Subject: [HOTLINENEWS 158]メールマガジン87号(2013年7月号)
2013年6月11日発行

参加団体 各位
メールマガジン87号(2013年7月号)

梅雨明け間もなく猛暑がやってきました。
この暑さはしばらく続くようですが、節電中でも上手にエアコンを使い、
水分をこまめにとりながら体調管理したいものですね。


今月のメニュー
■ルール&マナー検定開催のお知らせ
■ホットライン連絡協議会に寄せられた6月の相談について
■ネット事件簿(6月に報道されたニュースより11件)
■参考サイト
■国や業界団体などの動きを紹介
■参考情報など


■「インターネットにおけるルール&マナー検定 大人版」のお知らせ
2013年06月10日~9月10日の期間で、2013年度版を実施しています。
是非チャレンジしてみてください。受検は無料です。
http://rm.iajapan.org/
※ビジネス版/こども版:通年実施しています。



■ホットライン連絡協議会に寄せられた相談について

▼2013年6月の相談件数84件
http://www.iajapan.org/hotline/data/data.html

今月の傾向
・模倣品(と思われる)販売サイトに関する相談は減少せず
 相手は海外業者が多かったが、国内業者の割合が増える
 注文したものと違う品物が届くも対応がされないトラブルも増加
・賞金当選案内などの迷惑メールの相談(情報提供)が増加
・検索結果の表示内容に関する相談(複数)
・SNSサイトで執拗な嫌がらせをうけている(複数)


今月の相談事例は、下火になっているものの相談が止まらない
架空請求(悪質出会い系)の事例等を紹介していきます。

▼6月に寄せられた相談事例(1)
「芸能人のニュースを見ていたら、、、」(年齢等不明)

「人気男性デュオの病気に関して色々とネットでみているうちに、
 有名動画サイトみたいなかんじのサイトに行きつきました。
 その有名サイトは無料で利用できるので、うっかりクリックをしたら、
 登録完了85,000円請求、2日以内に現金書留で支払いの画面になりました 」

有名動画サイトに似せたクリック詐欺サイトは
多数存在しているのでご注意ください。

▼6月に寄せられた相談事例(2)
「タレントからのメール」(20代社会人女性)

「 知らない人からメールがきて『あるタレントのマネージャーをしてます。
 その国民的タレントが悩んでまして、このままだと芸能界をやめるかもしれま
 せん。あなたにそのタレントの相談相手をしたほしくて連絡しました』
 そしてそのサイトに登録をしました。するとそのマネージャーを装った方から
 『連絡の際にでた費用は全額払いますのでご安心ください。すぐタレントから
 連絡きますので、悩み相談してあげてください。』と言われた後にすぐ
 タレントから連絡がてなんだかんだで何回も連絡をしていくうちに会う話が
 出ました。そのときに費用も払うとのことで約束の場所へ向かったら、
 結局来なくて連絡が取れなくなりました、費用は戻ってこないでしょうか」

同様の相談を多数受けております、
見知らぬ相手からのメールは開かず削除するようにしてください。
また、国民生活センターでも注意喚起しているので参考にしてください。
http://www.kokusen.go.jp/soudan_now/data/sakurasite.html

▼6月に寄せられた相談事例(3)
「料金滞納連絡のメール」(50代主婦)

「見覚えありませんが、このようなメールが来ました。どうしたらいいですか。
 *コンテンツ利用登録者様*
 当方は総合コンテンツ提供サービス会社様より、料金滞納者の方の身辺調査
 の依頼を受けご連絡させていただきました、○○リサーチと申します。
 管理会社様によりますと、無料期間のあるコンテンツの利用登録を、こちらの
 メールを受信された携帯電話での登録がされた後、無料期間中に退会 処理が
 正常に行われておらず、今現在も延滞損害金が発生し続けている状態になって
 いるとのことです。このまま放置されますと、不本意ながら発信者端末電子認
 証を行い、訴訟を行う為の身辺調査(訴状 を送付するための住所の調査、
 勤務先の調査、代払い依頼の為のご家族の連絡先の調査等)後、民法415条によ
 り債務不履行による損害賠償請求訴訟の提起をすることとなります。
 早期解決のため本日中に下記の電話番号へご連絡お願い致します。」

事例(2)と同様ですが、見知らぬ相手からのメールは無視が基本です。
法的手段などと記載されていても身に覚えがなければ払う必要はありません。

▼6月に寄せられた相談事例(4)
「写真の無断掲載」(30代主婦)

「幼稚園のフェイスブックに、子どもたちの写真が無断で掲載されています。
 写真使用のための承諾書もなく、保護者の写真や中には名札まで写っているも
 のもあります。私立の幼稚園なので、教育委員会もなく困っています。
 個人が園に掲載の中止を言ったとしても、謝罪もないまま内密に処理されてし
 まうのではないか。このような場合、直接園に言うしかないのでしょうか。
 インターネットでの子供の写真の掲載がいかに危険か理解し、内密のうちに
 処理させないようにするにはどのようにすればよいでしょうか。」

写真の削除を一番に考えられるのであれば、幼稚園に相談されることが近道と思
われます。例えば、保護者会を開いて保護者の意見を役員がまとめ、幼稚園側へ
問題提起をしたことで、各家庭への謝罪の通達とともに顔や名前がわかる写真は
使わないことにした幼稚園もあります。
私たちには誰にでも認められている大切な権利「肖像権」があります。
インターネット上の写真は誰でも見られるものですから、もし掲載する場合は、
掲載前に写真に登場する人物への許可を得るのがルールです。
事態が発生してから写真を削除するのでは後の祭りですから。

参考サイト
肖像権について考えよう(日本音楽事業者協会)
http://www.jame.or.jp/shozoken/


■ネット事件簿(6月に報道されたニュースより11件)

▼2013.6.6(MSN Sankei News)
「絶対にもうかる」学生らに高額賭博ソフト売る 被害者19人が提訴
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130606/trl13060612110000-n1.htm
「絶対にもうかる」とうたって50万円以上もする高額な賭博補助ソフトを買わ
せるマルチ商法で損害を受けたとして、8都府県の男女19人が、ソフト販売業
者に1人当たり約57万~80万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。

▼2013.6.9(YOMIURI ONLINE)
警察HPに中学爆破予告…19歳少年、母の携帯から
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20130610-OYT8T00224.htm
京都市内の中学校を爆破すると、京都府警のホームページに書き込んだとして、
府警などは、住所不定、無職の少年(19)を威力業務妨害容疑で逮捕した。

▼2013.6.10(INTERNET Watch)
「FC2ライブ」でアニメ無断配信、男性を送検
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20130610_602995.html
山形県警などは、海外の動画配信サイトを通じてアニメ作品を無断配信していた
男性(43歳)を著作権法違反の疑いで逮捕し、地検に送検した。

▼2013.6.13(東京新聞)
芸能人装い出会い系誘導 116億円売り上げる
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013061302000243.html
出会い系サイトで芸能人を装う「サクラ」とメールをやりとりさせ、利用代金を
だまし取ったとして、警視庁は、詐欺の疑いで出会い系サイト運営会社元役員容
疑者(34)ら男女九人を逮捕したと発表した。

▼2013.6.13(日本経済新聞)
復興庁幹部がツイッターで暴言 市民団体を中傷
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG1301O_T10C13A6CC0000/
復興庁の幹部職員が短文投稿サイトのツイッター上で、職務上かかわった国会議
員や市民団体を中傷するコメントを繰り返し書き込んでいたことが13日、わかった。

▼2013.6.14(INTERNET Watch)
不正ソフト搭載の中古PCとアクティべーション回避ツールを一緒に販売、逮捕
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20130614_603734.html
不正ソフトを搭載した中古PCをクラックツールとともに販売した男性(52歳)
を、福岡県警察本部サイバー犯罪対策課などが著作権法違反の疑いで逮捕したこ
とを、BSAが発表した。

▼2013.6.18(MSN Sankei News)
他人のIDでチケット詐取、360万円換金 中国人3人逮捕
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130618/crm13061813530007-n1.htm
インターネットのチケット予約で他人のIDやパスワードを使ってミュージカル
の鑑賞券をだまし取ったとして、警視庁は詐欺容疑で無職容疑者(26)ら中国
人の男3人を逮捕。

▼2013.6.24(MSN Sankei News)
出会い系「さくら」被害で初の一斉提訴 サイトに賠償請求、総額4500万円
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130624/trl13062412040001-n1.htm
資産家や女性会員を装う「さくら」を使った出会い系サイトなどで、法外な利
用料や手数料をだまし取られたとして、愛知県の男性と女性が、サイト運営業者
など2社に計約270万円の損害賠償を求め名古屋地裁と同簡裁に提訴した。

▼2013.6.24(ITmedia ニュース)
「痴漢募集掲示板で女性になりすました」と国税職員出頭
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1306/24/news030.html
「痴漢をしてくれる人を募集」とのインターネット掲示板の書き込みを見て、
JR和歌山線の電車内で痴漢をしたとして介護士の男が逮捕された事件で、
和歌山県警に出頭してきた人物は、和歌山県内の男性(49)だった。

▼2013.6.27(ITmedia ニュース)
女装コスプレで露出「FC2動画」にわいせつ動画投稿で28歳塾講師ら逮捕
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1306/27/news049.html
インターネットの動画投稿サイト「FC2動画」に自身の下半身を露出した動画を
投稿したとして、京都府警などは、わいせつ電磁的記録記録媒体陳列の疑いで、
男(28)を逮捕した。

▼2013.6.28
2013年6月28日(YOMIURI ONLINE)
LINEのID交換する掲示板、警察要請で閉鎖
http://www.yomiuri.co.jp/net/security/goshinjyutsu/20130607-OYT8T00917.htm
スマートフォン向けの無料通話アプリ「LINE」のIDを交換し合う「出会い
掲示板」の運営業者に対し、京都府警が「少年非行を助長している」として閉鎖
を要請し、業者が応じたことがわかった。


▼最新のインターネット関連ニュースの一覧は以下のページをご覧ください。
http://www.iajapan.org/hotline/inews/inews.html
http://www.iajapan.org/hotline/inews/c-inews.html(子ども関連記事)


■素晴らしい資料のご紹介

グリー 情報モラル教材「事例に学ぶ情報モラル」
http://corp.gree.net/jp/ja/csr/teaching-materials/

グリーは、青少年の情報モラル・リテラシーの向上と、情報教育(中学校、高等学校)
の支援を目的とした情報モラル教材を作成しました。
2013年春より、お申込みいただいた方に順次配布しています。
パワーポイントに学生が登場し、具体的で臨場感のある内容が魅力的です。
先日、高校でこの教材を使ってお話しましたが、生活指導の先生より「わかりやすい」
と感想をいただきました。おすすめでございます。


■EMAのコラムより

EMA(モバイルコンテンツ審査・運用監視機構)は、有識者によるコラムを
逐次紹介しています。、夏休みに海外旅行を予定されている方にとっては
知っておきたい内容ですので、ぜひご一読ください。
コラム第30回
『青少年の利用実態に即した対応の必要性 (海外利用の際の注意事項)』
主婦連合会・消費生活アドバイザー/木村たま代氏
http://www.ema.or.jp/news/nl2013/360.html


■国や業界団体などの動き、プレスリリースなどを紹介

▼フィッシング対策協議会
2013年6月7日:NCSOFTをかたるフィッシング
http://www.antiphishing.jp/news/alert/ncsoft20130607.html
ゲームポータルサイト「NCSOFT」をかたるフィッシングメールが出回っていると
して注意を呼び掛けた。偽ページでログインIDやパスワードを入力してしまわな
いよう注意を促している。

2013年6月12日:フィッシングレポート 2013 の掲載
https://www.antiphishing.jp/report/wg/phishing_report2013.html
2012年度におけるフィッシングの被害状況や攻撃技術をとりまとめたレポートを
公開した。

▼一般社団法人JPCERTコーディネーションセンター(2013年6月7日)
Web サイト改ざんに関する注意喚起
https://www.jpcert.or.jp/at/2013/at130027.html
国内でウェブサイトの改ざんに関する被害報告が相次いでいることを受け、
ユーザーやサイト管理者に対する注意喚起を行った。

▼内閣官房情報セキュリティセンター(NISC)(2013年6月10日)
情報セキュリティ政策会議
http://www.nisc.go.jp/conference/seisaku/index.html
サイバー攻撃への対策強化を図る「サイバーセキュリティ戦略」を決定した。

▼独立行政法人国民生活センター(2013年6月13日)
“遠隔操作”によるプロバイダ勧誘トラブルにご注意!
http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20130613_1.html
遠隔操作によるプロバイダー勧誘トラブルが相次いでいるとして注意喚起した。

▼警察庁(2013年6月20日)
サイバー犯罪捜査の効率化等を図るための新たな捜査体制について
http://www.npa.go.jp/cyber/policy/h25/20130620.pdf
サイバー犯罪捜査の効率化を図るために「サイバー犯罪特別対処班」を新設し、
7月1日から運用を開始すると発表した。

▼総務省(2013年6月28日)
国家公務員のソーシャルメディアの私的利用に当たっての留意点
http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01jinji02_02000084.html
各府省庁に国家公務員がツイッターなどのソーシャルメディアを私的に利用する
際の注意事項を通知した。



■参考情報など

▼生活相談Q&A:ネットショッピングの注意点
2013年6月6日:毎日.jp
http://mainichi.jp/area/hyogo/news/20130606ddlk28070455000c.html
1)ネットで海外ブランドの財布が定価の3分の1で販売されていたので注文。
入金してもメールが届かない。業者に催促のメールをしたが返事がない。
2)スポーツブランドの公式サイトで男性ダウンジャケットを購入。
届いた商品はサイズが小さく着ることができないので交換を申し出たが、
「ホームページに返品・交換不可と記載がある」と拒否された。

▼サイバー護身術:アダルト・出会い系詐欺アプリがスマホで氾濫
2013年6月6日:YOMIURI ONLINE
http://www.yomiuri.co.jp/net/security/goshinjyutsu/20130607-OYT8T00917.htm
スマートフォン・タブレットのAndroidで、アダルト詐欺・出会い系詐欺のアプ
リが氾濫している。Android公式である「Google Play」上にも登録されているの
で注意が必要だ。

▼Google、児童ポルノ画像撲滅に向けた新たなシステム構築を発表
2013年6月17日:米Google
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1306/18/news034.html
http://googleblog.blogspot.jp/2013/06/our-continued-commitment-to-combating.html
Web上の児童ポルノ画像撲滅を目的とした業界横断の画像データベースを構築し
たと発表した。

▼知らぬ間に「加害者」に、未成熟なネット規範~スマホ・チルドレンの実情
2013年6月21日:NKKEIBP ITPro
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20130607/483361/
スマホ少女の憂鬱、スマホ少年の暴走~今、10代が危ない



■編集後記

今月21日は参議院選挙の投票日ですね。

この選挙からインターネットの選挙運動が解禁になりました。
その効果なのかはわかりませんが、街宣車活動(音)が減ったように感じます。

予想外の効果だなぁーと思っていますが、この辺りだけなのでしょうか。