報道資料
平成20年10月1日


Black Hat
財団法人インターネット協会
「Black Hat Japan 2008」のブリーフィング詳細が決定
~過去の開催に比べ、最もテクニカルで、より日本向けのコンテンツに~



世界規模の企業や政府関連機関のセキュリティ専門家に高度な教育を提供し続けているセキュリティシンクタ ンク「Black Hat (ブラックハット)」(代表:Jeff Moss、本拠地:米国シアトル、Techweb 社Black Hat 部門)は、10 月5 日から10 日までの6 日間に渡り東京新宿で財団法人インターネット協会(IAjapan、理事長:矢野薫、所在 地:東京都港区)と共同で開催する国際セキュリティカンファレンス「Black Hat Japan 2008」のブリーフィング詳 細を発表いたしました。今回のセッションは、今まで開催してきた中で最もテクニカルでチャレンジング、そして、 より日本向けの内容となっています。

一般的に、基調講演では業界全体が直面している時事状況といった全般的な話を行いますが、今回は変化と 挑戦を目標にそれを行いません。話者であるDan Kaminsky 氏は、彼の半年間にわたるDNS の世界的な問題 解決を通して得た経験から、インターネット全体をより安全なインフラにしていくために必要なことをテーマに講 演します。

個別のセッションについては、

  • Arian Evans 氏による、ビジネスロジックに隠された脆弱性を使い、高度なハッキングスキルを使わずに 犯罪者がどのように資金作りをしているか
  • マイクロソフト社のBruce Dang 氏による、OS のセキュア化およびMicrosoft Office のドキュメントを使っ た攻撃についてその検知方法と防御方法
  • 長谷川陽介氏による、旧世代のソフトウェアシステムを、ユニコード変換を使ってオンライン化すること による問題点について語る「趣味と実益の文字コード攻撃」
  • NATO サイバーディフェンスセンター共同体拠点(NATO Cooperative Cyber Defence Centre of Excellence)への米国代表であるKenneth Geers 氏による、日本の監視センターからみる日本の脅威の 風景とその対策
  • JSOC の川口洋氏による、複合的な手法が組み合わされ大きな脅威が生まれている日本の現状と将来 について語る「日本に迫る脅威~SOC からみた景色~」
といったものに加え、ePassport の脆弱性、ソーシャルネットワークの潜在的信頼関係の崩壊、ハードウェアを 使ったアルゴリズムの暗号化の解読、日本でも普及している携帯電話OS である SymbianOS に関する研究 結果、ハイパーバイザーヴァーチャリゼーションが IPS(進入防御装置)にもたらす利点、OS X、Cisco IOS、そ して Nathan McFeters によるブラウザーを使うだけでも脅威にさらされている事実についてなど、多岐に渡る 講演が用意されました。

Black Hat は、参加者全員が意見交換を行いながら人を育てていくイベントとしての役割を担っています。セキ ュリティ業界の著名な研究者と意見交換ができる絶好の機会として、特にセッション後は廊下にあるスピーカー テーブルを使い“通訳付き”でスピーカーと参加者が意見交換や質疑応答できる場も用意されます。

代表であるJeff Moss 氏は、「Black Hat は実践的な知識が得られるイベント」であり、一番の強みは「近い将来 に起こるであろうセキュリティ問題を事前に紹介することに焦点を当てている」点で、「あらかじめ(問題が)起き ることを知っていれば、(問題が起きるより)先に対処できる」ことがBlack Hat に参加するメリットだと語ってい ます。

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■Black Hat Japanについて

「Black Hat Japan」は、アメリカ、ヨーロッパ、アジアなど全世界で開催されている「Black Hat Briefings & Training」の日本版として2004年より開始されました。日本で5回目の開催となる今年も、財団法人インターネット協会との共同開催として、京王プラザホテルを会場に参加者約350名を予定しています。

Black Hat Japan 2008
http://japan.blackhat.com/
http://www.blackhat.com/html/bh-japan-08/bh-jp-08-main.html



■Black Hat Japan の特徴

・セキュリティ系の国際カンファレンスとして世界トップレベル
・「Black Hat Briefings」は、米国、ヨーロッパ、アジア(東京)の世界3か所で開催
・講師陣は世界トップレベルのセキュリティエキスパート
・実践に即した最新セキュリティ事情、攻撃、およびその対策情報の共有、発信
・厳選された充実のハンズオントレーニング
・講演終了後にスピーカーと通訳付で直接話せる「スピーカーテーブル」付


■ Black Hat とは

Black Hat(ブラックハット、Techweb社Black Hat部門)は、世界規模の企業や政府関連機関のセキュリティ専門家に高度な教育を提供し続けているセキュリティシンクタンクです。Black Hatの使命は、コンピュータアンダーグラウンドの優秀な頭脳とセキュリティ専門家の知識を合わせ、交流させることにありました。それが、世界トップレベルのセキュリティ技術者による最新のセキュリティ情報を提供し続けることで有名になったカンファレンス「Black Hat Briefings」となりました。
Black Hat は、特定企業に依存しない、ベンダー中立の立場から常に最新の脅威と対応策が議論される場所として機能しています。
1997年より米国にて毎年夏に開催される「Black Hat USA」では、2007年の参加者数は4000人をゆうに超えました。冬の「Black Hat DC(Washington D.C.)」、春の「Black Hat Europe」、秋の「Black Hat Japan」も定着し、全世界でのセキュリティ情報の発信源となっています。Black Hatは、カスタマイズトレーニングも提供しています。Amazon.com社、マイクロソフト社、NSA(米国国家安全保障局)他との仕事経験も有しています。
 詳細:http://www.blackhat.com/html/bh-japan-08/bh-jp-about.html


■ 財団法人インターネット協会とは

財団法人インターネット協会(IAjapan: Internet Association Japan)は、「日本インターネット協会」(1993年12月設立)と「電子ネットワーク協議会」(1992年10月発足)との統合により2001年7月に設立された公益法人で、インターネット関連組織と個人会員によって支えられています。インターネット関連技術の最新動向の情報提供や、セミナー開催や研究部会活動、IPv6普及促進活動、インターネット利用におけるルール&マナー集の作成、人材育成のための研修事業などを中心とする活動を行っています。
 詳細:http://www.iajapan.org/


■ Techweb社とは

Techweb(テックウェブ社 代表Tony L. Uphoff、本拠地 米国カリフォルニア州サンフランシスコ)は、ビジネステクノロジーメディア業界をけん引している企業であり、今日では1330万のビジネステクノロジー意思決定者がTechwebが提供するサービスを利用しています。Techwebが保有する180以上の国際イベントには大変多くの人々が訪れ、交流できる機会を提供しています。
 詳細:http://www.techweb.com/aboutus/index.jhtml



■ 本件に関するお問い合わせ先

   Black Hat Japan 2008 担当 篠田佳奈
   電話 050-5809-7401
   携帯 080-5081-3559
   FAX 03-4496-6419
   e-mail:こちらから



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*この報道資料のPDFファイル  (144KB)

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