大規模なシステムの例(2)1台のSFSを使う
- 既に設置されているプロキシーサーバの上位プロキシーとして、SFSを設定します。但し、この場合、プロキシーサーバのキャッシュにはWebページがキャッシュされていますから、SFSはユーザ毎にフィルタリングレベルを変えるようなユーザモードでは使うことができません(全ユーザが同じレベルでのフィルタリングとなります)。
- この例でのメリットとしては、SFSに接続するプロキシーサーバの台数は1台ですから、更にその配下のブラウザ(PC)の台数が数十台までという制限はありません。また、全てのブラウザ(PC)のプロキシー設定は、既に設置されているプロキシーサーバになっているはずですので、プロキシーサーバの上位プロキシーとしてSFSを設定するだけになり、全てのブラウザ(PC)のプロキシー設定を変更する手間はかかりません。但し、このような例でのSFSの動作実績はあまりありません。あくまで実装例としての紹介ですので、実際の運用環境においては十分に評価を行ったのち、運用開始してください。
- ブラウザの利用者がインターネットを利用する際は、利用者がプロキシーサーバとSFSとLBを意識する必要はなく、ブラウザが自動的にプロキシーサーバとSFSを経由し、SFSがLBからラベルを入手するとともに、インターネットにアクセスし、インターネット上のWebページ情報を引き取ってきます。ここで有害情報をフィルタリングします。
- 従って、この例で利用可能なフィルタリング方式は、SFSに備わっているフィルタリング機能である以下の機能となります。
- 【PICSラベルによるフィルタリング】
- 【キーワードフィルタリング】
- 【URLフィルタリング】
- 【管理者ラベルによるフィルタリング】
- 【Webページにセルフレイティングされたラベルによるフィルタリング】