Subject: [HOTLINENEWS 167]メールマガジン91号(2013年11月号) 2013年11月12日発行 暦では冬、 朝夕は冷えこみ、日中の陽射しも弱まって来ました。 寒暖の差が激しいので体調管理にはお気をつけください。 今月のメニュー ■ホットライン連絡協議会に寄せられた10月の相談について ■ネット事件簿(10月に報道されたニュースより10件) ■産経新聞「助けて下さい-子供性被害の現場から」 ■国や業界団体などの動きを紹介 ■調査結果等 ■ホットライン連絡協議会に寄せられた相談について ▼2013年10月の相談件数73件 http://www.iajapan.org/hotline/data/data.html 今月の傾向 ・ショッピングトラブル相談の件数は引き続き増加 (全体の半数を占めるほどに) ・ブランド品の価格を安価に表示し、支払い方法は銀行振込のみ 連絡先も偽装が多く、日本標記が不自然であり、外国人名が多い 相談が急増していることを踏まえて注意喚起ページを公開しました 【ネットショッピングトラブルについて】 http://www.iajapan.org/hotline/consult/shop.html 今月は多数寄せられている詐欺の典型的な事例を紹介します。 ▼10月に寄せられた相談事例(1) 「ネット詐欺にあった」(70代男性) 「ネットショップでで購入手配をし、自動発信メールと思われる注文確認書に 記載されていた振込み銀行口座にネットにて銀行振り込み手続きを行った。 口座名義は中国人名でした。 その後、待てど暮らせど連絡なし、もちろん、品物の到着もなし、 数日後その旨を書いて、メール連絡をするも一切連絡なし、改めて ホームページを確認すると日本語のおかしい箇所がいくつかありました どーすればいいでしょうか」 同様の相談を多数いただいております、注意喚起ページをご一読ください ・ネットショッピングトラブルについて http://www.iajapan.org/hotline/consult/shop.html このようなケースで返金は難しいと思われますが、 消費生活相談窓口に情報を提供を含めご相談ください。 ▼10月に寄せられた相談事例(2) 「注文と違う商品が届き、返金もされない」(30代主婦) 「海外のネットショップでお財布代一万くらいを送金したが商品が届かないので 問い合わせると在庫がないとの返信がありました。しかも返金の話はなく 他の商品の写真が大量に送られ、他を選んでくださいとのこと。 返金してくださいと、ネットのお問い合わせ欄に投稿。 その後、何日か経って何月何日に振り込みますと書いてあった。 しかし指定日に振り込みはなかった。返金はしてもらえるでしょうか」 海外のショップとのトラブルについては 消費者庁越境消費者センターにご相談ください。 ▼10月に寄せられた相談事例(3) 「勝手に名前と銀行口座が掲載されていた」(男性) 「インターネットの買い物サイトの責任者名に私の名前と住所が勝手に使用 されている。この買い物サイトは代金を振り込んでも品物を送ってくれない 詐欺サイトのようで、この買い物サイトを利用した人が多数詐欺にあってい る模様。私は全く無関係であり、氏名を語られ詐欺犯罪に使用されたことに 対し警察へ被害届を提出したが難しいとのこと。 私の希望は、買い物サイトをクローズさせたい。私の名前を削除したい。」 サイトの問い合わせメールアドレスは掲載されているので、削除依頼のメール を送る方法はありますが、故意の掲載と想像するため、削除依頼は難しいと 思われます。よって、弁護士事務所を紹介。 その後(数日後)、該当の買い物サイト上の相談者の名前は削除されました。 ですが、買い物サイト自体は現在も存在しています。 ■ネット事件簿(10月に報道されたニュースより11件) ▼2013.10.2(YOMIURI ONLINE) FBで「内定者」公開状態…採用担当が設定ミス http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/syuukatsu/snews/20131002-OYT8T00592.htm 「フェイスブック」に、来年4月に企業に採用される「内定者」として少なくと も約1600人の氏名や顔写真が誰でも閲覧可能な状態で公開されていたことが わかった。 ▼2013.10.2(jiji.com) ネットで口座売却図る=掲示板で勧誘、容疑で男逮捕 http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2013100200435 掲示板で銀行口座を売ろうとしたとして、警視庁サイバー犯罪対策課などは、 犯罪収益移転防止法違反容疑で、無職容疑者(49)を逮捕した。 ▼2013.10.7(jiji.com) 「しまむら」店員に土下座強要=写真投稿も、容疑の女逮捕 http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2013100700384 札幌市内の衣料品チェーン「しまむら」店舗で店員に土下座などを強要したとし て、強要容疑で、介護職員容疑者(43)を逮捕した。 ▼2013.10.9(毎日新聞) 18歳女子高校生刺され死亡、容疑の21歳男逮捕 東京・三鷹 http://mainichi.jp/journalism/listening/news/20131009org00m040001000c.html 8日午後4時50分ごろ、東京都三鷹市井の頭1の路上で、若い女性が血を流し て倒れているのを近所の住民が見つけ、110番した。女性は近くに住む私立高 校3年生の女子生徒(18)で、約2時間後に搬送先の病院で死亡した。 警視庁三鷹署は約1時間40分後、現場から立ち去った男(21)の身柄を約600 メートル西の路上で確保。事情聴取に対し「間違いない」と関与を認めたため、 殺人未遂容疑で緊急逮捕。女子生徒と容疑者はフェイスブックを通じて知り合った との情報もあり確認を急ぐ。 ▼2013.10.18(MSN Sankei News) アイスケースに入り→ツイッター投稿 19歳少年を書類送検 http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/131018/crm13101813260004-n1.htm 群馬県警は、器物損壊の疑いで調理師見習いの少年(19)を書類送検した。 ▼2013.10.21(北海道新聞) 「千葉滅びろ」ツイッターに投稿 楽天ファンの東北大教授、厳重注意 http://www.hokkaido-np.co.jp/news/dogai/499243.html 東北大文学部教授が短文投稿サイト「ツイッター」に「千葉、滅びろ!」などと 不適切な投稿をして、大学から厳重注意されていたことが分かった。 ▼2013.10.23(jiji.com) セブン通販に不正アクセス 最大15万件のカード情報流出 http://www.jiji.com/jc/c?g=eco_30&k=2013102300346 通信販売会社セブンネットショッピングが運営するインターネット通販サイトに 不正アクセスがあり、登録顧客のクレジットカードなどの情報が 外部流出した可能性があることが明らかになった。 ▼2013.10.24(MSN Sankei News) わいせつ動画投稿の疑い 53歳女ら6人を逮捕、出会い系サイト http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/131024/crm13102414080010-n1.htm インターネットの出会い系サイト「ASOBO」にわいせつ動画を投稿したとし て、警視庁などは、わいせつ電磁的記録媒体陳列の疑いで、無職容疑者(53) ら女6人を逮捕した。 ▼2013.10.24(毎日.jp) 復讐代行サイト:運営者を名誉毀損容疑で逮捕 全国初 http://mainichi.jp/select/news/20131024k0000m040107000c.html 「復讐」の依頼を受けて女性に中傷メールを送信したとして、広島県警サイバー 犯罪対策課などは復讐代行サイトを運営する中国籍容疑者(31)を名誉毀損容 疑で逮捕した。 ▼2013.10.29(MSN Sankei News) 「死んでもらう」元交際相手をメールで脅迫、27歳男を逮捕 http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/131029/crm13102910110007-n1.htm 岐阜県警北方署は29日、元交際相手の女性に「死んでもらう」などと記した メールを送信したとして、脅迫の疑いで、会社員容疑者(27)を逮捕した。 ▼2013.10.31(MSN Sankei News) 元上司のID使って不正アクセス、大阪市職員を懲戒免職 http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/131031/crm13103113550008-n1.htm 大阪市は、元上司のIDを使って大阪市役所のネットワークへの侵入を繰り返 し、不正アクセス禁止法違反の罪で略式命令を受けた建設局職員(32)を懲戒 免職にした。 ▼最新のインターネット関連ニュースの一覧は以下のページをご覧ください。 http://www.iajapan.org/hotline/inews/inews.html http://www.iajapan.org/hotline/inews/c-inews.html(子ども関連記事) ■産経新聞「助けて下さい-子供性被害の現場から」3シリーズ 元気に学校に通っているはずの子供たちが大人の事情によって性的搾取のター ゲットにされている。3回にわたって現状と課題を追う、という記事です。 ・2013.10.3(上) 児童ポルノ事件 借金…「やめられなかった」 http://sankei.jp.msn.com/life/news/131003/edc13100309550004-n1.htm 「小さい水着を用意され、わいせつなポーズをとることを強要された 怖くて断れませんでした」 かつてジュニアアイドルとして活躍していた小川未菜さん(20)は、 中学生のときに複数受けた性的被害についてこう話す。(続く) ・2013.10.04(中) 風俗がセーフティーネット 親とのトラブルで帰れず http://sankei.jp.msn.com/life/news/131004/edc13100408300001-n1.htm 「どうしたの? 住む場所もあるし、仲良くならない?」東京・歌舞伎町。 居場所を失った家出少女たちが歩いていると、多くの男が声を掛けてくる。 (続く) ・2013.10.07(下) 精神病んでいく児童 養護施設出身者に目立つ被害 http://sankei.jp.msn.com/life/news/131007/edc13100716000001-n1.htm 「自殺したい。気が狂いそう。私なんか生きている価値はないんだよ」 東京都内にある、親から虐待を受けたり、親子関係がこじれたりして居場 所を失った子供たちの緊急避難所「カリヨン子どもセンター」。(続く) ■青少年のインターネット利用に関する対応 ・アメーバピグ(2013年10月15日) 青少年ユーザー保護を目的に年齢による仮想空間の分離を実施 18歳未満の利用 者専用の「アメーバピグ」を提供 http://www.cyberagent.co.jp/news/press/detail/id=8048?season=2013&category=ameba 今回の措置では、規制対象年齢を18歳に拡大し、18歳未満のユーザー専用の 「アメーバピグ」と、18歳以上のユーザー専用の「アメーバピグ」の2つに仮想 空間を分離する ・Facebook(2013年10月16日) 未成年者のプライバシーの扱い https://www.facebook.com/help/473865172623776/ 今後Facebookに参加する18歳未満(13~17歳)のユーザーについて、 投稿の共有範囲(公開範囲)の初期設定を「友達」に変更すると発表 ・Google (2013年10月29日) 日本の小中高校生に「Raspberry Pi」でプログラミング実習を開始 http://www.canvas.ws/programming/ 日本のコンピューターサイエンス教育を支援する「コンピューターに親しもう」 プログラムを開始。6~15歳の児童・生徒を対象に、コンピューターやプログラミン グの基礎を学んでもらう取り組み。プログラムでは、Linuxも動作する名刺サイズの コンピューター「Raspberry Pi」と、子供向けプログラミング言語「Scratch」を使 用。児童・生徒向けにプログラミングが学べる実習を実施する。 Googleでは、子供向けに創造・表現活動の全国普及や国際交流の推進を目指す非営利 団体のCANVASと協力。GoogleとCANVASでは5000台のRaspberry Piを提供するとともに、 実習などで必要となる人材を提供し、2万5000人以上の児童・生徒の参加を目指す。 (参考記事) http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20131029_621377.html ■国や業界団体などの動き、プレスリリースなどを紹介 ▼警察庁 2013年10月1日:2013年8月の「特殊詐欺の認知・検挙状況等について」 http://www.npa.go.jp/sousa/souni/hurikomesagi_toukei.pdf http://scan.netsecurity.ne.jp/article/2013/10/02/32609.html 8月の特殊詐欺、「有料サイト利用料金等名目」の架空請求詐欺が急増 2013年10月24日:平成25年度総合セキュリティ対策会議の概要及び第2回発言要 旨の掲載について http://www.npa.go.jp/cyber/csmeeting/index.html 「サイバー空間の脅威に対処するための産学官連携の在り方」 ▼総務省 2013年10月1日:「ACTIVE」の実施及び「ACTIVE推進フォーラム」の開催 http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01ryutsu03_02000059.html 国内のインターネットユーザーがマルウェア配布サイトへアクセスするのを未然 に防止するための実証実験を行う 2013年10月25日:「インターネットのサービス品質計測等の在り方に関する研究 会」の開催 http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban04_02000066.html ネットの「品質」わかりやすく 総務省が11月に研究会 ▼独立行政法人情報処理推進機構 2013年10月1日:「 インターネットサービス利用時の情報公開範囲の設定に注意! 」 http://www.ipa.go.jp/security/txt/2013/10outline.html SNSやコミュニティサービスにおける情報漏えいの事例が多発しているとして、 公開範囲設定のポイントを文書にまとめ、公表した。 ▼フィッシング対策協議会 2013年10月3日:ODNをかたるフィッシングメールが出回っています。 https://www.antiphishing.jp/news/alert/odn20131003.html 不自然な日本語のフィッシングメール、「ODN」をかたる事例も発生 2013年10月10日:スクウェア・エニックスをかたるフィッシング https://www.antiphishing.jp/news/alert/20131010square_enix.html ユーザーのアカウントが異常にログインされたことを感知したなどとして パスワードを再設定するよう求め、偽のログインページに誘導するもの。 2013年10月10日:UCカード(アットユーネット)をかたるフィッシング https://www.antiphishing.jp/news/alert/uccard20131010.html アットユーネットをかたるフィッシングメールは、 件名が「UC CARD - NOTIFICATION」または「UC CARD ALERT」。 ▼一般社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター 2013年10月8日:「今後のインターネット協力体制に関するモンテビデオ声明」 https://www.nic.ad.jp/ja/topics/2013/20131008-01.html IAB、ICANN、IETF、ISOC、W3Cと5つの地域インターネットレジストリ (AFRINIC、ARIN、APNIC、LACNIC、RIPE NCC)のインターネット関連10団体が 「今後のインターネット協力体制に関するモンテビデオ声明」を共同で発表した。 ▼外務省 2013年10月16日:職員を発信元と詐称するウィルスメールにご注意ください。 http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/oshirase/24/osrs_1016.html 国会関係者らに英文メールで振り込み要求 外務省が注意呼び掛けへ ■調査結果など ▼勤務先やネット上での「悪ふざけ」に関する調査 2013年10月1日:リビジェン http://japan.internet.com/wmnews/20131001/3.html 悪ふざけ投稿「したことある」は6.2%、「見たことある」は32.2% ▼モバイル端末を狙う不正アプリ、高リスクアプリの総数が100万に到達 2013年10月1日:トレンドマイクロ株式会社 http://blog.trendmicro.co.jp/archives/7900 同社のモバイルアプリケーション評価技術により“不正または高リスクアプリ ケーション”と判定されたアプリケーション数が、100万に達したと発表 ▼世界157カ国・地域のICT(情報通信技術)普及度ランキングを公表 2013年10月7日:国際電気通信連合(ITU) http://www.itu.int/net/pressoffice/press_releases/2013/41.aspx#.UlM74xaTJhV http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20131008/509665/ 韓国が3年連続で1位、日本は12位 ▼「中高生の日常生活と勉強に関する調査」 2013年10月8日:英会話スクール「Gaba」 http://www.gaba.co.jp/release/release131008.html 中高生同士のコミュニケーション、「LINE」が「通話・メール」を上回る ▼「コミュニケーションツールでの誤送信」に関する調査 2013年10月15日:インターネットコム goo リサーチ http://japan.internet.com/research/20131015/1.html メールや LINE での誤送信-メールでは10人に7人、LINE などでは約半数 ▼サイバー犯罪調査 「2013年ノートン レポート」を発表 2013年10月16日:シマンテック http://www.symantec.com/ja/jp/about/news/release/article.jsp?prid=20131016_01 サイバー犯罪、1人あたり被害額が6倍に ▼「インターネットトラブルに関する実態調査」 2013年10月23日:MMD研究所 http://mmd.up-date.ne.jp/news/detail.php?news_id=1239 「ネットを安全に使いこなしていると思う」86.2%、「炎上」認知度は95.6% ■編集後記 インフルエンザという言葉を耳にする季節になりました。 数年前に感染した際、肺炎になった経験から毎年予防接種をしています。 ここ数ヶ月、増え続けているネット詐欺の相談についても 購入する前に、運営会社の表示を確認するなど予防をされていたらと感じます。 痛い目に合う前に是非予防対策を!