報道資料 
平成15年7月17日 
財団法人インターネット協会 


「インターネットにおけるルール&マナー検定の開始」
=インターネットを、安全で快適に利用できるようになるために=


1.ルール&マナーの重要性

財団法人インターネット協会(理事長:秋草直之)は、インターネットを利用する際に常識的と考えられるルールやマナーをできる限り集め、トラブルをできるだけ減らせるように啓発活動を行うことを目的として、一般利用者を対象にした「インターネットを利用する方のためのルール&マナー集」(http://www.iajapan.org/rule/)を平成10年度に公表しました。その後、この「ルール&マナー集」は、「子供版」、「教師・保護者版」、「社内版」、[迷惑メール対策編」と追加され現在に至っています。

最初の「ルール&マナー集」を発表した当時と比較して、インターネットは私たちの生活にさらに深く浸透しています。例えば、電子メールは携帯電話がその機能を備えたこともあり、個人生活でも、ビジネスでも、あたりまえのように使われています。ウェブは、当初の情報発信にとどまらず、個人のショッピングから企業間の電子商取引に本格的に利用され、今や公的機関への申請などもオンラインで行えるようになりました。インターネットは、私たちの生活のインフラの1つと呼ぶにふさわしいものとなっています。

非常に多くの人々がインターネットを利用するようになり、インターネットを使う際のルールやマナーは、ますます重要になってきています。さまざまな人々が安全に、しかも快適にインターネットを利用するためには、技術やサービスの充実だけではなく、1人1人がルールやマナーを理解し、守ってゆくことが大切です。インターネットの価値は、それを使う人のモラルに委ねられています。


2.ルール&マナー検定の実施

インターネット協会では、インターネットを利用するルールやマナーの重要性を広くご理解いただき、安全で快適なインターネット社会の実現を目指しています。その一環として、インターネットの利用者1人1人が自らのルールやマナーについての知識を客観的に測定していただくため、これまでの蓄積を基に「インターネットにおけるルール&マナー検定」を実施することに致しました。

インターネットにおけるルールやマナーは、インターネットのサービス、コミュニティによってさまざまなものが生まれています。そのため、この検定の出題範囲は多岐にわたります。この検定では、基本事項、法律・セキュリティ、電子メールなどのコミュニケーション、ウェブ、基礎技術の5つのカテゴリについて、これまで協会が作成したルール&マナーを始め、広く知られている、あるいは知っておくと役立つルールやマナー、そしてそれを表現する方法を集めて出題します。

この検定は、なるべく多くの人に受検していただき、多くの合格者を世に送り出したいと考えています。そして、合格者には周囲の方々やコミュニティの、ルール&マナーについてのリーダーになっていただきたいと考えています。そこで、ルール&マナー検定は、どこからでも無料でウェブにより受検できる形式で実施します。また、合格者でご希望の方には有料でインターネット協会より合格証を発行します。


3.ルール&マナー検定の内容

3.1 出題範囲

検定の各設問は、次のような資料に基づいています。

  • インターネット協会による「ルール&マナー集」のシリーズ
  • 国際的なインターネット標準(RFCとしてIETFが管理しているもの)
  • インターネットホットライン連絡協議会などの協会関連のウェブサイト情報
  • 一般的な常識問題、ビジネスマナー、法律
  • 初歩的なコンピュータ、ネットワーク知識

設問は、次の5つの分野から均等に出題されます。

(1)基本事項
インターネットを利用するための基本事項に関係する設問です。さらに、インターネットの基本的なサービスの利用方法についても出題されることがあります。インターネットの歴史、インターネットに関連する団体などについての知識も問われます。

(2)法律・セキュリティ
インターネットを利用する上で知っておきたい法律についての知識を問います。また、インターネットを利用する上で、自分や他人の権利や身体財産を守るためのセキュリティについての設問もこの分野から出題されます。

(3)コミュニケーション
電子メール、電子掲示板、NetNews、リアルタイムの対話サービス(チャット)など、インターネットにおけるコミュニケーションについてのルールとマナーについて出題します。また、迷惑メールや、迷惑メールから派生するトラブルについての設問が出題されます。

(4)ウェブ
ウェブそのものとウェブを利用して提供される通信販売、オークション、情報サービス等さまざまなサービスの利用や、自分がウェブを使って情報を発信したり、サービスを提供する場合に知っておくと良いルールやマナーが出題されます。

(5)基礎技術
ルールやマナーを守るためには、コンピュータやネットワークの基礎知識や、ソフトウェアの操作について知っておくことが求められる場合があります。そうした技術知識についての設問が出題されます。

3.2 検定の対象者

インターネットを利用されているすべての方々に、一度は受検していただきたいと考えています。また、学校や企業において、学生や職員にインターネット利用の「常識」について知ってもらい、メールの書き方のマナー研修から、ネットワークで起きるトラブルの防止について役立てられると考えられますので、研修などの際にこの検定を活用いただきたいと考えています。


4.ルール&マナー検定(夏版)の実施概要

4.1 実施方法

ルール&マナー検定は、ウェブを用いて無料で実施します。何度でも受検できますが、設問はデータベースからランダムに出題されますので、必ずしも同じ設問であるとは限りません。設問の選択肢の並び順もランダムに変更されます。

4.2 実施期間

今回のルール&マナー検定は、夏版です。平成15年7月21日(月)から8月31日(日)までの期間で、サーバ保守などシステムの停止時を除いて、毎日24時間、実施します。夏版のルール&マナー検定終了後、内容のバージョンアップなどを行い、秋から冬にかけて再度実施する予定です。ルール&マナー検定のURLは、開始日にインターネット協会のウェブのトップページ(http://www.iajapan.org/)に掲載されます。

4.3 合格証の発行

合格者でご希望の方には有料でインターネット協会より合格証を発行します。合格証発行手数料は3,000円です。


■問い合わせ・連絡先
 (財)インターネット協会 国分明男、大久保貴世
  Tel 03-3452-6420 Fax 03-3451-9604
  E-mail: kentei
  URL: http://www.iajapan.org

以上   

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