Subject: [HOTLINENEWS 123]
インターネットホットライン連絡協議会メールマガジン61号(2010年9月号)
2010年9月15日発行

ようやく涼しい空気が日本に上陸してきてくれました。
猛暑ボケの頭をすっきりさせる気候で嬉しいものですね。
それでは、今月も多めの情報をお知らせいたします。


▼ホットラインに寄せられた相談件数

2010年8月 77件
http://www.iajapan.org/hotline/data/data.html
・ワンクリウェアの相談が増える
・「懸賞金が当たりましたので、至急ご連絡ください」という
 詐欺メールが届いたという相談が複数
・「モデルをしているから芸能人の知り合いが多いんだけど
 よかった紹介してあげようか?」とメッセージをもらい
 お願いすると「言う事を聞くように、まずはアドレスを教えて」
 というメッセージをもらったが、信用してもいいのか
・最近増えているペニーオークションについて、
 あるオークションサイトの実態が確認できず直接連絡も試みたのですが
 相手にしてもらえませんでした。実態調査をして頂けないでしょうか。
・ある動画サイトにて、動画の途中に本人の了解無く本名が公開されました
 どのように対応すればよいですか
・無料占いサイトに登録したが、1日に10件ほどのメールがくるため、
 イヤになり退会したい。退会のボタンがないのですが、すぐやめさせてほしい
・ネットショップで白ロム携帯を購入、しかし商品が届きませんでした。
 先ほどそのサイトを確認したらホームページはなくなっていました。
 他にも被害者がいるようです。(同様の相談数件あり)


▼最近特に多い相談より:画面が消えない

東京都からも注意喚起していますが、この相談がとても増えています。

(相談 2010年9月)
ここは、ワンクリック詐欺のサイトでしょうか?
PCに何かダウンロードしてしまったらしくて、支払いのタイムリミットが書
かれた画像が、たびたび出てきます。期日が過ぎると消えるのでしょうか?

(回答より)
画面に関してはクリックの際に悪意のあるプログラムをダウンロードさせられ
ている可能性が高いです。画面の修復に関しては、IPAセキュリティセンター
のサイトをご参考ください。たいへんわかりやすく解説されています。
【注意喚起】ワンクリック不正請求に関する相談急増!
最終更新日:2010年8月4日
http://www.ipa.go.jp/security/topics/alert20080909.html
Windowsでの「システムの復元」の実施手順
http://www.ipa.go.jp/security/restore/
「6.実施手順」に、WindowsOS 別の手順がリンクされています。
・ Windows XP 用の手順
・ Windows Vista 用の手順
・ Windows 7 用の手順

参考資料:2010年8月19日 東京都生活文化局
緊急消費者被害情報
無料アダルトサイト等から誘導されるサイトでの架空請求にご注意!!
不正プログラムをダウンロードさせるケースが増加
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2010/08/20k8j300.htm

パソコンの無料サイトにアクセスしていたら、突然アダルトサイトが表示され、
消費者の意に反して会員登録され、高額な利用料金を請求されたといった相談が
多く寄せられています。なかでも、消費者のパソコンにウイルス(不正プログラ
ム)を感染させ、利用料金の請求画面を消せないようにして、消費者を心理的に
追い込むケースが増加しています。
 また、未成年者などが無料ゲームサイトやアニメなどアダルトサイト以外の
ウェブサイトから巧みに誘導され、最終的にアダルトサイトに会員登録される
ケースも多くあります。
このようなワンクリック請求の悪質な手口にご注意ください!
都のセンターに寄せられるパソコンのアダルトサイトに関する相談の内、およそ
8割が利用料金の請求画面を消せないなどの不正プログラムに関する相談です。


▼相談より:うっかりしていました

このところ、うっかりした相談者が増えています。(注意一秒不安一日、かな)

(相談 2010年8月 50代男性)
□□□ と言うアダルト動画があります。それを見ていると画像が今より鮮明に
見えると言う宣伝があり、その宣伝には。今月だけ6000円となっていました、
1ヶ月だけ見てみようかな、と思いクレジットカードで6000円支払いました。
すると。12ヶ月の初回となっており、どうにか今回限りで止めようと思いまし
たが、める手段が見つかりません、どうすれば良いのか、おそらく12ヶ月では
止まらず永遠に続くような気がしております。困り果てて連絡しました。

(相談 2010年8月 20代女性)
□□ブロで、「うちモデルの仕事しててV盤の知り合いが多いんだけど良かっ
たら紹介したげよおか?大好きなバンドのメンバーを紹介しようか?」と言って
来たんですが、紹介して欲しいと言うと、「タダで紹介して欲しいなら言うと
おりにして」と言われて、内容を聞くと「まず携帯の本アド」を教えてと言われ
ました。
(回答より)
憧れの方を紹介してもらえると聞くととても魅力のある話しですが、全くどんな
人かわからない相手に、個人情報を教えるのは控えられた方がよいで しょう。
類似した内容で、騙されたという相談を多数受けているのが現状です。

(相談 2010年8月 20代女性)
援助交際のサイトの会員登録をしてしまって退会したいんですけど、どうすれ
ばいいですか?
(回答より)
今回のご相談ですが、悪質なサイトには、故意に退会できないシステムにして
いるケースも多数あります。ご相談者さまの意思で入会されたサイトの場合は、
退会したい旨を相手に伝え、それ以降のメールは無視で対応してください。
勝手に登録された場合は、何もせず無視で対応されるとよいでしょう。
メールが続く場合は受信拒否やアドレス変更などで対応されるとよいでしょう。


(相談 2010年9月 20代女性)
サイトで知り合った男性に、直メを教えてしまい、画像を送ってしまいました。
男性に送った画像がインターネットに出てるらしく、その事を知らせてくれた
別の男性にアダルトな画像を送って来たら、投稿されてるインターネットの
URLを教えてやる!と、言われました。ちなみに、投稿されてる画像は、私の
免許証です。実際、本当に投稿されてるのか、教えてくれた男性が、私が間違
えて送った画像を持ってて、騙してるのか解りません。私が撮った画像なのは、
間違えない事です。

(相談 2010年8月 男性)
私の息子がブログを拝見していた際に、サンプルムービーの案内があり、そこ
をクリックした所、年齢が20才以上であるかと、規約に同意するかを聞かれ、
はいと返信した所、会費12万円を請求されております。(息子は12才です)
振込み先は、オフィスマックス、 
口座名は、 □□□銀行、□□□支店□□□□□□です。
どのように対処すればよろしいでしょうか?
(回答より)
事業者名(口座名)や口座番号、相手側からのメールが重要な証拠になります
ので、今まで受信している事業者からのメールは保存しておいてください。
警察の生活安全相談窓口へ、口座番号などを通報されるとよいでしょう。
報告をされると、口座凍結をするかどうかの検討を行ってくれます。

(相談 2010年9月 女性OL)
先日、メールにて、「200万の懸賞金が当たりましたので、振込みもしくは、
現金書留をしますので、至急ご連絡ください。」と来ましたので、口座番号を
教えてしまいました。懸賞宝船というサイトです。その後詐欺とわかりました。
口座番号を教えてしまったのですが、何か問題が起こりますでしょうか?
(回答より)
口座番号の心配については、ご利用されている銀行の窓口へご相談されるのが
よいと思われます。
また、このようなサイトに一度返信をしてしまいますと、提携している悪徳業
者からメールが来る可能性が高いです。知らない相手からのメールは毅然と無
視で対応してください。

(相談 2010年9月 30代男性)
ある日、自分のメールボックスに人材派遣会社からメール来ました。
気になる仕事があったので応募しました。しかし最終確認の電話にて15万円
の預かり金を要求されたのでこちらからキャンセルを申し出ました。
するとキャンセルできないと言われ、それでも断ると、今度は何かしらの手段
を取るなどと脅迫めいた言葉を言われて電話を切られました。
自分の身分証のコピーを相手に渡しているために実家の住所が知られています。
万一の場合もあり、とても不安です。対処方法を教えて頂きたい。
(回答より)
預かり金に関して支払う必要はないと思われますので、今後は相手と一切、連
絡を取らないようにしてください。
メールや電話が続くようであれば、受信(着信)拒否やアドレス(番号)の変
更などで対応されるとよいでしょう。
当協議会に頂く、多数の架空請求の相談と類似していますが、「法的処置等を
取る」「手段を取る」という文言は単なる脅し文句にすぎませんし、請求を無
視した結果、現実に「自宅まで押しかけてきた」という相談も一切ありません。
再度脅迫されるなどの被害に遭われた場合は、お近くの警察へご相談ください。

▼相談より:認証ネットワーク事業者センターからのメール

とっても笑ってしまうメールですが、見る人によっては恐くなることでしょう。
専門分野のような団体名を装っていても、逆に怪しいもの。
こんなの無視無視です。この団体名でネット検索すれば注意情報沢山あります。

(相談 2010年8月 男性)
犯罪抑制に役立てていただければと思い、情報提供致します。
メールアドレス*****@docomo.ne.jpから以下のようなメールが届きました。

03-****-****
顧客担当の**と申します。
早速ですが、本題に入らせて頂きます。
現在お客様がご使用中の携帯電話端末より、認証ネットワーク事業者センター
を介し以前にお客様がご登録されました
午前10時〜午後7時迄、土曜午前10時〜午後6時迄、日曜日休

「着メロ」
「ニュース」
「天気予報」
「ゲーム』などの
「有料情報サイト」
「特典付きメルマガ」
「懸賞付きサイト」
等における無料期間内等で退会手続きが完了されていない為、ご登録料金及び
ご利用料金が発生しており現状で料金未払いとなった状態のまま長期間の放置
が続いております。当社はサイト運営会社より依頼を受けまして、料金滞納者
の個人調査、悪質滞納者の身辺調査などを主に行っております。本通知メール
到着より翌営業日までにご連絡を頂けない場合には、ご利用規約に伴い。
個人調査の開始各信用情報機関に対して個人信用情報の登録、法的書類を準備作成の上、
即刻法的手続(強制執行対象者等)の開始、以上の手続きに入らせて頂きますので予めご了承下さい。
※退会手続の再開、お支払いのご相談等をご希望のお客様は、青木までお問い
合わせ下さい。尚、本通知は最終通告となります。
営業時間、月曜〜金曜


▼相談より:父親からの情報提供

(相談 2010年8月 男性)
娘(高校生)が無修正DVDを購入してました。
家内と相談の上、情報提供が一番良い結果になると信じての連絡です。
娘達が携帯メール遊び?などで情報があっての興味から購入したみたいです。
高校生を食い物にしている悪徳業者を撲滅、摘発、逮捕につながるために、
娘から気を使いながら聞き出した情報を掲載しておきます。親としてとても
許せることではないです。必ず撲滅してください。
・http://dvd-******.com/ 娘が購入していたサイトです
・http://******-dvd.com/ 携帯にあったサイトです


▼ホットラインセンター情報

・統計情報
http://www.internethotline.jp/statistics/
5月 15,719 件

参考記事(警察庁の2つの発表)

・2010年8月19日 広報資料
平成22年上半期の出会い系サイトに関係した事件等の検挙状況について
http://www.npa.go.jp/cyber/statics/h22/pdf02-1.pdf

 警察庁は19日、2010年上半期における出会い系サイトに関係した事件および“非出
会い系サイト”に関係した事件の検挙件数をとりまとめた。
 出会い系サイトに関係した事件の検挙件数は538件で、前年同期比で16.5%減少し
た。223人の被害者のうち児童は141人で、前年同期比46.8%の減少。被害が多い罪種
は、児童買春が82人、青少年保護育成条例違反が25人、児童福祉法違反が23人。
 一方で、児童が出会い系サイト以外のサイトを利用して犯罪被害に遭った事件の検
挙件数は730件で、前年同期比で15.7%増加した。被害に遭った児童は601人で、前年
同期比10.3%の増加。被害が多い罪種は、児童買春が107人、児童ポルノが83人に上
るが、青少年保護育成条例違反が378人と半数以上を占める。
 警察庁では、“非出会い系サイト”に関連する今後の対策として、「児童の被害が
多発している出会い系サイト以外のサイト事業者に対する監視体制の拡充等自主的な
取り組み強化の要請」「関係省庁、携帯電話事業者、サイト管理者等の連携による
フィルタリングの普及啓発およびゾーニングに基づく利用制限の実効性向上」「教育
関係者、保護者および児童に対する出会い系サイト以外のサイト利用に係る危険性の
周知徹底」を挙げている。
 なお、出会い系サイトとは、「インターネット異性紹介事業を利用して児童を誘引
する行為の規制等に関する法律(出会い系サイト規制法)」で規定する異性紹介事業
を行うサイトのこと。公安委員会への届け出や利用者の年齢確認を行うことなどが義
務付けられている。
 これに対して、“非出会い系サイト”とは、同法で規定されるサイトではないが、
コミュニティ機能を持つSNSやゲームサイトなどを指す。法改正による出会い系サイ
トに対する規制強化により、児童買春など不健全な“出会い”目的の利用が“非出会
い系サイト”に移行しているとされている。
参考記事:インプレス
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20100819_387930.html



・2010年8月19日 広報資料
平成22年上半期のサイバー犯罪の検挙状況等について
http://www.npa.go.jp/cyber/statics/h22/pdf01-1.pdf

 警察庁は2日、2010年上半期のサイバー犯罪の検挙状況をとりまとめた。検挙件数
は2585件で、前年同期比で33.2%減少した。
 内訳は、不正アクセス禁止法違反が85件(前年同期比95.7%減)、コンピュータ・
電磁的記録対象犯罪が56件(同19.1%増)、ネットワーク利用犯罪が2444件(同31.5
%増)。不正アクセス禁止法違反が大きく減少しているが、これは前年同期、組織的
なオークション詐欺事件での不正アクセス禁止法違反が1813件にも及んだため。
 さらにネットワーク利用犯罪の内訳を見ると、オークションなどを含む詐欺が867
件(前年同期比22.8%増)、児童ポルノが329件(同69.6%増)、児童買春が212件
(同21.8%増)、出会い系サイト規制法違反が207件(同12.5%増)、青少年保護育
成条例違反が239件(同55.2%増)、わいせつ物頒布等が73件(同37.7%増)、著作
権法違反が160件(同207.7%増)など。
 このほか、上半期に都道府県警の窓口で受理したサイバー犯罪に関する相談件数は
3万7181件で、前年同期比で15.0%減少した。詐欺・悪質商法に関する相談が大きく
減少した一方で、迷惑メールに関する相談が増加している。また、2009年12月から
2010年1月にかけては、Gumblar(ガンブラー)に関する被害が多数確認されたとして
いる。
参考記事:インプレス
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20100902_391175.html

▼ネット事件簿(5件)

・2010年8月14日
違法ネット公開で高い代償 音楽ファイル 相次ぐ賠償請求 40万円支払い命令も
http://www.jiji.com/jc/zc?key=%A5%CD%A5%C3%A5%C8&k=201008/2010081400034

 宇多田ヒカル、大塚愛、コブクロ、、、。人気歌手の楽曲を複製した約150の音楽
ファイルを勝手にインターネットで公開したとして、大阪市内の40代男性にEM
Iミュージック・ジャパン(東京都港区)などレコード4社が損害賠償を求めた訴
訟で、東京地裁が今年7月、請求通り約538万円の支払いを命じる判決を出し、
確定した。
訴状によると、男性はファイル共有ソフト「WinMX」を使用。2008年12
月から約4カ月、著作権法に違反して、同じソフトの使用者が音楽ファイルを検索
複製できるようにしていた。
 ネットでは、男性は本名でなく「haru」と称していたが、一般社団法人日本
レコード協会(同)などの調査で、ネット上の住所にあたるIPアドレスが判明。
レコード各社はアドレスを基に、プロバイダーから氏名や住所の情報提供を受け、
本人と特定した。
 男性は話し合いを拒み、訴訟でも反論しなかったため、裁判所がレコード会社側
の請求を全面的に認める結果となった。


・2010年8月23日
「イカタコウイルス」作成容疑者を起訴
http://www.yomiuri.co.jp/net/security/s-news/20100824-OYT8T00550.htm

「イカタコウイルス」と呼ばれるコンピューターウイルスを作成、感染したパソ
コンのファイルを破壊したとして東京地検は23日、大阪府泉佐野市、容疑者
(27)を器物損壊罪で東京地裁に起訴した。
 起訴状では容疑者は今年5月23日頃、自宅で作成した同ウイルスを入れ
たファイルをファイル交換ソフト「ウィニー」に仕込んで公開。同6月23日、
これをダウンロードした北海道内の男性のパソコン内にあったデータファイルを
破壊したとしている。


・2010年8月31日 産経新聞
ネット無料レンタル掲示板が「出会い系」化 児童買春、淫行の温床に
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/100831/crm1008312100033-n1.htm

 ネット上に無料で掲示板を開設できる「無料レンタル掲示板」を出会い系サイ
トとして悪用するケースが相次いでいる。レンタル掲示板は開設手続きの手軽さ
から人気だが、サービスを提供する業者自身が、開設されたサイトの内容などの
実態把握ができていないことが多い。このため児童買春や淫行(いんこう)など
犯罪の温床になりやすいという。監視や削除を義務づける法もなく、警察当局も
業者に管理強化を要請するだけにとどまっているのが現状だ。
(続く)

・2010年9月9日 朝日新聞
新設「さくらんぼ小」校名変更へ 成人向けサイトと同名
http://www.asahi.com/digital/internet/TKY201009090440.html
 
サクランボ生産量日本一を誇る山形県東根市が来年4月に開校する予定だった
市立さくらんぼ小学校」について、インターネット上で裸の少女のイラストが登
場する同名の成人向けサイトがあることが分かり、市長は9日、校名変更を発表
した。「ネット社会への認識が足りなかった」と釈明するが、その判断に賛否の
声が上がっている。
(続く)


・2010年9月9日 読売新聞
ファイル共有ソフト「ウィニー」で児童ポルノを流出させたとして33歳の男が逮捕
http://www.yomiuri.co.jp/net/security/goshinjyutsu/20100910-OYT8T00502.htm

通信履歴解析で容疑者特定
 ファイル共有ソフト「ウィニー」で児童ポルノ動画を取得し、利用者に閲覧さ
せたとして、警視庁は岡山市の容疑者(33)を、児童買春・児童ポルノ禁止法
違反(公然陳列)容疑で逮捕した。容疑者は今年7月に、自宅パソコンでウ
ィニーを使い、8〜9歳女児のわいせつ動画2点をダウンロードしていた。
警視庁では今年1月に導入したファイル共有ソフトの通信履歴解析システムで、
容疑者を特定している。
 大きな注目点は、自分のパソコンに児童ポルノ動画を保存した行為を、警庁が
「公然陳列」と判断したことだ。ウィニーでは、ファイル共有ソフト(P2Pソ
フト)の特性から、ダウンロードしたファイルは、特別な操作をしない限りネッ
トワーク上に公開される。そのため警視庁では、この仕組みを知りながら自分の
パソコン内に動画を保存した行為を「公然陳列」と判断したようだ。
 今までのファイル共有ソフト関連での逮捕は、取得したファイルを販売したり、
アップロードをしたことが容疑となっている場合が多かった。しかし今回の事件
では、児童ポルノ動画を取得したことが公然陳列という容疑になっている。
(続く)


▼EMAからのお知らせ


<コミュニティサイト運用管理体制認定制度>
EMAが申請サイト及び認定サイトに対して実施している審査・運用監視の状況
についてご報告がありました。

1. 審査申請数:79件
<集計期間:2008年7月22日〜2010年7月31日>

2. 審査・運用監視状況:
 ◇ 認定付与             ◇ 審査対象外:      4件
     認定中:     33件 ◇ 審査対象外:      4件			
     認定取消:    2件 ◇ 審査判定不適合:  3件	
     解約・終了: 11件◇ 審査辞退・終了: 11件
     ------------------------  ------------------------	
              計         46件           計         22件
 ◇ 現在審査中:	 11件
___________________________________________________
           合   計                                 79件



(中略)
5. ユーザーからの通報対応
認定サイトのトップページには、ユーザーからEMAへ通報がで
きるよう窓口の設置を義務付けており、認定サイトに対するユー
ザーからの通報を受け付けています。
◇ ユーザーからの通報総数:9,194件
  
<「ケータイ・インターネットの歩き方1〜入門編〜」>を公開
【保護者向け解説版】は、ケータイの利用について、保護者が保護者の視点で子
どもと対話ができるよう、予備知識を提供することを目的に作成しました。
 ◇ ケータイ・インターネットの歩き方1〜入門編〜
   【保護者向け解説版】
    http://www.ema.or.jp/education/howtowalk1_p/
   【保護者向け解説版 PDFファイル】
    http://www.ema.or.jp/education/howtowalk1_p/dl/keitai_internet1_p.pdf
 ◇ その他の「ケータイ・インターネットの歩き方」シリーズ
    http://www.ema.or.jp/education/


▼関連情報(3件)

先月より、携帯電話会社等への要請が厳しくなっています。
携帯電話サイト運営会社の名前公表もあるなど、関係者は大変と伺っています。

・2010年8月19日 毎日新聞
出会い系:児童被害の7サイトを健全認定 監視機構
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20100819k0000m040129000c.html

2009年に児童が買春などの犯罪被害に遭うきっかけとなった非出会い系サイ
ト上位10サイトのうち7サイトが、一般社団法人「モバイルコンテンツ審査・
運用監視機構」(EMA、東京都港区)から「健全な運用管理体制の基準に合致
している」と認定されていたことが警察当局の調べで分かった。被害児童の44
%がこの7サイトを通じて被害に遭っていた。認定サイトは有害サイトへのアク
セスを制限するフィルタリングの対象外になっており、EMAの認定基準や運用
監視のあり方が問われそうだ。
EMAは健全なモバイルコンテンツの発展などを目的に携帯電話サイト運営会社
などが08年4月に結成した。現認定サイトは33サイト。認定制度が始まった
08年7月〜今年3月の認定サイトは45サイト、その総会員数は約8758万人
に上る。

EMAによると、認定審査は学識経験者で構成する委員会が▽サイバーパトロール
態勢▽投稿ログの保存▽利用者の年齢管理 など22項目をチェックする。EM
Aに認定されると、有害サイトへのアクセスを制限するブラックリスト方式による
フィルタリングの対象外となる。

捜査関係者によると、09年に非出会い系サイトを通じて青少年保護育成条例違反
や児童買春・児童ポルノ禁止法違反などの被害にあった18歳未満の児童は113
6人(08年比43・4%増)。被害者数が多かった上位10サイトが716人で、
全体の63%を占めた。

このうち▽グリー▽ミクシィ▽モバゲータウン▽大集合NEO▽ハンゲーム▽スロ
ーライフ(旧プチゲーフレンズ)▽モバレボ の7サイトはEMAに「健全」と
認定されていた。7サイトを通じて被害にあった児童は計500人、全体の44%
を占めた。
EMAは「会員の絶対数が多いからではないか。罪を犯しているのは利用者であっ
て、サイト側は被害防止に努めている」と話した。


・2010年8月25日 毎日新聞
有害サイト:警視庁が監視要請 ソフトバンクとauに
http://mainichi.jp/select/today/news/20100825k0000e040039000c.html

携帯電話の公式サイトから有害サイトが閲覧できる状態になっているとして、警視
庁は25日、携帯電話会社「ソフトバンクモバイル」「KDDI(au)」に対し、
サイトの監視を徹底するよう要請した。また、有害サイトへのアクセスを制限する
フィルタリングのリスト提供会社「ネットスター」にもサイトの選別態勢強化を要
請した。
警視庁は7月、じゃんけんに勝てば金銭が支払われる携帯電話の賭博サイトを摘発。
警視庁のその後の調べで、NTTドコモの公式サイトから接続できる有害サイトは
なかったが、ソフトバンクから42、auからは14のサイトに接続可能だった。


・2010年9月8日  読売新聞
携帯の年齢情報、SNS側への提供要請…総務省方針
http://www.yomiuri.co.jp/net/news/20100908-OYT8T00766.htm

インターネットの交流サイト(SNS)を通じた子どもの犯罪被害を防ぐため、総
務省は7日、NTTドコモなど携帯電話会社に対し、利用者の年齢情報をSNS運
営会社に提供するよう要請する方針を明らかにした。
SNS運営会社は、提供された生年月日などの情報をもとに、年齢差のある利用者
同士のメールなど、交流範囲を制限する方向だ。
総務省は、情報提供について本人の同意を得る仕組みや、情報を管理するシステム
などについて事業者間の協議を呼びかけ、早期実施を目指す。
出会い系サイトを通じた子どもの被害は規制強化で減る一方、携帯交流サイトを通
じた被害は増加傾向にある。

▼「ポイントが3倍になる権利が当選」GREEをかたるフィッシング

2010年8月27日 プレスリリース
https://www.antiphishing.jp/alert/alert455.html

一般社団法人JPCERTコーディネーションセンター(JPCERT/CC)が運営する
フィッシング対策協議会は27日、SNS「GREE」をかたるフィッシングメールが
出回っているとして注意喚起した。
フィッシングメールの件名には「おめでとう御座います!」などと書かれ、本文
では「現在の獲得ポイントが56,700になっております」「さらにポイントが3
倍になる権利が当選いたしました!」として、換金もしくはサイト内でショッピ
ングが行えると偽り、詳細登録のためにURLをクリックするよう促すという。
URLのリンク先はフィッシングサイトとなっており、27日11時時点では閉鎖さ
れていないという。JPCERT/CCではサイト閉鎖のための調査を行っており、ユ
ーザーに対しては、個人情報やメールアドレスの入力、その他登録手続きなどを
しないように注意を呼びかけている。
参考記事:インプレス
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20100827_389803.htm

▼オークションや音楽配信サイトなどのトラブル対策で、消費者庁が研究会発足

2010年8月18日 インターネット消費者取引研究会
http://www.caa.go.jp/adjustments/index_6.html

 消費者庁は8月18日、インターネットを活用した消費者取引について議論を行
う「インターネット消費者取引研究会」の第1回会合を開催した。
 消費者庁では研究会開催の背景として、インターネットを活用した消費者取引
が発展する一方、全国の消費者生活センターに寄せられる相談ではインターネッ
トや電子商取引に関するものが大きな割合を占めるなど、様々な消費者問題が発
生していると説明。消費者庁長官の研究会として、インターネット消費者取引に
ついて消費者の視点に立ち、事業者や行政の取り組みのあり方を整理するととも
に、越境取引に関わるグローバルな取り組みとの連携について議論を行うとして
いる。
 消費者庁では、これまでに注意喚起を行った事例として、1)出会い系サイト
やワンクリック請求などインターネットの匿名性や非対面性を悪用した故意的な
詐欺的商法、2)アフィリエイトやドロップシッピング、ネットオークションな
ど多数の事業者が関与するサービスのため消費者にとって責任の範囲が特定しに
くくトラブル解決の制約となっているもの、3)海外とのオンラインショッピン
グや音楽配信サイトなど、国境を超えたグローバルなサービスでトラブルが発生
すると、言葉や国際的なシステムの画一性などから円滑なトラブル解決に導かれ
にくいもの--の3点を例示。研究会ではこうした問題について、現状の整理と今後
の取り組みなどについて検討を行う。
 研究会の構成メンバーは、弁護士・国立情報学研究所客員教授の岡村久道氏、
北海道大学大学院教授の町村泰貴氏、主婦連合会事務局次長の河村真紀子氏、モ
バイル・コンテンツ・フォーラム常務理事の岸原孝昌氏、楽天株式会社執行役員
の関聡司氏、ヤフー株式会社COOの別所直哉氏など13人。今後、月1回程度の会
合を開催し、2011年春をめどに検討結果を取りまとめる予定としている。
参考記事:インプレス
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20100819_388009.html


▼ドコモ、スマートフォン向けISP「spモード」の提供開始を発表

サービス提供開始時期 : 2010年9月(予定)
http://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/2010/07/13_00.html

NTTドコモ(以下ドコモ)は、進化し続けるスマートフォンを、深く、身近に体
感できる世界への入り口として、スマートフォン向けISP「spモードTM」を開発。
(中略)
<オプションサービス内容>
   1. メールウイルスチェック
 メールを通して感染するウイルスから、スマートフォンを保護するサービスです。
メールの送受信時にドコモでチェックを行い、ウイルスを検知した場合は即座に駆
除します。
   2. アクセス制限サービス(spモードフィルタ・spモードフィルタカスタマイズ)
「spモードフィルタ」は、未成年の方がスマートフォンでインターネットを利用中に、
出会い系サイトなどの有害サイトへのアクセスを制限するサービスです。制限対象カ
テゴリに該当するサイトを除いたサイトにアクセスできます。また、「spモードフィ
ルタカスタマイズ」と組み合わせてご利用いただくことで、アクセス制限されるサイ
トやカテゴリの一部を保護者の方の設定により、変更することができます。


▼YouTubeモバイル、スマートフォンに最適化

2010 年 8 月 25 日
YouTube のモバイルサイトが新しくなりました(Google Japan Blog)
http://googlejapan.blogspot.com/2010/08/youtube.html

PCや携帯電話など、さまざまなデバイスでお使いいただいているYouTube です
が、スマートフォン向けに最適化されたサイトの提供を開始しました。
新しいモバイルサイトでは、YouTube のPCサイトと同じように動画を楽しんで
いただけます。


▼デジタルアーツ「インターネット利用に関する調査」の結果を発表

2010年9月10日 プレスリリース
「インターネット利用に関する調査」の結果を発表
〜フィルタリングの認知率が約85%と、4年前に実施した調査結果に比べて
約32ポイントの向上。市場の広がりを感じさせる結果に〜
http://www.daj.jp/company/topics/2010/t091001.htm

インターネットを利用する20代〜60代の男女1,040人を対象に実施した「イ
ンターネット利用に関するWebアンケート調査」の結果を公表しました。
本調査は、インターネットが家庭においてどのように利用されているのかを調
査することを目的に、さる2010年5月11日(火)〜12日(水)にかけて実施
したものです。調査結果のうち、注目に値する点は以下のとおりです。

・フィルタリングの認知率は約85%と、前回調査に比べて大幅に向上。
・ 子どもの家庭におけるインターネット利用目的について、トップは「情報検
索・情報収集」
・ インターネット利用に関わるトラブルの中で最も脅威だと思う事象について、
回答者本人の約64%が「個人情報を盗まれる」、約60%が「クレジットカード
の不正利用」を懸念する一方、子どもについては、約60%が「ネットいじめに
遭う」ことを不安に思うと回答
・ 家庭におけるインターネット接続端末として、インターネット対応型テレビ
が3位に。インターネットを閲覧する端末の拡大を示唆する結果に。
・ 子どもだけでなく大人も、「ネット利用から生じるトラブルを未然に防ぐ」
目的でフィルタリングソフト/サービスを活用。


▼ネットスター「青少年向け携帯フィルタリング、企業での導入も」調査

2010年9月13日 プレスリリース
http://www.netstar-inc.com/press/press100913.html

 ネットスター株式会社は13日、第5回「組織でのインターネット管理実態調査」の
結果を発表した。フィルタリングを導入している法人では、社内でのゲートウェイ
サーバー型製品による対応に加えて、持ち出しPCや携帯電話など、多用な対策が導入
されつつあることがうかがえる結果となった。
 調査は、フィルタリングを導入している職場のシステム管理者を対象に、ウェブ
アンケート方式で7月5日から8日まで実施。516件の有効回答を得た。これによると、
現在導入しているフィルタリング製品・サービス(複数回答可)で最も多かった形態
は、ゲートウェイサーバー型で59.5%だったが、クライアント型やルーター組み込み
型など、そのほかのタイプとの併用もみられるという。
 規模別でみると、小規模の法人ではクライアント型が多く、規模が大きくなるほど
サーバー型が増える傾向にある。ただし、1000人以上の法人ではサーバー型が72.8%
に上る一方で、クライアント型も23.3%おり、サーバー型/クライアント型の併用比
率が高くなっているという。また、ルーター型との併用など、管理者不在の営業拠点
などでの導入や持ち出しPCへの制限など、「業務でのインターネットの広がりに合わ
せた重層的なフィルタリング導入がされていることが分かる」としている。

さらに、フィルタリングは携帯電話やスマートフォンにも導入されつつあるよう
だ。業務で携帯電話を利用させている法人(356社)のうち、フィルタリングを利用
させていないとしたのは67.0%と依然として多数を占めるが、逆に3割の法人ではす
でにフィルタリングを導入。
 利用しているサービス(複数回答可)は、ブラックリスト方式(NTTドコモ「iモー
ドフィルタ」、au「EZ安心アクセスサービス 特定カテゴリ制限コース」、ソフト
バンクモバイル「ウェブ利用制限」など)が18.0%、ホワイトリスト方式(NTTドコ
モ「キッズ iモードフィルタ」、au「EZ安心アクセスサービス 接続先限定コー
ス」、ソフトバンクモバイル「Yahoo!きっず」など)が12.0%、iPhoneで「Yahoo!
きっず」利用が4.0%、その他が3.0%。なお、BlackBerryなどのスマートフォンのた
めに、フィルタリングを導入したいがサービス/製品がないとの回答も3.0%あった。
参考記事:インプレス
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20100913_393463.html



▼組織内違法コピーの情報提供で3万円が人道支援団体に、BSAがキャンペーン

違法コピーをなくして寄付できるキャンペーン
http://www.bsa.or.jp/donation/

 ビジネスソフトウェアアライアンス(BSA)は3日、日本国内でのCSR(企業の社会
的責任)活動の一環として、組織内違法コピーの情報提供数に応じて、BSAが人道支
援団体に寄付を行う「違法コピーをなくして寄付できるキャンペーン」を開始した。
 企業や学校、病院などの組織内におけるソフトウェアの違法コピーについてBSAに
情報提供すると、BSAが情報提供1件につき3万円を人道支援団体に寄付する。キャン
ペーン期間は9月3日から11月30日まで。寄付予定数が200件に達した時点で終了する。
 寄付金は、地震被災地のハイチでガレキ除去に必要な1世帯分のツールキットや、
スーダンでの飲料水の維持管理に必要な井戸修理工具6セット分など、貧困や紛争や
災害で苦しむ地域での食糧や給水、教育支援などに役立てられるという。
 BSA日本担当事務局長の松尾早苗氏は、「BSAが違法コピー撲滅運動を通じて、社会
貢献を行えるのは大変意義深いこと。ぜひ、“不正を正すことで社会にも貢献する”
というキャンペーンの主旨に賛同いただきたい」と語っている。
 なお、キャンペーン開始時点での参加寄付団体は「特定非営利活動法人ピース
ウィンズ・ジャパン」のみだが、BSAではキャンペーンの主旨に賛同する寄付団体を
募集している。
参考記事:インプレス
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20100903_391539.html



▼ACCS、パンフレット「ビジネスマン必携!知って得する著作権」発行

2010年9月13日 プレスリリース
http://www2.accsjp.or.jp/activities/2010/news07.php

ACCSではこのたび、パンフレット「ビジネスマン必携!知って得する著作権」
を制作しました。
 パンフレットでは、「新人」と「先輩」の会話を通じて、著作権の概要やビジ
ネスシーンで犯しがちな著作権侵害の実例を会話形式で分かりやすく紹介してい
ます。また、対象となるコンテンツ毎に見開きで完結する構成となっており、利
用したいコンテンツについて、それぞれ著作権侵害を防ぐヒントなどを解説して
います。巻末には、著作権を侵害するリスクや、なぜ著作権を守らなければなら
ないかを考える内容も盛り込みました。企業等での社員教育にもご活用いただけ
ます。
 パンフレットはACCS WebサイトでPDFを配布するほか、ACCSが行う講演
や会員会社等を通じて全国に配布する予定です。ぜひご活用ください。


▼楽天リサーチ「海外のネット通販サイト利用に関する調査 」

2010年8月26日
海外ネット通販、1回あたりの購入金額は10,574円
安心して利用できる環境整備が拡大のカギ
http://corp.rakuten.co.jp/newsrelease/2010/0826.html

楽天リサーチ株式会社は、海外のインターネット通販サイト利用に関するインタ
ーネット調査を実施しました。今回の調査は、8月6日から8月7日にかけて楽天
リサーチ登録モニター(約193万人)の中から、全国の20‐69歳の男女のうち、
国内のインターネット通販サイト利用者計1,000人を対象に行いました。
【総評】
インターネットの普及により、“情報”の国境は簡単に越えられるようになった
が、海外インターネット通販サイトの利用経験者は2割弱と、物販を伴う国境は
なかなか越えられずにいることがわかるが、今後利便性や安全性の確保により飛
躍的に拡大する余地も見える。海外のインターネット通販の拡大により、為替変
動に伴う円高特需や、国内で入手できないレア商品の購入など、さらに消費者の
選択肢が広がり、ネットを通じた消費の拡大が期待される。
(続く)


▼国内外の出会い系スパムの特徴を分析

2010年8月27日
1日約10億通、巧妙化する出会い系スパムの被害者にならないためには?
メッセージラボ、国内外の出会い系スパムの特徴を分析
http://www.messagelabs.co.jp/resources/press/58180

(抜粋)
メッセージラボは、世界的に著名なマルウェアとスパムの専門家を多数擁する
「MessageLabs Team Skeptic?」を有しており、毎日数十億件のWebページ、
電子メール、インスタント・メッセージ(IM)の監視を行っています。
「メッセージラボ インテリジェンスによると、日本の出会い系スパムで多く見ら
れるのは、スパムメールにより出会い系サイトに誘導、もしくは被害者自らが登録
した出会い系サイト自体が詐欺行為を働いており、サイト上で、別の登録者とコン
タクトを取るために必要とされるポイント(料金)を支払わせるものです。
これに対し、国外で見られる出会い系詐欺は、被害者にメールや出会い系サイトで
接触後、メールでのやり取りにより、被害者とサイバー犯罪者の間に1対1の関係を
築き上げ、「交際をしている」という錯覚を起こさせることにより、金銭を騙し取
るという手口が特徴です。


▼インターネット上のサービスにおけるプライバシについての調査結果を公開
〜日本・EUの比較により、日本人のプライバシ侵害を自身で防ぐ意識の低さが判明〜

2010年8月13日 プレスリリース IPAセキュリティセンター
http://www.ipa.go.jp/security/economics/report/eid201008.html

インターネット上のサービスにおいて利用者の識別に用いられる電子的な識別子
(以下eID(*1))に関し、2009年度に実施した調査をもとに、セキュリティ問題
やプライバシ侵害などのリスクに対する利用者の考え方を分析・明確化し、
「eIDに対するセキュリティとプライバシに関する認知と受容の調査報告書」
として公開しました。
(続く)



▼IPA、「情報セキュリティ白書2010」発刊

2010年9月1日 プレスリリース
「情報セキュリティ白書2010」を発行
〜広まる脅威・多様化する攻撃、求められる新たな情報セキュリティ対策〜
http://www.ipa.go.jp/about/press/20100901.html

「情報セキュリティ白書」は、ITの利用者や運用者に現状の情報セキュリティを
広く知ってもらうとともに、情報セキュリティの関係者に今後の対策に役立つ情
報を提供することを目的に、毎年発行しています。今回発行した「情報セキュリ
ティ白書2010」では、2009年度の1年間に情報セキュリティ分野で起きた注目
すべき出来事を10大トピックスとして分かりやすく概説するとともに、ITの利用
者・供給者それぞれの視点からの情報セキュリティ対策の動向と展望を述べ、情
報セキュリティを支える法制度、人材、技術等の国際標準化の動向、企業の情報
セキュリティ対策とガバナンス状況等についても概説しています。加えて、近年
注目されている、クラウド・コンピューティングやオンラインゲーム等における
情報セキュリティの課題についても解説しています。


▼KDDI、BIGLOBE、ニフティなど6社、IPv6事業の新会社を設立

2010年9月1日 プレスリリース
IPv6インターネット事業における新会社の設立について
〜共同で事業を推進する新会社「日本ネットワークイネイブラー株式会社」を設立〜
http://www.kddi.com/corporate/news_release/2010/0901/

KDDI株式会社、日本インターネットエクスチェンジ株式会社、NECビッグロー
ブ株式会社、ニフティ株式会社、株式会社朝日ネットおよび株式会社ヴェクタン
トの6社は、NTT東西が提供する次世代ネットワークにおいて、ネイティブ方式
によるIPv6インターネットのローミングサービスを提供することを目的として、
共同で事業を進めていくことに合意しました。
この合意に基づき、6社は、共同で事業を推進する新会社「日本ネットワークイ
ネイブラー株式会社」(以下「JPNE」) を設立しました。新会社は、2010年2月
にKDDIおよびJPIXが設立した「ブロードバンドアクセスエクスチェンジ企画株
式会社」が実施した第三者割当増資に6社が応じ、2010年8月30日 (月) の同社
株主総会決議を経て、事業会社として社名変更したものです。


▼児童ポルノのブロッキング、ISPはやらなきゃダメ? 近く試験運用開始

2010年9月10日 インプレス
JAIPA主催「インターネット上のブロッキングを考える緊急公開勉強会レポート」
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20100913_393460.html

 ウェブ上の児童ポルノコンテンツへのアクセスを強制的に遮断する“ブロッキン
グ”の試験運用が、警察庁の研究調査事業によりスタートする。遮断対象のアドレス
リストを作成し、ISPなどに提供するまでを試験的に運用。正式導入を見据え、問題
点の洗い出しや業務マニュアルの作成などを進める。
(続く)


▼海の向こうの“セキュリティ”韓国特集

2010年9月3日 第48回
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/column/security/20100903_391250.html
(目次より)
・韓国警察、Google Koreaを電撃家宅捜索
・無線LANアクセスポイントに関するガイドライン策定へ
・公認認証書制度改正案
・韓国でも著作権法改正で「ダウンロード違法化」へ
・韓国ではいまだにIE6が主流、シェア40%


▼国や業界団体の動きをニュースから

2010.8.6(asahi.com)
携帯サイト「審査徹底を」 賭博事件受け警視庁要請へ
http://www.asahi.com/digital/mobile/TKY201008060152.html

2010.8.8(asahi.com)
著作権法の新規定、導入に賛否両論 文化審議会意見聴取へ
http://www.asahi.com/digital/internet/TKY201008080116.html

2010.8.10(INTERNET Watch)
レコード会社10社、「Limewire」「Cabos」利用者14人の情報開示をISPに請求
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20100810_386738.html

2010.8.17(YOMIURI ONLINE)
全国初の学生「サイバーパト」愛媛・松山大生10人
http://www.yomiuri.co.jp/net/news/20100817-OYT8T00546.htm

2010.8.17(YOMIURI ONLINE)
レンタル掲示板の監視強化を要請 警視庁
http://www.yomiuri.co.jp/net/security/s-news/20100818-OYT8T00310.htm

2010.8.19(INTERNET Watch)
オークションや音楽配信サイトなどのトラブル対策で、消費者庁が研究会発足
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20100819_388009.html

2010.8.27(INTERNET Watch)
児童ポルノのブロッキング、試験運用が10月開始? ISP業界団体が緊急勉強会
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20100827_389869.html


▼調査結果・統計・データ

2010.8.2(asahi.com)
ネット利用のうっかりミス 会社は厳しかった 民間調査
http://www.asahi.com/digital/internet/TKY201007310393.html

2010.8.5(jijicom)
児童ポルノ過去最悪 被害者倍増、男児も 上半期まとめ警察庁
http://www.jiji.com/jc/zc?key=%A5%CD%A5%C3%A5%C8&k=201008/2010080500208

2010.8.14(MSN Sankei News)
子のネット利用に関心低く 日本の保護者、海外と比べ
http://sankei.jp.msn.com/life/trend/100814/trd1008141629011-n1.htm

2010.8.15(asahi.com)
東京の携帯通話料は高め、ネットは安め 世界7都市比較
http://www.asahi.com/digital/mobile/TKY201008140274.html

2010.8.17(YOMIURI ONLINE)
日本のネットユーザー、EUよりセキュリティー意識低い
http://www.yomiuri.co.jp/net/news/bcn/20100817-OYT8T00545.htm

2010.8.19(INTERNET Watch)
“非出会い系サイト”絡みの児童被害が増加、警察庁が2010年上半期まとめ
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20100819_387930.html

2010.8.25(INTERNET Watch)
3人に2人がネット犯罪被害、日本は6割が未解決 シマンテック調査
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20100825_389256.html

2010.8.27(INTERNET Watch)
国内の有料音楽配信、2010年上半期の売り上げは434億、前年同期比97%
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20100827_389536.html

2010.8.30(INTERNET Watch)
個人運営のゲームサイトで改ざん被害が増加、セキュアブレイン調査
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20100830_390449.html




▼その他の最新ニュース
一覧
http://www.iajapan.org/hotline/inews/inews.html

2010.8.3(MSN Sankei News)
美容医療 ネット広告のトラブル増加
http://sankei.jp.msn.com/life/lifestyle/100803/sty1008030750001-n1.htm

2010.8.4(asahi.com)
ウイルスで器物損壊と判断 以前は「著作権侵害」適用
http://www.asahi.com/digital/internet/TKY201008040217.html

2010.8.5(asahi.com)
顧客クレジットカード情報流出 ネット宅配で1万2千件
http://www.asahi.com/digital/internet/OSK201008040213.html

2010.8.15(MSN Sankei News)
「新宿駅ロッカーに爆弾」で一時騒然 オンラインゲームに書き込み悪質ないたずらか
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/100815/crm1008152301016-n1.htm

2010.8.18(asahi.com)
ヤフオク届いたら「偽物」 同じ出品者、苦情100件超
http://www.asahi.com/digital/internet/TKY201008170385.html

2010.8.18(毎日.jp)
非出会い系サイト 児童被害7サイト「健全」 監視機構が認定、アクセス制限対象外に
http://mainichi.jp/select/biz/news/20100819ddm001040058000c.html

2010.8.21(asahi.com)
なぜ逮捕?ネット・専門家が疑問も 図書館アクセス問題
http://www.asahi.com/digital/internet/NGY201008210001.html

2010.8.24(MSN Sankei News)
被害100億円超 “パチンコ攻略法詐欺”になぜだまされるのか
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/100824/crm1008242207023-n1.htm

2010.8.27(japan.internet.com)
交際している錯覚を起こさせ犯行におよぶ「海外出会い系スパム」にご用心
http://japan.internet.com/busnews/20100829/3.html

2010.8.31(YOMIURI ONLINE)
ネット記事700本以上、財経新聞が無断使用
http://www.yomiuri.co.jp/net/security/s-news/20100831-OYT8T00355.ht


▼編集後記

上越旅行に行ってきました。もう10回近く同じ旅館に行っています。
ちょっと時間が空いたら、どこ行ったらいい?と女将さん(同級生です)に相談。
「もう〜、無計画っぷりには関心する」とあきれられています。
のんびりと、たまには時間に追われない日々を過ごすのもいいですよね。

以上