用語解説(ようごかいせつ)
教師・保護者の方へ
インターネットやコンピュータを使っていると、一般にはあまり使われていない、専門用語に数多く出会います。以下の用語解説を参考にして、子供に聞かれた場合には、解説をしてあげてください。
HTML (Hyper Text Markup Language)
Hyper Text Markup Language(ハイパーテキスト機能付加言語)の略。WWWのページを記述するために使われる文書記述形式です。テキストファイルの中にタグと呼ばれる文字列を埋め込むことで、文字の大きさや色、下線などの装飾や見出しのレベルなどを指定することができます。また、他の文書や画像ファイルへのリンクを設定することができます。
電子メールアドレスやURLを指定すれば、世界中のコンピュータに接続することができるように、インターネット上のコンピュータは、IPアドレスによって一意に指定することができます。このIPアドレスは、ピリオドで区切った1から255までの数字を4つ並べた番号群で表現されます。IPアドレスは、番号群で表現されるため、コンピュータには便利ですが、人間にとっては覚えやすいものではありません。よって、人間にとって覚えやすい名前をつけることもでき、これをドメイン名といいます。このドメイン名とIPアドレスは1対1対応しています。
Uniform Resource Locatorの略語。インターネットに接続されたコンピュータ上のサービスや情報を特定するための表記方法です。目的のコンピュータへのアクセス方法やホスト名、ファイル名を同時に表記することができます。
World Wide Webの略語。インターネット上に散らばった情報に、自由にアクセスすることを可能にしたシステムのことです。情報は、インターネット上にある複数のWWWサーバーによって提供され、WWWクライアントで閲覧します。
WWWサーバーによって提供される情報を閲覧するためのソフトウェアのこと。現在よく使われているのが、Internet Explorer やNetscape Navigatorです。ブラウザともいいます。
WWWクライアントに情報を提供するサーバーソフトウェア、またはコンピュータのこと。
インターネットでアドレスという場合、電子メールアドレスとIPアドレスの2つがあります。最近では、WWWのURLなどをアドレスということもあります。
コンピュータの正常な動作を妨害したり、ファイルを壊してしまったりする悪意のプログラムのこと。ウィルスによって、コンピュータが正しく動作しなくなった状態を「感染」といい、ウィルスは、フロッピーディスクやネットワークを通じて他のコンピュータにも感染していきます。ウィルスは、クラッカーが自分の腕試しに作った物が多く、その種類も非常にたくさんあります。ウィルスを駆除するためにはワクチンプログラムを使います。
コンピュータやネットワークの管理をする人。コンピュータのソフトやハードの設定を行ったり、トラブルを処理したりします。つまり、利用者が使いたいときにいつでも使えるような状態に、コンピュータを維持する仕事を行っています。
ネットワーク上のコンピュータに不正侵入し、情報を盗み出したり、壊したりしてしまう犯罪者のこと。
ネットワーク上でサービスを提供するコンピュータのこと。サーバーマシンともいいます。具体的には、WWWサーバー(Webを提供するコンピュータ)、メールサーバー(電子メールの送信、受信などを行い、各ユーザーに配信するコンピュータ)、ファイルサーバー(グループで共有するファイルを提供するコンピュータ)などがあります。
サーバーによって提供される機能のこと。電子メールやWWWなどはこのサービスの1つと考えることができます。
ネットワーク上で一般に公開されていたり、雑誌の付録でついてくるソフトウェアの中で、一定期間試しに使ってみて、気に入ったら使用料を支払う約束になっているソフトウエアのこと。
文字コードだけを含んでいるファイルのこと。テキストエディタでファイルを開いて、文字化けをおこさないものです。
ホストコンピュータ上に、誰でも自由に読み書きのできる電子的な掲示板を用意したシステムのこと。電子掲示板は、設定によって、限られたユーザだけがアクセスできるようにすることもできますし、Webを通じて情報を不特定多数の人に提供することもできます。
手紙に相当するインターネット上のサービス。テキストのメッセージを相手に送ることができます。最近では、メールソフトにより、テキスト以外の形式のメールも送れるようになってきましたが、インターネット上でのデータのやりとりの基本はテキスト形式です。
電子メールを利用する上での住所に相当するものです。送り先、送り主を特定するために使います。 電子メールアドレスはユーザ名、@マーク、ドメイン名の3つから成り立っています。
インターネット上にあるコンピュータが持っている名前で、所属している組織を表します。ドメイン名は、必ず、インターネットでたった1つに決まるようにつけられています。IPアドレスと一対一対応しています。
複数のテキストを相互に関連づけて、参照したり引用したりする概念。テキスト中のある文章から、関連する別のテキストを呼び出す機能(リンク)を持っています。最近では、テキストだけでなく、画像や音声なども含めて扱うこともできます。WWWはハイパーテキストの一例です。
コンピュータやネットワークの不正利用を防止するために、そのユーザが本当に使用を許可されたユーザかどうかを確認するために要求される暗唱番号、または暗唱文字列。銀行のキャッシュカードと暗証番号のようなもので、ユーザ名と対にして使われます。パスワードは、数字、記号、アルファベットを意味のない文字列として組み合わせて作り、ときどき変更するようにしてください。もし、パスワードが他人に知られてしまうと、コンピュータを不正使用され、大きな損害を被る場合もあります。
ネットワーク上で一般に公開されていたり、雑誌の付録でついてくるソフトウェアの中で、使用料を支払わずに使うことのできるソフトウェアのこと。ただし、著作権は作者にあるので、著作権を侵さないようにしなければなりません。
主に、個人や企業のために、インターネットの接続を提供する業者のこと。プロバイダは、各地にアクセスポイントを設けており、プロバイダと契約した人は、自分のコンピュータから、自宅近くのポイントに電話をかけて、プロバイダのコンピュータに接続し、そこからインターネットに接続することができます。
WWWクライアントで、一度に表示される画面を「ページ」といいますが、ホームページはまとまった1つの内容の複数のページへの出発点にあたります。その一連のページの目次の役割を果たしていることが多いようです。最近では、Webページそのもののことを、ホームページという場合が多いようです。これらのページは、HTMLで記述されたテキストファイルがベースとなっています。
インターネット上で、電子メールを利用して、特定の複数メンバーと情報交換を行うシステムのこと。ニュースグループや掲示板のように情報を共有することができますが、参加するには登録が必要です。参加者が限定されている分だけ、密度の高い情報のやりとりが可能です。
日本語をコンピュータの画面に表示させるために、コンピュータはそれぞれの文字に対して固有の数値を割り当て、文字を数値データとして扱っています。例えば、「82A0」という数値の並びは「あ」に対応している、などです。アルファベットと数字、記号が主な欧米の言語に対し、日本語は、ひらがな、かたかなの他に漢字があるわけですから、同じ対応パターンのデータを使うわけにはいきません。この文字と数値データの対応を文字コードいい、日本語だけでも、主なもので3種類あります。ブラウザでページを表示させたときや受け取った電子メールが文字化けしていた場合には、この文字コードの設定が正しいかどうかを確認してください。
インターネット上にある電子会議システムの1つ。個人対多数の情報を交換するために開発されたサービスで、テーマごとに情報を交換したり議論したりするグループが形成されています。これをニュースグループといい、現在、1万をこえるグループがあります。
ニュースグループは、パソコン通信と違い、どこか1カ所に記事を集めたコンピュータがあるわけではなく、ニュースサーバを持っているコンピュータが、投稿された記事をバケツリレー式に他のニュースサーバに転送します。これを繰り返すことで、インターネット上のすべてのニュースサーバに記事が送られる仕組みになっています。
本来は、日本語で記述されているはずのものが、日本語でも英語でもない変な文字列として表示されてしまう現象のこと。たいていは、文字コードの設定ミスによって起こります。また、インターネットで使用不可能な文字(半角カタカナなど)を使用した場合も、文字化けが起こったりします。
パソコン通信は、中心に大きなホストコンピュータがあり、ユーザがそのホストコンピュータに接続して、メールを読んだり掲示板に書き込みをしたりするシステムです。ユーザの情報や掲示板の記事の内容などは、基本的にパソコン通信の会社が所有しているコンピュータにあります。
主にパソコン通信で提供されていたサービス。登録したメンバーだけが読み書き可能な電子掲示板システムを中心に構成されています。
ウィルスに感染しているかどうかをチェックし、感染してしまった場合には駆除するソフト。ウィルスは、毎日多数の新種が誕生していると言われています。その場合は、パターンファイルと呼ばれるファイルを新しくすることで対応が可能です。このパターンファイルの入手方法は、各ワクチンソフトの製造元に確認してください。アンチウィルスソフトともいいます。
インターネット上の情報を分類し、特定の情報にはアクセスできないようにする技術のこと。例えば、アダルト情報などの有害情報に、学校からアクセスできないようにするために使われます。
インターネット上にある情報やデータを、ネットワークを通して、自分の手元のパソコンまで持ってくることを指します。逆に、自分の手元にあるデータを、インターネット上に送ることを、アップロードといいます。
添付ファイルの機能のついた電子メール送受信ソフトを使用すると、電子メールを送るときに、ワープロの文書ファイルや画像ファイルなど、本来ならば電子メールでは送ることのできないファイルも、一緒に送ることができます。この一緒に送るファイルを、添付ファイルといいます。