第24回目となる迷惑メール対策カンファレンスは、2024年11月11日と12日の二日間、札幌市で開催いたします。今回も JPAAWG 7th General Meeting と同時開催します。
2005年に第1回を開催した迷惑メール対策カンファレンスは、その前年2004年の InternetWeek での「spam対策BoF」を発端としてしており、今年はそれから20年目の節目となります。その間、様々な対策活動がありながら、未だ迷惑メールが大きな課題となっている現状は残念である反面、メールが引き続き主要なコミュニケーション手段として利用されている現状は、他のコミュニケーションツールに取って代わられる可能性もあったことを考えれば、これまでの対策活動もそれなりに効果があったものと考えてもおります。引き続き、当迷惑メール対策委員会は、設立の趣旨に基づき、インターネットメールの価値を守るための活動を継続していきます。
昨年は、米国の主要メールサービス事業者による、メール送信者への新たな送信ガイドラインの発表があり、その中で示された送信ドメイン認証技術に対して大きな注目が集まりました。今回も、引き続き送信ドメイン認証技術に対する取り組みを、様々な立場で議論するためのセッションを用意しています。国内の主要メールサービス事業者や、ベンダ、配信事業者、行政機関などが参加する、非常に貴重な機会になると考えています。
今回は、北海道札幌市で開催します。今回は、トレーニングセッションを含め最大4トラックとなっており、JPAAWG 側のセッションも含め、インターネットセキュリティに関する様々なテーマを取りあげます。今回も引き続きオンラインで参加できるセッションを用意しますが、大部分は現地でのみ参加できるセッションとなっております。これは、様々な立場の方々が、一方方向ではなく、相互の建設的な議論によって、課題解決を目指すという我々の活動方針に基づいているためです。是非、直接現地にご参加頂き、各分野の専門家や同じ課題を持つ者同士で、直接議論していただくことを期待しております。
皆さまの積極的な参加を心からお待ちしております。
迷惑メール対策委員会 委員長 櫻庭 秀次
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