Subject: [HOTLINENEWS 169]メールマガジン92号(2013年12月号) 2013年12月10日発行 今年最後のメルマガとなりました。 2013年は、皆さまにとってどのような一年だったでしょうか? 協議会に寄せられた相談を振り返りますと これまで断トツで相談の多かった架空請求(クリック詐欺)にかわり ネットショッピングトラブルの件数が急増しました。 被害が増えないよう、ホームページでも注意喚起してまいります。 今月のメニュー ■ホットライン連絡協議会に寄せられた11月の相談について ■ネット事件簿(11月に報道されたニュースより11件) ■LINEに関する情報 ■国や業界団体などの動きを紹介 ■調査結果等 ■ホットライン連絡協議会に寄せられた相談について ▼2013年11月の相談件数144件 http://www.iajapan.org/hotline/data/data.html 今月の傾向 ・ショッピングトラブル相談激増、相談全体の75%を占める 主婦からの相談が目立つ 振込を急がせるメールが何度も届く 会社標記の住所が偽造されている 連絡のあったEMS番号が他の住所に発送されていた(虚偽だった) ・架空請求の相談も再び増加傾向 今月も被害が増え続けている、ショッピングトラブルの事例を紹介します。 悪徳業者は手口に変化をつけているように見受けられます。 ▼11月に寄せられた相談事例(1) 「注文したものとは違う劣悪品が届いた」(40代社会人男性) 「腕時計をネットショップで購入しました。入金は銀行のみでした。 数日で到着とのことでしたが、10日後簡易な包装で中国からの発送でした。 届いたものを開けてみるとおもちゃ以下の明らな偽物でした。 今思うとメール分も稚拙な日本語で、怪しいところがあったと思います。」 ▼11月に寄せられた相談事例(2) 「催促をすると返信はあるが、商品が届かない」(40代社会人女性) 「ネットショップで靴を購入し、代金を支払いました。 期日になっても注文したものが届かないので商品未着の催促をしたところ、 ”別のところに送ってしまった、○日までに届けます”返信があった。 届かないと連絡すると返信はあるものの、商品は届きません。」 ▼11月に寄せられた相談事例(3) 「相手からのメール(日本語)がおかしい」(年齢不明主婦) 「あるショップでブランドの財布を購入。あまりにも安かったので 注文しましたが、商品の発送元は中国で発注したものと違う 商品が届いたので購入元へ連絡。すぐに連絡がきましたが、 明らかに外国人と思われるよくわからない日本語での対応。 以下、相手からのメールです。 ”申し訳ございませんお客様は完璧な商品を受け取らなかった。 商品の写真を提供くださいませんか?今すぐこのことを反応します。 先返信、 お客様注文した財布は小銭いれはないです、 本物の写真は以下の様です、小銭入れはないです。 客様は本当にこのスタイルの商品が好きならば私は無料で発送できます” この後、何通かメールのやりとりがありましたが、 返金を求めると返事がこなくなりました」 これらのトラブルについては、決済前に以下を必ず確認しましょう。 ・特定商取引法に基づく表示があるか ・支払い方法が銀行振込だけではないか ・正規販売に比べて、安価過ぎないか ・不自然な日本語標記はないか 以下ページで注意喚起をしています。 http://www.iajapan.org/hotline/consult/shop.html ▼驚愕の調査結果も公表されています。 2013年11月13日 日本通信販売協会(JADMA) 前年同期比680%増! ネット通販トラブル相談件数が急増~JADMA研究所調査 http://www.atpress.ne.jp/releases/40623/3_5.pdf 振り込ませた代金をだまし取ったり、コピー商品を送りつけたりする手口で 消費者を欺く「ネット通販詐欺サイト」に関する被害相談件数は、は2012年上半期 の250件から、2013年度上半期には1701件と、対前年で680%と約7倍と急増した。 被害の多くで、「外国人個人名の振込口座へ入金を促される」という特徴が見られ たが、最近では日本語のサイトや日本人名の振込口座により国内の業者を装うケース や、有名ネット通販店舗のWebサイトをコピーした偽装サイトを運営するなど、手口 が巧妙化しているという。 ■ネット事件簿(11月に報道されたニュースより10件) ▼2013.11.6(MSN Sankei News) 「嵐」の偽サイン販売、筆跡まね3300枚 詐欺容疑で母子ら逮捕 http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/131106/crm13110613530011-n1.htm 芸能人のサインを偽造してオークションサイト上で販売したとして、 千葉県警サイバー犯罪対策課などは、詐欺の疑いで、パート従業員(40)と、 私立高校臨時職員(51)の両容疑者、長女(20)の計3人を逮捕した。 ▼2013.11.7(毎日.jp) 偽ネット通販:貿易会社の共同経営者を逮捕 http://mainichi.jp/select/news/20131108k0000m040038000c.html 21都道県警の合同捜査本部は、偽のインターネット通販サイトを使った詐欺に よる犯罪収益を受け取ったとして、貿易会社の共同経営者らの容疑者を組織犯罪 処罰法違反(犯罪収益の収受)容疑で逮捕した。 ▼2013.11.8(MSN Sankei News) メールで「邪気が…」 除霊名目で現金詐取容疑の男を再逮捕 http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/131108/crm13110820250028-n1.htm 青森県警は、除霊名目で現金計116万円余りをだまし取ったとして、詐欺と特 定商取引法違反(不実告知)の疑いで、無職容疑者(36)を再逮捕した。 ▼2013.11.8(sanspo.com) 「爆弾仕掛けた」ツイッター投稿容疑で少女を書類送検 http://www.sanspo.com/geino/news/20131108/tro13110819330009-n1.html 青森署は、短文投稿サイト、ツイッターに「爆弾を仕掛けた」と投稿したとし て、威力業務妨害の疑いで、アルバイト店員の少女(16)を書類送検した。 ▼2013.11.15(北海道新聞) 偽造手帳に市販の手錠 警察官装い恐喝容疑 札幌の会社員逮捕 http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/504298.html 自作した偽の警察手帳を使って警察官を装い、女性から現金を脅し取ったとし て、札幌南署は恐喝の疑いで、会社員容疑者(46)を逮捕した。 ▼2013.11.18(MSN Sankei News) 他人になりすまし、ネット商品受領容疑で中国人留学生15人を最終送検 http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/131118/crm13111823220019-n1.htm インターネットで購入された商品を他人になりすまして受け取ったとして、 兵庫県警サイバー犯罪対策課などは、私印偽造・同使用容疑で、神戸、尼崎、姫 路の各市内に住む中国籍の19~27歳の男女15人を最終送検したと発表。 ▼2013.11.25(MSN Sankei News) 線路に寝そべる写真、ツイッターに投稿 岩手の高2、謹慎処分に http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/131125/crm13112512190003-n1.htm 岩手県の県立高校2年の男子生徒2人が、JR東北線の駅構内で線路に寝そべっ た写真を撮影し、短文投稿サイト「ツイッター」に投稿していたことが分かっ た。高校は2人を謹慎とした。 ▼2013.11.27(MSN Sankei News) 「医学部女子大生」実は55歳無職女、600万円詐取容疑で再逮捕 http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/131127/crm13112712120002-n1.htm 宮崎北署は、出会い系サイトで知り合った男性に、女子大生を装って結婚をほの めかし現金約600万円をだまし取ったとして詐欺などの疑いで、無職容疑者 (55)を再逮捕した。 ▼2013.11.28(jiji.com) ストーカー容疑で女性歯科医逮捕 復讐サイトで依頼受ける http://www.jiji.com/jc/zc?k=201311/2013112800499 男が元交際相手の家族に嫌がらせの封書を送り付けるなどのストーカー行為をし た事件で、「復讐サイト」を通じて男に依頼され、繰り返し嫌がらせ行為をした などとして、警視庁生活安全総務課は、ストーカー規制法違反容疑などで歯科医 師容疑者(27)を逮捕した。 ▼2013.11.28(JASRAC) 福岡県警と宗像警察署が違法音楽配信サイト運営者を逮捕 http://www.jasrac.or.jp/release/13/11_3.html 福岡県警察本部サイバー犯罪対策課などは、違法音楽配信サイトを運営していた 静岡県の男性(58歳)を逮捕した。4年以上前から広告収入を得る目的で音楽配 信サイトを運営しており、約400曲の音楽ファイルをサーバーにアップロード。 ▼最新のインターネット関連ニュースの一覧は以下のページをご覧ください。 http://www.iajapan.org/hotline/inews/inews.html http://www.iajapan.org/hotline/inews/c-inews.html(子ども関連記事) ■青少年のインターネット利用に関する動向 ▼コミュニティサイトに起因する児童被害の事犯に係る調査結果について (平成25年上半期) 警察庁:2013年11月14日 http://www.npa.go.jp/cyber/statics/h25/community-1.pdf コミュニティサイト起因の児童被害、引き続き増加傾向 ▼携帯電話やインターネットの利用状況(東京都内の中高生) 2013年11月28日:警視庁 http://www.jiji.com/jc/zc?k=201311/2013112800938 中高生6割、スマホ保有 3割が強くネット依存 ▼『いつの間に交換日記』および『うごくメモ帳 3D』サービス停止のおしらせ 2013年11月1日:任天堂株式会社 http://www.nintendo.co.jp/support/information/2013/1101.html 公序良俗に反する使われ方があったとして、写真共有サービスを停止した。 ■LINEに関する情報 目まぐるしく利用者が増えていて、一方、利用したい人も増えています。 ・2013年11月07日 LINE、登録ユーザー数が世界3億人を突破 http://linecorp.com/press/2013/1125636 LINEは、2011年6月23日にサービスを開始して以降、ユーザー同士で、音声・ビデ オ通話、スタンプメールが楽しめるコミュニケーションアプリとして、世界中で利 用が拡大しています。 サービス提供開始から1億人の突破までには19ヶ月間、1億人から2億人の突破までに は6ヶ月間、2億人から3億人の突破までには4ヶ月間で到達するなど、利用者数の 増加ペースは加速し続けています。 ・2013年11月22日 老後に子どもとの連絡手段として、LINEを使いたい人は、5人に1人という結果です。 「家族の絆と老後の生活に関する意識調査」メディケア生命保険 http://www.medicarelife.com/news/pdf/N274/file1.pdf ネットエイジア株式会社が自社モバイルリサーチモニター会員の中から、親・配偶 者・子供のいる40~59歳の男女1000人を抽出し、10月18~22日にアンケートしたもの。 「親との連絡では、親の手を煩わせることが少ない、より簡単な方法が好まれるの かもしれない」としている。 自分の老後、離れて暮らす子供に状況を知らせるために使いたいと思う通信・イン ターネット関連サービス(複数回答)について1000人全員に対して聞いた設問では、 「ケータイ・スマホの通話機能」が71.1%、「固定電話の通話機能」が40.6%、 「ケータイ・スマホの写メール機能」が29.1%、「ケータイ・スマホのテレビ電話 機能」が23.2%、「LINE(メッセージ・無料通話)」が19.9%、「Skype(無料通話 ・テレビ電話機能)」が17.3%、「固定電話のFAX機能」が6.4%、「Facebook (メッセージ)」が3.2%、「Twitter(メッセージ)」が2.6%という順。 ■国や業界団体などの動き、プレスリリースなどを紹介 ▼警察庁 2013年11月7日:平成25年上半期の「インターネット・ホットラインセンター」 の 運用状況等について http://www.npa.go.jp/cyber/statics/h25/pdf03-1.pdf ▼総務省 2013年11月27日:「電気通信事業におけるサイバー攻撃への適正な対処の在り方 に関する研究会」の開催 http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01ryutsu03_02000061.html 巧妙化・複雑化するサイバー攻撃に対して、安心・安全な情報通信ネットワーク を確保するべく、電気通信事業者が通信の秘密等に配慮しつつ、新たな対策や取 組を講じていくことが可能になるよう、電気通信事業におけるサイバー攻撃への 適正な在り方について検討を行うことを目的として研究会を開催。 ▼独立行政法人情報処理推進機構(IPA) 2013年11月1日:「 SNSの友達申請に注意! 」 http://www.ipa.go.jp/security/txt/2013/11outline.html Facebookアカウントの乗っ取り被害に遭わないために、 友達申請などの処理の際にうっかりせぬよう、注意を呼び掛けている。 2013年11月8日:複合機等の機器をインターネットに接続する際の注意点 http://www.ipa.go.jp/about/press/20131108.html インターネット接続機能付きのコピー機・ファクシミリ・複合機などで読み込ん だ書類データが、意図せず第三者に公開される可能性について大手マスコミが報 じたことを受けセキュリティ設定の見直しなどの対策を徹底するよう、システム 管理者に向けて広く注意喚起を行った。 2013年11月20日:Microsoft Office 等の脆弱性を悪用する国内の組織に対する 標的型攻撃を確認 http://www.ipa.go.jp/security/topics/alert20131120.html Microsoft社から修正プログラムが提供されるまでの回避策の実施を呼びかけて いる。 ▼一般社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC) 2013年11月1日:審決取消訴訟の判決について http://www.jasrac.or.jp/release/13/11_1.html 放送事業者と結んでいる包括契約は独占禁止法違反にはあたらないとする公正取 引委員会の審決に対し、東京高等裁判所が審決を取り消す判決を言い渡したこと について、判決を不服とするコメント発表。 2013年11月13日:審決取消訴訟判決に対する上告等について http://www.jasrac.or.jp/release/13/11_2.html JASRACが放送事業者と結んでいる包括契約は独占禁止法違反にはあたらないとす る公正取引委員会の審決に対し、東京高等裁判所が審決を取り消す判決を言い渡 したことに対して、上告したことを発表。 ▼一般社団法人セーファーインターネット協会(SIA) 2013年11月8日:ネット事業者でセーファーインターネット協会を設立 http://www.saferinternet.or.jp/info/274/ ヤフーをはじめとするネット企業3社は共同で、利用者からの通報をもとに、 民間の立場からネット上の違法・有害情報の削除などを進める一般社団法人を設 立した。 ▼フィッシング対策協議会 2013年11月18:三菱東京UFJ銀行をかたるフィッシング https://www.antiphishing.jp/news/alert/mufg20131118.html 2013年11月19:コミュファ光 Webメールをかたるフィッシング http://www.antiphishing.jp/news/alert/commufa20131119.html 中部テレコミュニケーションズ株式会社(CTC)が運営するインターネットサー ビスをかたるフィッシングメールが出回っているとして、緊急情報を出して注意 を呼び掛けている。 ■調査結果/参考情報など ▼インターネット詐欺リポート(2013年10月度) 2013年11月11日:BBソフトサービス株式会社 http://www.bbss.co.jp/company/news/2013/news_20131111.html セキュリティソフト「Internet SagiWall」が検出した詐欺サイトについて 10月における詐欺サイトの検知数は76万2005件(前月比14.1%増)と発表した。 ▼モバイル&ソーシャルメディア月次定点調査(2013年10月度) 2013年11月18日:株式会社ジャストシステム https://www.fast-ask.com/report/report-monthly-20131118.html 10代は1日80分以上“SNSアプリ”利用、30・50代は「Yahoo! JAPAN」を1日30分。 ▼日本のユーザーを狙った、電話番号を密かに盗むAndroidチャットアプリを Google Playで発見 2013年11月22日:マカフィー株式会社 http://www.mcafee.com/japan/security/mcafee_labs/blog/content.asp?id=1378 これらのアプリは「Machin Chat」「Real -チャット掲示板-」といった名称で Google Play上で公開されていた。これらのアプリを「Android/ChatLeaker.A」 として検出に対応する。 ▼インターネットの普及度や透明性などを指標化 2013年11月22日:ワールド・ワイド・ウェブ財団 http://sankei.jp.msn.com/economy/news/131122/its13112210250000-n1.htm ネット環境、日本13位 韓国は10位 米英上位も「監視」に懸念も ■編集後記 クリスマス、お歳暮、お正月の準備、、、 買物をする機会が増える時期になりました。 メルマガ読者の皆様においては、関係ないかもしれませんが、 当協議会でもネットショッピングのトラブルは増えております。 お友達やご家族などにショッピングの際の注意点などをアドバイス していただけたらと思います。 一年間購読いただきありがとうございました。 来年もよろしくお願いいたします。