報道資料 
2006年1月19日 
財団法人インターネット協会 

「インターネット利用アドバイザー」制度を開始
=安全・安心なインターネット利用をアドバイスできる人材養成のために=

 財団法人インターネット協会(理事長:金杉明信、東京都港区)は、増加する初心者や若年利用者などがインターネットを安全に利用できるように適切なアドバイスを行える人材の養成を目的として「インターネット利用アドバイザー」制度を開始します。この制度は、1月20日(金)からインターネット上で実施する「インターネットにおけるルール&マナー検定2006年上期」と連携して実施します。


1.「インターネット利用アドバイザー」制度の概要

 「インターネット利用アドバイザー」制度は、今後ますます増加するインターネット初心者や若年層の利用者、既存の利用者などを対象に、インターネットを安全で安心して利用するためのアドバイスを行える人材を養成することを目的として、インターネットの健全な発展をめざす公益法人である財団法人インターネット協会が実施する称号付与制度です。

 インターネットにおけるルール&マナー検定などの成績、論文および面接試験、研修受講など同協会が定める一定の要件を満たす優れた知識、経験を有する人材に「インターネット利用アドバイザー」の称号を付与することにより、インターネット利用について安心・安全の観点から適切なアドバイスが行える人材であることを社会的に明らかにし、職場や学校、地域などで求められる健全なインターネット利用の推進・普及の担い手としての活躍を促進するためのものです。


2.背景

  インターネットが普及するにつれて、社会におけるインターネット利用はますます拡大しています。これにともない、インターネットの利便性等を享受する一方で、利用者間のコミュニケーション上のトラブルを引き金とした事件、迷惑メール、個人情報漏洩の問題、架空請求詐欺などの犯罪も増加しており、インターネット利用者にインターネット利用のルールやマナー、安全利用、スキル、モラルを啓発する必要性がますます高まっています。

 たとえば、東京都を始めとして多くの自治体では、子どもの安心・安全なインターネット利用のため、インターネットセミナーを開催しており、当協会からもインターネットの専門家を学校などに派遣しています。また、インターネット関連6団体は、総務省、文部科学省と共に、インターネットの安心・安全利用に向けた啓発のために「e-ネット安心講座 通信業界キャラバン」(e-ネットキャラバン)を1年間に1,000講座を目標に開始しており、各地に講師を派遣しています。このように、インターネットを安全・安心に使うためのアドバイスに対する需要が高まっている現状があります。


3.「インターネット利用アドバイザー」に期待される役割

 こうした背景から、当協会が実施する「インターネットにおけるルール&マナー検定」において一定水準以上の成績を取得し、かつ論文および面接試験から成る「インターネット利用アドバイザー試験」に合格し、さらに研修を修了するなどの要件を満たした人材に対して、「インターネット利用アドバイザー」の称号を付与することにより、インターネット利用について安心・安全の観点から適切なアドバイスを行える人材であることを社会的に明らかにし、職場や学校、地域などで求められる健全なインターネット利用の推進・普及の担い手としての活躍を促進することにしました。

 インターネット利用アドバイザーに期待される役割として、たとえば、インターネット関連のヘルプデスク、インターネット関連の授業・講習会・研修会などの講師、企業・学校におけるIT推進リーダー/推進担当、企業・学校等におけるシステム管理者、ショッピングサイトの管理者、電子掲示板の管理者、ウェブページの作成者など、幅広い役割が期待されます。


4.「インターネット利用アドバイザー試験」の要領

4.1 受験案内

(1)試験の内容
論文試験および面接試験により、総合的に合否を判定します。

(2)受験資格
  • ルール&マナー検定においてエキスパートカテゴリ(スコア90ポイント以上)で、かつ「スコア認定証」を取得し、期日までに受験料を支払済みであること。
  • 2006年6月1日時点で20歳以上であり、日本語が堪能であること。(学歴、性別、国籍は問わない。)
  • 当協会(東京都港区)において実施される面接試験および合格後研修を受けることができること。

(3)受験方法
  • 論文は電子メールによる提出とします。論文テーマは、申込み完了時点で通知します。
  • 面接は当協会(東京都港区)において実施します。

(4)論文提出および面接期間
  • 論文提出期間:申込み完了時点から6月1日(木)(面接開始の1ヶ月前)まで
  • 面接期間:7月3日(月)から1ヶ月程度の間

(5)受験の申込み受付および受付人数
2月20日(月)(検定開始後1ヶ月)から4月20日(木)(検定終了日)まで「インターネットにおけるルール&マナー検定」ページから申込みを受け付けます。但し、検定終了日以前であっても受験者数が60名に到達した時点で、面接試験の収容能力の制限から、受付を終了することがあります。

(6)受験料
  • 支払いは、コンビニ決済により行います。
  • 受験料は、15,750円(内 消費税750円)です。

4.2 「インターネット利用アドバイザー」の称号付与

(1)研修と称号付与
試験合格者には、合格を通知します。その後、当協会が主催する所定の「インストラクター研修」の受講を終了した方に、「インターネット利用アドバイザー」の称号を付与し、インターネット利用アドバイザー証を授与します。有効期限は称号付与から3年間です。

(2)研修受講料
  • 支払いは、コンビニ決済により行います。
  • 10,500円(内 消費税500円)

5.問い合わせ・連絡先

   財団法人 インターネット協会 大久保、岩井
   Tel 03-3500-3255
   Fax 03-3500-3354
   E-mail:

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 付録 

「インターネットにおけるルール&マナー検定(2006年上期)」の概要

1.実施方法
 検定は、メールアドレスによる受検者認証と、ウェブ上での選択肢問題に対する解答による検定から構成されています。したがって、メールアドレスを持ち、ウェブが閲覧できる環境があれば、誰でもどこからでも受検できます。受検は無料とし、何度でも受検可能です。

2.実施期間
 2006年1月20日(金)正午から4月20日(木)午後6時までの3ヶ月間で、サーバ保守などシステムの停止時を除いて、毎日24時間実施します。検定のURLには、開始時に当協会ウェブのトップページ(http://www.iajapan.org/)からリンクが張られます。

3.検定対象者
 家庭や職場、学校などでインターネットを利用している人を対象としています。年齢、職業、インターネットに関する特別な知識などの条件を設けず、誰でも受検可能です。安全で快適なインターネット社会を実現するために、できるだけ多くの方々に受検して頂きたいと考えています。また、十分に知識を身につけた利用者には、「インターネット利用アドバイザー」試験を受けて頂き、ルール&マナー普及のリーダーになって頂きたいと考えています。

4.正解レベル評価
 出題数100問に対するスコア(正解数)に基づく「スコア方式」で評価します。取得したスコアにより、下記のカテゴリに分類されます。 5.スコア認定証の発行
 エキスパートカテゴリ(スコア90~100)および、ビジネスカテゴリ(スコア70~89)の方には、希望により、スコア認定証(発行手数料3,150円(内、消費税150円))を発行します。

6.出題範囲
 ウェブ上の「インターネットを利用する方のためのルール&マナー集 大人版」(http://www.iajapan.org/rule/)および書店などで販売中の「インターネットにおけるルール&マナー」公式テキスト(http://www.iajapan.org/kentei/textbook.html)に基づき、出題されます。

7.出題形式
 毎日異なる問題セットに更新されます。設問形式は、多肢選択方式です。解答制限時間は、ID取得から6時間であり、その時間内であれば、休憩・中断(ログアウト)が可能であり、再ログインすることにより、中断時点からの継続が可能です

8.正解および解説
 正解と解説は、制限時間内であれば、何度でも見ることが出来ます。学習後、再び受検することにより、知識のレベルアップを実現することができます。

以上   

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