電子ネットワーキング・コンファレンス '94
Electronic Networking Conference'94
---- 一千万人の電子ネットワーク社会に向けて ----
その現実のための課題と戦略
 
◆◆日時◆◆ 1994年10月28日(金)〜29日(土)
◆◆会場◆◆  全体会・分科会       芝公園「機械振興会館」
         ネットワーキングパーティー 「東京プリンスホテル」

◆◆プログラム概要◆◆

 わが国の電子ネットワークの現状は、「全国パソコンネット局実態調査」結果(平成6年6月、(財)ニューメディア開発協会)によると、パソコンネット局の延べ会員数は2百数十万人に達しており、マルチメディアパソコン通信やFAX情報サービスのような新しい形態への展開も始まっています。また、パソコンの高性能化、商用パソコンネットの拡大、商用インターネットの登場により、社会システムの基盤としてのネットワーク社会への期待はますます高まっています。

 これまで、開催された東京、大分、富山、仙台、彦根、横浜、小樽、桐生、藤沢でのネットワーキングフォーラムでは、関係省庁、自治体、通信事業者、関係企業、利用者などの参加を得て、電子ネットワークによる情報通信の現状と課題、国内および海外の事例紹介、地域情報化の進展と産業振興に結びついた情報通信ネットワークのあり方等を中心とした討議がなされてきました。しかしながら、商用ネットの拡大に対して、地域ネットの飽和、公共ネットの低迷などの環境変化が起こり、また商用ネットにおいても、著作権やプライバシー・倫理問題など社会的に解決しなければならない問題が提起されています。また、技術的課題への対応として、マルチメディアパソコン通信の発展のためのインタラクティブなマルチメディアデータ伝送プロトコルの標準化、FAXモデム普及に伴う技術的検討等、新しい面での普及促進が必要とされています。

 そこで、これまでのネットワーキングフォーラムに比べ、より問題解決に役立たせることをめざし、電子ネットワークの応用拡大、普及・啓発を目的として、「一千万人の電子ネットワーク社会に向けて〜その実現のための課題と戦略〜」というコンセプトのもと、きたる10月28日〜29日に東京で「電子ネットワーキング・コンファレンス’94」を開催いたします。

 全国のネットワークのユーザーや運営に関わる皆さん、インターネットの個人利用や電子ネットワークのマルチメディア化の動向などに関心のある皆さん、どうぞふるってご参加ください。

◆◆プログラム◆◆

 第1日目 全体会 10月28日(金)
 会場:機械振興会館大ホール
 
10:30-11:00 オープニングセレモニー
挨拶、表彰式
パソコン通信の普及・啓発に貢献した企業に対しての表彰を行う予定です。
11:00-11:45
基調講演
テーマ:一千万人の電子ネットワーク社会に向けて
■講師
西 和彦(にし かずひこ、(株)アスキー代表取締役社長)
11:45-13:15   休憩
13:15-14:15
特別講演
テーマ:インターネットの個人利用
■講師
石田 晴久(いしだ はるひさ、東京大学大型計算機センター教授)
14:30-17:30

パネルディス
カッション

テーマ:一千万人の電子ネットワーク社会の実現へ向けて
〜参加への障害は何か?〜
一千万人の電子ネットワーク社会実現のためには、 電子ネットワークに参加しやすい環境を整える必要があります。 (財)ニューメディア開発協会の調査結果を参考に、まだ、 電子ネットワークに参加することができないでいる方々はどのような問題を抱えているのかを探り、 その問題を解消する方策等について討議していきます。

■パネリスト
 生田 英機(いくた ひでき、日本電気(株)PC-VAN販売本部長)
 岡田 智雄(おかだ ともお、NIFTY(株)代表取締役社長)
 川島まゆみ(かわしま まゆみ、NIFTY-Serve レディースフォーラムSysOP)
 高橋 九郎(たかはし くろう、ネットワークコラムニスト)
 中川 和之(なかがわ かずゆき、時事通信社エルメディオ編集部)
 山口喜代志(やまぐち きよし、日本・アルカディア・ネットワーク(株)代表取締役専務)
■コーディネーター
 八戸 信昭(はちのへ のぶあき、東京都立科学技術大学管理工学科教授)

18:00-20:30 「ネットワーキングパーティ」
会場:東京プリンスホテル「サンフラワーホール」

第二日目 分科会 10月29日(土)
会場:機械振興会館6階会議室
 
10:00-13:00

第1分科会

テーマ:電子ネットワーク社会の倫理を考える
    〜引用・転載の法的問題と電子ネットワークのモラルとルールとは〜
電子ネットワーク社会の拡大とともに、直面する「倫理」にスポットをあて、知的所有権・著作権に関わる 問題からその前提となるモラルまで考察。電子ネットワークが内包する現在のの課題を浮き彫りにしつつ、情報の受信と発信の理念を模索。 技術の進歩に対応し利用する側の「倫理」をいかに構築していくかまで言及し、来るべき一千万人の電子ネットワーク社会のヒューマン・ファクターの輪郭を導き出します。

■パネリスト
 岡本  哲(おかもと てつ、弁護士)
 高木  寛(たかぎ ひろし、テクノコミュニケーション・ライター)
 中村正三郎(なかむら しょうざぶろう、コラムニスト)
 古瀬 幸広(ふるせ ゆきひろ、科学情報ジャーナリスト)
■コーディネーター
 早川  玄(はやかわ げん、(株)アトソン ネット編成長)

10:00-12:30

第2分科会

テーマ:電子ネットワークのマルチメディア化へ向けて
    〜マルチメディア情報発信とその利用〜
文字中心だった電子ネットワークに、 画像・映像などのさまざまなマルチメディア情報を付加する動きが出てきています。 また、インターネットやマルチメディアパソコンの普及、モデムの高速化など、 徐々に環境が整いつつあります。この分科会では、 電子ネットワーキングにおけるマルチメディア通信の現状分析を踏まえて、 「情報発信の必要性」やマルチメディア環境整備のための課題」等、マルチメディア化への展望を探ります。

■パネリスト
 大内 範行(おおうち のりゆき、
         (株)ピープル・ワールド オペレーションセンター課長
 国分 明男(こくぶ あきお、電子ネットワーク協議会専務理事)
 中村恵里子(なかむら えりこ、CG アーティスト)
 水島  洋(みずしま ひろし、国立がんセンター研究所主任研究官)
■コーディネーター
 有澤  誠(ありさわ まこと、慶応義塾大学環境情報学部教授)

10:00-12:30

第3分科会

テーマ:一千万人の電子ネットワーク社会の実現へ向けて
    〜新たな利用者へと広げる条件〜
一千万人の電子ネットワーク社会実現のためには。 情報機器の操作を苦手とする人々や、女性、高齢者、障害者、地域の利用者など、 利用の可能性を持ちながら、さまざまな制約から、現在は十分にカバーできていない 利用者層への対応が課題と考えられます。同じテーマの全体会パネル討議を受けて、 これらの新たな利用層へと利用を広げるための課題と方策を、より掘り下げて討議します。

■パネリスト
 片瀬  實(かたせみのる、熟年パソコン通信教室ボランティア)
 金井 祐子(かない ゆうこ、NIFTY-Serve在宅ワーキングフォーラムSysOP
 田中  学(たなか まなぶ、本庄ネット・シスオペ)
 山川  隆(やまかわ たかし、ニフティ(株)取締役企画部長)
■コーディネーター
 杉井 鏡生(すぎい あきお、インフォメーション・コーディネータ)


 主催 電子ネットワーク協議会
 共催 (財)ニューメディア開発協会
 後援 通商産業省
 協賛 (株)アスキー、(株)アトソン、(株)東芝、ニフティ(株)、日本アイ・ビー・エム・サービス(株)、
      日本電気(株)、日本電信電話(株)、(株)日立製作所、富士通(株)、松下電器産業(株)
 参加費 全体会  3,000円
       パーティ 7,000円
       分科会  2,000円


問合せ先:電子ネットワーキング・コンファレンス '94事務局

〒108-0073 東京都港区三田1-4-28 三田国際ビル23階
(財)ニューメディア開発協会内 電子ネットワーク協議会
Tel:03−3452−6420, 03−3457−0671
Fax:03−3451−9604
担当:桜庭康碩、月崎逞児、安永裕美子、山本葉子
電子メール:seminar@nmda.or.jp
ホームページ:http://www.enc.or.jp/

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