Subject: [HOTLINENEWS:00009] インターネットホットライン連絡協議会メールマガジン160号(2019年8月号) 2019年8月7日発行 参加団体 各位 メールマガジン160号(2019年8月号) 今月に入り、連日猛烈な暑さが続いています。 朝目覚めた瞬間から暑く、夜も25度を下回らない熱帯夜の所が多いでしょう。 夜も気を抜かずに暑さ対策が必要ですね。 今月のメニュー ■ホットライン連絡協議会に寄せられた7月の相談について ■特集:新手の架空請求の手口にご注意! ■ネット事件簿(7月に報道されたニュースより10件) ■インスタグラムの2つの新機能 ■青少年のインターネット利用に関する話題 ■国や業界団体などの動きを紹介 ■調査結果/参考情報など ■ホットライン連絡協議会に寄せられた相談について ▼2019年7月の相談件数 https://www.iajapan.org/hotline/data/data.html 今月の傾向 ・架空請求メールの相談増加 ・契約している携帯電話会社を名乗るSMS(ショートメール)が届き 「ネットショッピング履歴がある」や「電話料金が高額になっている」 などとURLを確認させる手口 ・契約している携帯電話会社を名乗り「懸賞金が当選した」との連絡 ・「詐欺サイトかどうか」という相談メールも増加 他者と比べて安価だが大丈夫か、連絡先に電話すると違う会社につながった 資本金が何百億などと記載されているがおかしくないかなど ■今月の特集:新手の架空請求の手口にご注意! 7月には当協議会にもメールやSMSに関する相談が多数寄せられました。 実在する会社を名乗り、利用者を不安にさせる手口が目立つようです。 国民生活センターのウェブサイトでも注意喚起されていますのでご確認ください。 “ニセ”消費生活センターを案内する新手の架空請求の手口にご注意! http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20190718_1.html 不審なSMSやメールにはすぐ返信しないようにご注意ください。 ■ネット事件簿(7月に報道されたニュースより10件) ▼2019.7.31(産経ニュース) 転売目的で他人の「モンスト」アカウント乗っ取り 無職男逮捕 https://www.sankei.com/affairs/news/190731/afr1907310032-n1.html 「モンスターストライク」の他人のアカウントを転売目的で不正に 乗っ取ったとして、栃木県警サイバー犯罪対策課は、 私電磁的記録不正作出・同供用の疑いで、奈良市無職容疑者(33)を逮捕した。 ▼2019.7.30(讀賣新聞) ネット中傷、名誉傷つける写真郵送…55歳金融紙支局長を逮捕 https://www.yomiuri.co.jp/national/20190730-OYT1T50208/ 元交際相手の女性にストーカー行為をしたとして、愛知県警は、日本金融通信社 名古屋支局長容疑者(55)をストーカー規制法違反容疑で逮捕した。 ▼2019.7.30(産経ニュース) 窓口に来た女性の個人情報メモ LINEスタンプ送る 50代の大阪市職員 https://www.sankei.com/west/news/190730/wst1907300034-n1.html 大阪市は、住吉区保険年金課の50代の男性職員が、 年金の免除申請で区役所の窓口を訪れた20代の女性の個人情報を メモして持ち帰り「LINE」で女性にスタンプを送っていたと発表した。 ▼2019.7.27(asahi.com) 介護職員、認知症の高齢女性に馬乗り ツイッターに動画 https://www.asahi.com/articles/ASM7W3HNPM7WTNAB00F.html 宮崎市の有料老人ホームで、20代の男性介護職員が 90代の女性入所者に馬乗りになるなどの虐待行為をしていたことが分かった。 施設は職員を懲戒解雇し、市は、施設を立ち入り調査した。 ▼2019.7.27(讀賣新聞) 公用メールで送別会の案内、大阪府が職員処分へ https://www.yomiuri.co.jp/national/20190726-OYT1T50136/ 6月に退職した大阪府幹部の送別会について、職員が公用メールで案内状を 送っていたことがわかった。同僚から集めた記念品の代金保管も職場でしていた。 いずれも内規違反として、府は近く関係者を処分する。 ▼2019.7.26(jiji.com) 「京アニ北海道版になる」=脅迫容疑で60代男逮捕-道警 https://www.jiji.com/jc/article?k=2019072600646&g=soc 勤務していた介護施設の元上司に「京アニの北海道版になる」と脅迫文を 送ったとして、道警札幌中央署は、脅迫容疑で派遣社員容疑者(63)を逮捕した。 「冗談のつもりだった」と供述しているという。 ▼2019.7.26(産経ニュース) 13歳未満の女児にわいせつ行為 青森県教委が男性教諭を懲戒 https://www.sankei.com/affairs/news/190726/afr1907260022-n1.html 青森県教育委員会は、勤務する公立小学校の教え子の女児に わいせつな行為をしたとして強制性交の疑いで逮捕、 起訴された同県弘前市男性教諭(44)を懲戒免職処分にしたと発表した。 ▼2019.7.9(nikkansports.com) 「漫画村」元運営の星野ロミ容疑者拘束 強制送還へ https://www.nikkansports.com/general/news/201907090000359.html フィリピン入国管理局は、違法コピーした漫画を掲載した 海賊版サイト「漫画村」を運営していた 容疑者(27)をマニラ空港で拘束したと明らかにした。 ▼2019.7.4(ITmedia ビジネスオンライン ) セブンペイで不正利用被害、900人で5500万円 https://www.itmedia.co.jp/business/articles/1907/04/news089.html セブン&アイ・ホールディングスは、「7pay」で第三者の不正アクセスによる 支払いの被害があったと疑われる人数と金額が、 同日午前6時までで、約900人の計約5500万円に上ると発表した。 ▼2019.7.1(産経ニュース) ゲームソフト改竄容疑 会社員逮捕、法改正後初 https://www.sankei.com/affairs/news/190701/afr1907010014-n1.html 新潟県警三条署は、ゲームソフトのデータを改竄して販売したとして、 不正競争防止法違反の疑いで同県会社員男性(39)を 3月に逮捕していたと明らかにした。 ▼最新のインターネット関連ニュースの一覧は以下のページをご覧ください。 https://www.iajapan.org/hotline/inews/inews.html https://www.iajapan.org/hotline/inews/c-inews.html (子ども関連記事) ■インスタグラムの2つの新機能 どちらも画期的な取り組みだと思いますので、ご紹介します。 ▼2019年7月10日 NHKニュース 「醜い」など悪質コメント投稿に警告 インスタグラムが新機能 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190710/k10011988831000.html 「インスタグラム」は、悪質なコメントを投稿しようとすると、警告を出すなどの新たな機能を追加すると発表しました。 新たな機能では、投稿者が「醜い、ばかだ」などと悪質なコメントを投稿しようとすると、「本当に投稿しますか」と警告が出て、投稿内容を考え直すよう促す仕組みになっています。 事前の実験では、投稿の内容を変更したり、投稿をやめたりするなど効果がみられたということです。 また、ユーザーが悪質な投稿者を指定すると、投稿した本人以外にはコメントが表示されないようにする機能も追加するとしています。 SNS上でのいじめで被害者の側は、いじめがエスカレートすることをおそれ、フォローを解除したり、悪質なコメントを通報したりすることをためらいがちだということで、インスタグラムは、「ユーザーにとって安心な環境を作っていくことが私たちの責務だ」とコメントしています。 今回の対策は、英語サービスで先行して実施し、年内には日本語を含むほかの言語でも始めるとしています。 SNSをめぐっては、いじめに加えて、ヘイトスピーチや事実と異なる投稿で世論の対立をあおるような投稿をどう防ぐかが課題となっていて、各社が対策を強化しています。 ▼2019年7月19日 NHKニュース インスタ「いいね!」表示しない試み 危険な撮影防止なるか https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190719/k10011998861000.html 「インスタグラム」は、「いいね!」の数を表示しない試験的な取り組みを日本など6か国で始めました。 多くの「いいね!」を得ようと、危険な撮影に臨んで命を落とすケースが世界中で相次いでいて、こうした動きに歯止めをかけることにつながるのか注目されます。 この試みは、今週から一部のユーザーを対象に始まっていて、今後、段階的に対象者を増やすとしています。 対象者には、「『いいね!』表示の変更に関するテスト」というメッセージが表示され、ほかのユーザーが投稿した写真や動画に対する「いいね!」の数が表示されなくなります。 一方、自分の投稿に対する「いいね!」の数は確認できるということです。 これについてインスタグラムは、「『いいね!』の数を競うのではなく、純粋に投稿を楽しんでもらいたい」としています。 SNSでの写真や動画の投稿をめぐっては、多くの「いいね!」を得ようと、危険な状況で撮影しようとして命を落とすケースが世界中で相次いでいて、インドの研究グループは、おととしまでの7年間に世界で259人が死亡したとしています。 今回の試みがこうした動きに歯止めをかけることにつながるのか注目されます。 ■青少年のインターネット利用に関する話題 ▼総務省 2019年7月5日:「2018年度 青少年のインターネット・リテラシー指標等に係る調査結果」の公表 http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban08_03000292.html 高校生の正答率は69.6% ▼埼玉新聞 2019年7月8日:ネット上に個人情報を載せる中高生、減少傾向に http://www.saitama-np.co.jp/news/2019/07/08/07.html 県警まとめ 名前公開の高校生46・2%、写真公開は ▼大阪日日新聞 2019年7月11日:吉村知事、府青少年健全育成条例改正へ https://www.nnn.co.jp/dainichi/news/190711/20190711040.html ▼厚生労働省 2019年7月16日:令和元年版自殺対策白書 https://www.mhlw.go.jp/toukei_hakusho/hakusho/ 自殺率、未成年が最悪=SNS相談2万件超 ▼LINE株式会社 2019年7月18日:インターネットの利用環境 定点調査(2019年上期) https://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2019/2819 スマホのみ利用の増加傾向続く、全体で初の5割超え、10代は8割超が「スマホのみ利用」 ▼内閣府 2019年7月30日:「満足度・生活の質に関する調査」に関する第2次報告書 https://www5.cao.go.jp/keizai2/manzoku/pdf/report02.pdf スマホ重視派は高い満足度 若年層で顕著 ■国や業界団体などの動き、プレスリリースなどを紹介 ▼公正取引委員会 2019年7月1日:アップリカ・チルドレンズプロダクツ合同会社に対する排除措置命令について https://www.jftc.go.jp/houdou/pressrelease/2019/jul/190701.html アップリカに排除命令=小売店の販売価格拘束 ▼消費者庁 2019年7月:景品表示法に基づく措置命令について https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/fair_labeling/release/2019/pdf/fair_labeling_190702_0001.pdf LINEモバイルが虚偽表示「手数料不要」 https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/fair_labeling/release/2019/pdf/fair_labeling_190708_0001.pdf 2019年7月4日:「第2回若者が活用しやすい消費生活相談に関する研究会」の議事要旨を公表しました https://www.caa.go.jp/future/project/project_013/ 2019年7月5日: 「平成30年度消費者意識基本調査」の結果を公表しました https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_research/research_report/survey_002/ 2018年の消費者被害・トラブル額の推計結果を公表しました https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_research/research_report/estimate_trouble_003/ 2019年7月8日:百貨店等提携クレジットカードに係る役務のポイント還元率の広告表示に係る留意点について https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/fair_labeling/release/2019/pdf/fair_labeling_190708_0002.pdf 2019年7月31日: モバイルバッテリーの事故に注意しましょう! https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/caution/caution_020/ SMSを用いて未納料金の名目で金銭を支払わせようとする「日本通信株式会社をかたる架空請求」に関する注意喚起 https://www.caa.go.jp/notice/entry/016079/ ▼総務省 2019年7月9日:令和元年「情報通信に関する現状報告」(令和元年版情報通信白書)の公表 http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01tsushin02_02000143.html 企業の55%がネット利用で被害 2019年7月10日:平成30年度電波の利用状況調査の評価結果及び意見募集の結果 並びに平成30年度電波の利用状況調査の調査結果の訂正 http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban09_02000311.html ▼警察庁 2019年7月18日:犯罪統計資料(平成31年1月~令和元年6月分) https://www.npa.go.jp/toukei/keiji35/new_hanzai31.htm 2019年7月19日:宛先ポート5500/TCP、5555/TCP 及び60001/TCP に対するMirai ボットの特徴を有するアクセスの増加について https://www.npa.go.jp/cyberpolice/important/2019/201907191.html ▼独立行政法人国民生活センター 2019年7月18日:“ニセ”消費生活センターを案内する新手の架空請求の手口にご注意! http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20190718_1.html 2019年7月25日:友だちから誘われても断れますか?若者に広がる「モノなしマルチ商法」に注意! http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20190725_1.html ▼独立行政法人情報処理推進機構 2019年7月23日:情報セキュリティ安心相談窓口の相談状況[2019年第2四半期(4月~6月)] https://www.ipa.go.jp/security/txt/2019/q2outline.html 2019年7月24日:「サイバーレスキュー隊(J-CRAT)活動状況 2018年度下半期」を公開しました https://www.ipa.go.jp/security/J-CRAT/index.html ウェブサイトの脆弱性届出が急増、大半がXSSで400件超 2019年7月25日:ソフトウェア等の脆弱性関連情報に関する届出状況[2019年第2四半期(4月~6月)] https://www.ipa.go.jp/security/vuln/report/vuln2019q2.html 2019年7月26日:本年確認されたビジネスメール詐欺の事例を解説、J-CSIP運用状況レポートを公開 https://www.ipa.go.jp/about/press/20190726.html ▼金融庁 2019年7月26日:金融審議会 金融制度スタディ・グループ https://www.fsa.go.jp/singi/singi_kinyu/tosin/20190726.html 「「決済」法制及び金融サービス仲介法制に係る制度整備についての報告≪基本的な考え方≫」の公表について 2019年7月31日:預金口座の不正利用に係る情報提供件数等について https://www.fsa.go.jp/news/r1/ginkou/20190731-1.html ■参考情報など ▼「認証方法」 に関するアンケート調査結果報告書 2019年7月1日:フィッシング対策協議会 https://www.antiphishing.jp/news/info/wg_auth_report_20190701.html 個人認証は「IDとパスワードのみ」採用が7割超 ▼海賊版サイト「はるか夢の址」運営者らに対する民事訴訟提起のお知らせ 2019年7月9日:講談社 https://www.kodansha.co.jp/upload/pr.kodansha.co.jp/files/pdf/2019/20190709_harukayumenoato.pdf 海賊版被害で提訴「年々深刻化している」 ▼アップル社への無許諾音楽アプリ対策強化要望書提出について 2019年7月11日:一般社団法人 日本レコード協会など https://www.riaj.or.jp/news/id=263 無許諾の音楽アプリ対策、アップルに要望書 4団体 ▼公衆無線LAN通信速度実測調査 2019年 7月17日:株式会社 ICT総研 https://ictr.co.jp/report/20190717.html 公衆Wi-Fiの平均速度、上りが26.9Mbps、下りが21.8Mbps ■編集後記 先日、親子向けの講座の一部でお話をさせていただきました。 二部構成になっていて、第一部は子どもと親は別の講座でした。 子どもは自分の住んでいる地域を宣伝する動画作成、YouTuber体験です。 その時間大人はフィルタリングや機能制限について実践、 その後、子どもとのコミュニケーションスキルを学びました。 第二部では各親子が一緒になり、家庭でのルールづくりをするという構成です。 二部のルールづくりを見ていて「大人の表情がとても穏やかだった」ことが印象的でした。 コミュニケーションスキルを学んだ大人が話しやすい環境を作り出していて ルールづくりの間も活発に話し合いが進んでいました。 一方、闘志むき出しで保護者と言い合いをしている中学生もいました。 「ルールは守らなければいけないもの」と捉えているからすごい剣幕になったのでしょう。 ルールと真剣に向き合う彼らから何か強いメッセージをもらった気がしました。