をいただきました。これらのご意見がなかったら今回の受賞はなかったと思います。あらためてお礼申し上げます。

ｃ坊 for Win
-　CBo Project　代表　雲表　-
　ネットワークは、これまでにない可能性を我々に与えてくれました。そして、ネットワークは、まだまだ凄くなれると思います。
　CBo Project では、「文字だけでは伝わらない」「メールとチャットに共通するデータフォーマットを!!」を合言葉に、ネットワークコミュニケーションの可能性を追いかけています。
　また、「作ったソフトに魂を入れる」つもりで、ｃ坊を使ったテーマ会議や画像コンテスト、音楽コンサートなどのネットワークイベントも企画しています。
　ｃ坊は手段です。それ自体が目的となりうるようなソフトではありません。その意味でも、今回の受賞がきっかけとなって、より多くの方からの思いがけないアイデアやイベント企画を頂けるのではないかと、一同楽しみにしております。
　また、このような得難い機会を与えて下さったことに感謝します。
ありがとうございました。

ソング頼太
-　有限会社ダイナシステム　須永　定治　-
　このたびは栄誉あるフリ－ソフトウェア大賞「エンタティメント部門賞」を頂きましてたいへん光栄に思います。ＰＣＭのデータ波形をみながら、このデータを研究すれば広範な応用できるだろうと考えていました。手始めとして周波数成分を検出することにより「今まであきらめていたことを可能にする」応用はできないかと検討した結果、ソング頼太の開発が始まりました。しかし、音声解析関係の文献や資料を見つけることができず辛い思いをしました。諦めかけたこともありましたが、”ひらめき”を唯一の頼りに周波数成分の検出が少しずつ向上していきました。また電子メールで頂いたレポートを参考にいろいろな機能アップも行いました。そして当初イメージしたソフトを完成することができました。ご協力頂いた方に対しこの場を借りてお礼申し上げます。

DeleGate
-　佐藤　豊　-
この１年余り、DeleGateはとてもエキサイティングな急成長を遂げることができました。このような産地直送ソフトウェアをあたたかく育んでくれたインターネットの発展、電子技術総合研究所の環境、そして何よりも多くの利用者の方々の熱心なご協力に感謝いたします。DeleGateの開発を通じて、作成したソフトウェアが即座に社会に貢献できるという喜びとともに、研究対象としての多くの課題と発展性を見出すことができました。今後もこれまでのような理想的な開発環境と協力関係が保たれることを願ってやみません。

K14
-　橘　浩志　-
この度は何か表彰していただけるということで、大変恐縮しています。フリーソフト作成に携わっていたのはもう大昔の話で、最近はただの利用者でしかないものですから。
これを作成した頃はまだウィンドウシステムも出はじめの頃で、UNIX上で漢字を取り扱うのに大変苦労していたものです。ウィンドウシステムの上でフリーに使用できる漢字フォントがないということで、有志で手分けして作ろうというのが当初の計画でした。デザインの統一を図るために、とりあえず私がガイドラインの作成をすることになったのですが、いくつか試しに作ってみると意外と簡単だったので、これなら一人で使った方が早いしクオリティの高いものができるだろうという安易な気持ちでスタートしました。しかし、6000字を越えるものを一人で作るのはなかなかしんどい作業で、嫌になった時期もありましたが、ひたすら根性だけで一年ぐらいかかって何とか作り上げました。
最近、UNIX 以外の OS でも使われるようになったり、これをベースにした別のフリーフォントが作成されたりして広く利用されているのを見ると、嬉しく感じる一方、もうちょっとチューンアップしておけば良かったなと思うこともあります。
今、改めて考えてみると、仕事で使用しているツールはほとんどがフリーソフトであり、その重要性は今さら私が申し上げるまでもありません。FSPのような賞が今後、良質なフリーソフトを生み出す一つの要因になれば非常に素晴らしいことだと思います。

LinuxJE
-　JE開発スタッフ　代表　真鍋　敬士　-
この賞がいただいたけるということはパーソナルコンピュータの分野においてコピーフリーOSの存在が広く世間に知られ、認められるようになった証であると受け止めています。また、JEは世界中のLinux愛好家のチームワークの産物です。Linuxに携わって来た多くの人々にこのニュースをお伝えできればと思っています。