第10回セキュリティ・フォーラム レポート

 財団法人インターネット協会(IAjapan)セキュリティ研究部会では、第10回セキュリティフォーラムを、2002年3月14日(木)13:30より、開催しました。
 今回は、コンピュータセキュリティの分野で大きな影響力がある「JPCERT/CC様」と「マイクロソフト様」を向かえ、セキュリティへの取り組みをお話して頂きました。
10回


第1部 「JPCERT/CCの活動と最近のコンピュータセキュリティインシデント」
  JPCERT/CC 山賀 正人 氏

 日本で唯一、国際的に認知されているCSIRTであるJPCERT/CCの活動内容の紹介と、セキュリティインシデントの傾向などについて、昨年から今年にかけての統計データを交えて紹介して頂きました。その中で、最近JPCERT/CCへのセキュリティインシデントの報告が減っているという報告がありました。その理由のひとつとして企業がセキュリティポリシを作成し、その影響で、現場のサーバ管理者が、現場の判断で直接報告することが少なくなったのではないかといった話がありました。JPCERT/CCの活動の難しさと、その重要性が再認識されられたお話でした。

資料 『JPCERT/CCの活動と最近のコンピュータセキュリティインシデント』(PDF)



第2部 「マイクロソフトのセキュリティへの取り組み(技術と体制)」
  マイクロソフト(株)デベロッパー・マーケティング本部
  .NETテクノロジー部テクニカルエバンジェリスト 加藤 健二 氏

 第2部では、マイクロソフトがプラットフォームベンダーとしてどのようにセキュリティへ取り組んでいるかについて、PKIなどプラットフォームとして提供する技術そしてセキュリティ強化に対する体制について解説して頂ました。Windowsが、OSとして、さまざまのセキュリティ機能を取り込んでおり、また、マイクロソフト社自身、ベンダーとしてセキュリティの持つ意味が急速に大きくなっていることを感じされられるお話でした。

資料 『マイクロソフトのセキュリティへの取り組み(技術と体制)』(PDF:3,224KB)



 今回のセキュリティフォーラムは、10回目を向かえました。来年度も引き続き、充実した内容のセキュリティフォーラムを開催したいと考えております。次回(第11回)は、6月中の開催を予定しています。内容が固まり次第ご案内しますのでご期待ください。



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