三年前に定年退職し楽しみにしていたプランをいろいろ実行に移した。
例えば週三日ジムに通う、家のファブリックや自分の夏のワンピースを縫う、美術館やお寺を訪れる、いつもカメラを持ち歩く、家の中を常に断捨離する、などなど。
しかし当然すきま時間ができる。そこをどうするか。うまい具合に退職一年前からタブレットを使い出していたので困ることはなかった。
子供から教わった当初は感心の連続で、初めてパソコンで仕事をした時の感動以上のものがそこにはあった。便利すぎることに恐れ戦きながらも、もはや外せなくなったものを上げてみると・・・
まずは料理のレシピを写真と共に取り込み活用する。以前は料理番組のレシピをノートに書いていたが面倒なわりには作らないことの方が多かったので、これはとても大きい。
音楽を取り込んで掃除をすると、常に新鮮味があって床拭きも苦でなくなる。
ニュースや天気予報の最新情報が手に入るのはいうまでもなく、とにかく知りたいことがすぐわかる。これは何物にも替え難い。
四十年ぶりに押入れからミシンを出した時も、糸のかけ方をすっかり忘れていたのだがサイトを開くとこれでもか、というほど沢山の人たちが教えてくれる。動画までつけて。
有り難すぎて涙が出そうになる。
家計簿も生まれて初めてつけ出した。一生つけないはずだったのに。
般若寺は駅からどのくらい?う~ん、じゃあ、バスだな。ちゃんと距離も時間も教えてくれる。
この本、図書館に予約しとこ。わあ、15人も待っているのかあ。
この英文の意味がよくわからないから教えてもらお。ふむふむ。なるほど。
もうこの時代に生まれた幸せを日々かみしめている。この年になると、どんなに楽して手に入れても誰にも怒られない。年寄りにも何かいいことがないとね。神様ありがと。
毎日、日曜日になった人間にこそインターネットは最強のおつれだ。
忙しくて遠ざけても、すねない、文句言わない、腐らない。
死ぬまで駆使して楽しみたい。
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