報道資料 |
「インターネットにおけるルール&マナー検定(春版)の開始」 =新入生や新社会人がインターネットを安全で快適に利用するために= |
財団法人インターネット協会(理事長:秋草直之)は、「インターネットにおけるルール&マナー検定」の2004年春版を、3月22日から4月23日までの1ヵ月間、同協会のウェブ上で実施します。同検定は、インターネット利用にまつわるトラブルを回避し、ネットを安全で快適に利用できるようになることを目的として、利用者のネット上でのルールやマナーなどの知識を客観的に測定するものです。 「2003年夏版」としてわが国で初めて行われた「インターネットにおけるルール&マナー検定」は、利用者の関心の高さを反映して約1万8千名が受検し、大きな反響を呼びました。第2回目の「2003年秋冬版」は、とくにルール関連の設問を増強して実施しました。今回の「2004年春版」は、新入生や新社会人がインターネットを安全で快適に利用できるようにすることを念頭に置いて、ルール関連の設問をさらに増強しています。 1.ルール&マナーの重要性 財団法人インターネット協会は、インターネットを利用する際のルールやマナーの重要性を利用者にご理解いただき、安全で快適なインターネット社会が実現されることを目指しています。 このため、インターネットを利用する際に常識的と考えられるルールやマナーをできる限り集め、トラブルをできるだけ減らせるように啓発活動を行うことを目的として、一般利用者を対象にした「インターネットを利用する方のためのルール&マナー集」を平成10年度に公表しました。その後、この「ルール&マナー集」(http://www.iajapan.org/rule/)は、「子供版」、「教師・保護者版」、「社内版」、[迷惑メール対策編」と追加され現在に至っています。 2.ルール&マナー検定の実施結果 2.1 2003年夏版 当協会で公表している「ルール&マナー集」を発展させ、インターネットの利用者1人1人に自らのルールやマナーについての知識を客観的に測定して頂くため、「インターネットにおけるルール&マナー検定(2003年夏版)」を、わが国で初めて2003年7月21日から8月31日までウェブ上で実施しました。短期間の告知にもかかわらず、合計で17,779件の受検(申込み18,654件)がありました。その結果、利用者におけるルール&マナーに対する認識が十分に高いことが明らかになりました(詳細は、http://www.iajapan.org/kentei/2003summer-report.pdfを参照ください)。 2.2 2003年秋冬版 第2回目の試みである「2003年秋冬版」は、2003年11月17日から12月19日まで実施しました。検定問題は、(1)基本事項、(2)セキュリティ、(3)関連法規、(4)電子メール、(5)コミュニケーション、(6)ウェブページ、(7)電子商取引、(8)基礎技術の8つの分野から、設定した比率に従って出題されました。4,020件の受検(申込み4,260件)があり、ルール関連の設問を増強したために合格率は19.3%に低下しています(詳細は、http://www.iajapan.org/kentei/2003fallwin-report.pdfを参照ください)。 3.ルール&マナー検定(春版)の実施概要 3.1 実施方法 本検定は、メールアドレスによる受検者認証と、ウェブ上での選択肢問題に対する回答による検定から構成されています。したがって、メールアドレスを持ち、ウェブが閲覧できる環境があれば、誰でもどこからでも受検できます。普及啓発の観点から受検は無料とし、何度でも受検可能であり、回答合わせも出来るようにしています。 3.2 実施期間 2004年3月22日(月)正午から4月23日(金)午後6時までの期間で、サーバ保守などシステムの停止時を除いて、毎日24時間実施します。ルール&マナー検定のURLには、開始日に当協会のウェブのトップページ(http://www.iajapan.org/)からリンクが張られます。 3.3 検定対象者 家庭や職場、学校などでインターネットを利用しているユーザーを対象としています。年齢や職業、インターネットに関する特別な知識などの条件を設けず、誰でも受検可能です。できるだけ多くの合格者を世に送り出し、合格者には、インターネット利用におけるルール&マナーについてのリーダーになっていただきたいと考えています。今回の「2004年春版」は、新入生や新社会人がインターネットを安全で快適に利用できるようにすることを念頭に置いて、ルール関連の設問をさらに増強しています。 学校や企業においては、メールの書き方やネット上のトラブル防止を含む、インターネット利用におけるマナー・ルールの教育や、ウィルス対策などを含むセキュリティに関する意識向上等について役立てられると考えられますので、授業や研修などの際にこの検定を活用して頂きたく思います。 3.4 合格レベル 100問中90問以上の正解を合格としています。本検定は選抜試験ではなく、より多くの人が合格することを目指しています。参考資料を見ながら受検してもよく、また再受検も可能であり、回答合わせも出来ることから、比較的高いハードルを設定しています。 合格者には希望により当協会から合格証(合格証発行手数料3,150円(内、消費税150円))を発行すると共に、合格証発行者には希望により、当協会のウェブページに合格者として名前の掲載を行います。 4.ルール&マナー検定(春版)の出題内容 4.1 出題部門 設問は、大きく以下の3つの部門に分かれています。 (1)ルール インターネットを利用するにあたり、自身を守り、他人に迷惑をかけないためのルールや法律などについて、知っておくべき知識を問う。 (2)マナー インターネットを利用するにあたり、他人への配慮の観点から知っておくべきマナーに関する知識を問う。 (3)基本知識 インターネットを利用するにあたり、知っておくべき基本的な知識を問う。 4.2 設問の分野 各部門の設問は、以下の8つの分野から出題されます。データベースからランダムに出題され、設問の選択肢の並び順もランダムに変更されます。 (1)基本事項 インターネットを利用するために知っておくべき基本用語や、インターネットの基本的サービスの利用方法に関する知識。 (2)セキュリティ 電子メールやウェブ閲覧などインターネットを利用する上で、危険から身を守るために必要なセキュリティについての知識。 (3)関連法規 インターネットを利用する上で知っておくべき法律についての知識。 (4)電子メール 電子メールの書き方やノウハウ、迷惑メールに関する知識。 (5)コミュニケーション 電子掲示板やネットニュース、リアルタイムの対話サービス(チャット)などのコミュニケーションに関する知識。 (6)ウェブページ ウェブによる情報発信や、ウェブでサービス提供する際に知っておくべき知識。 (7)電子商取引 ウェブを利用して提供される通信販売やオークション、情報サービスの利用などに関する知識、および、電子政府・電子自治体への手続きに関する知識。 (8)基礎技術 インターネット利用におけるコンピュータ、ネットワーク、ソフトウェアについての基礎的な技術知識。 |
■問い合わせ・連絡先 (財)インターネット協会 国分、大久保 E-mail: URL: http://www.iajapan.org/ |