報道資料 
2005年5月12日 
財団法人インターネット協会 

インターネットにおけるルール&マナー検定の開始
=「大人や子どもがインターネットを安全で快適に利用するために」と
「知っておきたいインターネットにおける個人情報保護」=

 財団法人インターネット協会(理事長:金杉明信)は、「インターネットにおけるルール&マナー検定」 の2005年春夏版を、5月16日(月)から7月15日(金)まで、同協会のウェブ上で実施します。子どものインターネット利用によるトラブルの可能性が高まっているため、大人向けの検定と共に、子ども向けの検定も実施します。

 さらに個人情報保護法の全面施行に伴い、企業などにおいて個人情報保護に関する知識の必要性が高まっていることを受けて、「個人情報保護検定(知っておきたいインターネットにおける個人情報保護)」を同時に実施します。


1.ルール&マナーと個人情報保護のこれまで

 財団法人インターネット協会は、インターネットを利用する際の端末やソフトウェアの操作法だけでなく、ルールやマナーの重要性を利用者にご理解いただき、安全で快適なインターネット社会が実現されることを目指しています。

 このため、インターネットを利用する際に常識的と考えられるルールやマナーをできる限り集め、トラブルを減らすことを目的として、「インターネットを利 用する方のためのルール&マナー集」を1999年に公表しました。その後、「子ども版」、「教師・保護者版」、「社内版」、[迷惑メール対策編」と追加さ れ現在に至っています(詳細)。

 また、テキスト出版への要望が多いことから、今回の検定に合わせて、大人向けと子ども向けの公式テキストを出版し、書店などで販売しています(詳細)。

 個人情報保護も、広い意味でのルール(法律)&マナー(良いやり方)です。個人情報保護については、1994年に電子ネットワーク運営における「個人情 報保護に関するガイドライン」を公表しました。その後も、セミナー開催やパンフレット「知っておきたいインターネットにおける個人情報保護と人権」をウェ ブ上で公開するなど、普及啓発に努めてきました(詳細)。


2.実施概要

 財団法人インターネット協会は2003年から、利用者がインターネット利用にまつわるトラブルを回避し、ネットを安全で快適に利用できるようになること を目的に、ネット上でのルールやマナーなどの知識を客観的に測定するための「インターネットにおけるルール&マナー検定」を実施しています。

 同検定の2005年春夏版を、5月16日(月)から7月15日(金)までの間、同協会のウェブ上で実施します。子どものインターネット利用によるトラブ ルの可能性が高まっているため、大人向けの検定と共に、子ども向けの検定「インターネットにおけるルールとマナー検定」も前回に引き続き実施します。

 個人情報保護法の全面施行に伴い、企業などにおいて個人情報を取り扱う方々の個人情報保護に関する知識の必要性が高まっていることを受けて、初めて「個人情報保護検定(知っておきたいインターネットにおける個人情報保護)」を同時に実施します。


2.1 実施方法

 検定は、メールアドレスによる受検者認証と、ウェブ上での選択肢問題に対する解答による検定から構成されています。したがって、メールアドレスを持ち、 ウェブが閲覧できる環境があれば、誰でもどこからでも受検できます。普及啓発の観点から受検は無料とし、何度でも受検可能です。


2.2 実施期間

 2005年5月16日(月)正午から7月15日(金)午後6時までの2ヶ月間で、サーバ保守などシステムの停止時を除いて、毎日24時間実施します。検定のURLには、開始時に当協会ウェブのトップページからリンクが張られます。


2.3 検定対象者

(1)大人向け検定
家庭や職場、学校などでインターネットを利用している人を対象としています。年齢、職業、インターネットに関する特別な知識などの条件 を設けず、誰でも受検可能です。安全で快適なインターネット社会を実現するために、できるだけ多くの方々に受検していただきたいと考えています。また、十 分に知識を身につけられた利用者には、ルール&マナー普及のリーダーになって頂きたいと考えています。

(2)子ども向け検定
小学校高学年から中学生ころまでの年齢の子供を対象と考えています(小学校5年生までの漢字を使っています)が、年齢などの制限は設け られていないので、誰でも受検可能です。ルールやマナーの必要性が社会的に強く認識されるようになったことを受けて実施されるので、お子さまや生徒に推奨 して頂くと共に、ご両親や先生を含む多くの方々の意識向上にも活用して頂きたいと考えています。

(3)個人情報保護検定
個人情報保護法の全面施行に伴い、企業などにおいて個人情報を取り扱う方々の個人情報保護に関する知識の必要性が高まっていることを受けて実施するもので、企業などにおいて個人情報を取り扱う方々に受検して頂きたいと考えています。

2.4 正解レベル評価

(1)大人向け検定
これまで100問中90問以上の正解を合格としていましたが、必要とするルール&マナー知識は利用目的によって異なり、必ずしも一般利 用者は最初から合格レベルに到達する必要はないため、合格・不合格ということではなく、100問に対するスコア(正解数)に基づき、「カテゴリ」(エキス パート・ビジネスユーザ・一般ユーザ・ビギナ)を表す方法に変更します。

(2)子ども向け検定
30問中27問以上の正解を合格とします。子どものインターネット利用によるトラブルの可能性が高まっているため、インターネット利用 における正しいルールとマナーを身に付けてもらう必要があります。正解と解説を何度でも見ることが出来るので、高いハードルとしています。

(3)個人情報保護検定
関心を持って頂くことが目的であるため、評価はありません。20問の正解と解説を見ることが出来ます。

2.5 スコア認定証および合格証カードの発行

(1)大人向け検定
受検者には、希望によりスコア認定証(発行手数料3,150円(内、消費税150円))を発行します。

(2)子ども向け検定
合格者には、希望により合格証カード(合格証発行手数料1,050円(内、消費税50円))を発行します。

(3)個人情報保護検定
関心を持って頂くことが目的であるため、今回は発行するものはありません。

3.出題内容

(1)大人向け検定
書店などで販売中の「インターネットにおけるルール&マナー」公式テキストおよび、ウェブ上の「インターネットを利用する方のためのルール&マナー集 大人版」に基づいて出題されます。

(2)子ども向け検定
書店などで販売中の「インターネットにおけるルールとマナーこどもばん」公式テキストおよび、ウェブ上の「インターネットを利用する方のためのルール&マナー集 こどもばん/改訂版」に基づいて出題されます。

(3)個人情報保護検定
ウェブ上のパンフレット「知っておきたいインターネットにおける個人情報保護と人権」がテキストです。

4.出題形式

(1)大人向け検定
部門毎に、毎日異なる問題セットに更新されます。設問形式は、多肢選択方式です。 解答制限時間は、ID取得から6時間であり、その時間内であれば、休憩・中断(ログアウト)が可能であり、再ログインすることにより、中断時点からの継続 が可能です。

(2)子ども向け検定
部門毎に、毎日異なる問題セットに更新されます。設問形式は、多肢選択方式です。 解答制限時間は、ID取得から24時間であり、その時間内であれば、休憩・中断(ログアウト)が可能であり、再ログインすることにより、中断時点からの継 続が可能です。

(3)個人情報保護検定
毎日、同じ問題セットが出題されます。設問形式は、多肢選択方式です。解答制限時 間は、ID取得から24時間であり、その時間内であれば、休憩・中断(ログアウト)が可能であり、再ログインすることにより、中断時点からの継続が可能で す。

5.問い合わせ・連絡先

   財団法人 インターネット協会 大久保、小南
   Tel 03-3500-3255 Fax 03-3500-3354
   E-mail: kentei

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以上   


 付録 

これまでのルール&マナー検定  (詳細

2003年夏版
 「ルール&マナー集」を発展させ、インターネットの利用者1人1人に自らのルールやマナーについての知識を客観的に測定し て頂くため、わが国で初めて「インターネットにおけるルール&マナー検定(2003年夏版)」を、2003年7月21日から8月31日までウェブ 上で実施しました。短期間の告知にもかかわらず、合計で17,779件の受検(申込み18,654件)がありました。その結果、利用者におけるルール &マナーに対する学習意欲が十分に高いことが明らかになりました。

2003年秋冬版
 第2回目の試みである「2003年秋冬版」は、2003年11月17日から12月19日まで実施しました。検定問題は、(1)基本事項、(2)セキュリ ティ、(3)関連法規、(4)電子メール、(5)コミュニケーション、(6)ウェブページ、(7)電子商取引、(8)基礎技術の8つの分野から、設定した 比率に従って出題されました。4,020件の受検(申込み4,260件)があり、ルール関連の設問を増強したために合格率は19.3%に低下しています。

2004年春版
 第3回目の試みである「2004年春版」は、2004年3月22日から4月23日まで実施しました。検定問題は、大きくルール系、マナー系、基本知識系 の3部門に分けて、ルール系を多く設定した比率に従って出題されました。3,702件の受検(申込み3,899件)があり、2回以上の受検者の増加の結 果、合格率は24.5%に上昇しています。

2004年夏版
 第4回目の試みである「2004年夏版」は、2004年8月10日から 9月10日まで実施しました。検定問題は前回と同じく、ルール系、マナー系、基本知識系の3部門に分けて、ルール系を多く設定した比率に従って出題されま した。9,512件の受検(申込み10,091件)があり、合格率は20.2%でした。
 また、子ども向けのものとして初めての試みである「インターネットにおけるルールとマナー検定(こどもばん)」を実施しました。4,510件の受検(申込み5,069件)があり、合格率は72.7%でした。


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