レイティング/フィルタリングとは、インターネット上のコンテンツに対して情報発信者または第三者が一定の客観的基準(レイティング基準)で格付け(レイティング)し、受信者端末におけるソフトウェアがそのレイティング結果を利用して、端末管理者のポリシーに従ってフィルタリング(通過させたり遮断すること)を行う技術手段のことです。
レイティング/フィルタリングに対しては、インターネット上にはセックスや暴力などの違法・有害サイトが多数存在するため肯定的な意見がある一方で、公共機関などに設置されている端末での利用が表現の自由の観点から問題だとする意見や、教育的観点から子供に現実を見せて自分で判断する能力を育てるべきという意見もあります。
当協会は、インターネット上の有害コンテンツに対処するため、学校の先生や両親のような端末管理者による受信規制の選択肢を提供することを目指して、レイティング/フィルタリング方式に基づくPICS準拠のフィルタリングソフトウェアやラベルビューロから成るフィルタリングシステムの普及を、平成8年から推進しています。
この事業は開始時には実験的位置づけでありましたが、インターネットの普及と共に利用者が増大し、現在はサービスインフラ的位置づけになろうとしています。このような状況の中で、いくつかの自治体において条例によってフィルタリングソフトウェアの利用を義務づけようとする動きも見られるようになりました。
そこで、国や自治体など公的セクターの役割、当協会の役割、サービスプロバイダの役割、地域・学校・家庭の役割など、インターネットにおける各ステークホルダーの役割について再整理し、現実的な解決策を探る必要があります。さらには、有害コンテンツに対するレイティング/フィルタリングに関して、オープンな議論を行うことによって社会的なコンセンサスを得る必要があります。
そのために、レイティング/フィルタリング連絡協議会を設置し、その中に学識経験者、NPO、サービスプロバイダ、学校、家庭など関係者、関係府省庁のオブザーバーから構成される研究会を置くこととします。
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レイティング/フィルタリング連絡協議会
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