「インターネットの安心安全な利用に役立つ手記コンクール」
受賞作品

③親子ルール作り部門

silver優秀 「一緒にネット」  埼玉県 にしわた


思い出して欲しい。自分が子供であった時。
大人から「ダメ」と言われたことは、こっそりやってみたいと思わなかっただろうか。
想像して欲しい。自分が子供だった頃。
もし、今のネット社会が存在していたとしたら、どっぷりハマっていなかっただろうか。

子供に「ダメ」と言ってもダメである。
だって、インターネットは、とても楽しいんだもの。

一休さんの頓智話に「毒の水あめ」の話がありますね。
和尚さんが水あめを小坊主たちに舐められないように
「これは大人には薬だが子供には毒だ」
と誤魔化そうとして、やり込められた話。

大人はいいけど子供はダメだと言われたら、
「きっと本当はいいものなんじゃないか」と子供たちは考えるでしょう。
子供は好奇心旺盛なもの。その考える子供の方が健全です。

「なぜ」守らないといけないのか。「守らないとどうなる」のか。
これを理解させなければ、守られる筈もない。

我が家では、まず、炎上事件を教えます。
個人情報を出してしまうとどういうことになるか。
問題発言や画像をアップするとどういうことになるか。
不用意な発言が周囲を巻き込んで大事件になる可能性を知ってもらいます。

その上で、親子で同じSNSをやってみます。
SNS上でそれぞれのアバターを作り、「ともだち」登録して交流ができるようにしておきます。
他の人との交流は勝手にやらせますが、SNSの中に親が居ますから
何かトラブルや不安があれば、すぐ相談してきます。
お互いに安心です。

リアルな世界でも、授業参観があったり、子供会の付き添いがあったり。
子供たちの世界を時々監督します。
ネットの世界だって同じです。

禁止するのではなく、自分で経験させて学ばせる。
ただし、取り返しのつかないケガだけはしないように、ちゃんと見ておく。

リアル社会でもネット社会でも親のやるべきことは同じでしょう。
親もネット社会に入って、その世界を知って行きましょう。
子供と一緒に学んで行きましょう。

大人の過保護は子供の可能性を摘んでしまうかも知れないですよ。

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