インターネットを利用する子供のためのルールとマナー集
電子ネットワーク協議会
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インターネットは、世界中のコンピュータをつないで、おたがいにお話することができるようにしたものです。インターネットを使えば、自分のおうちや教室から、世界中の人たちとお話することができます。けれども、インターネットはとても広く、しかも新しい空間なので、目指す場所に行くための目印も少なく、なれないうちは、すぐにまいごになってしまうでしょう。また、いろいろな人に出会いますから、中には、悪い人もいるかもしれません。
インターネットには、学校の先生のようなみんなをまとめてくれる人がいません。残念ながら、わたしたちのこの世界のように、インターネットにも悪いことをする人がいます。インターネットは大変広い上に、国と国のさかい目もないので、このような悪いことをする人をつかまえるのがむずかしいのです。だから、インターネットを使うわたしたちが、自分自身で、悪い人たちから身を守らないといけないのです。
学校や社会と同じように、インターネットにも守るべきお約束があります。昔からインターネットの世界にいた多くの先輩(せんぱい)が、このようなことに気を付けた方がいいんだよ、という内容(ないよう)をまとめておいてくれました。
このインターネットを利用するさいのお約束の基本(きほん)は、2つあります。1つ目の基本(きほん)は「相手のことを思いやる」ことです。インターネットにいる多くの人にめいわくをかけずに、みんなでなかよく楽しくすごすために守らなければならないお約束事です。2つ目の基本(きほん)は「自分の身は自分で守る」です。インターネットにいる悪い人から自分の身を守るためのお約束事です。
これらは、学校やおうちでの約束事と同じものです。ただし、学校やおうちでは起こらないけれども、インターネットでは起こる出来事もあります。これから説明することの内容をしっかり読んで、わからないことがあったら、先生かおうちの人に、かならず相談するようにしましょう。
まず、インターネットを使うときにはかならず守らなければならない約束について考えてみることにしましょう。
インターネットを使うと、世界中の人たちとお話をすることができます。ということは、インターネットにつながっているときには、画面上にはみえなくても、たくさんの人と一緒(いっしょ)にいることになります。学校や公園で遊ぶときのように、一緒(いっしょ)にいるたくさんの人たちにめいわくをかけることのないように、みんなでなかよくたのしく遊べるように、十分注意するようにしてください。どのようなことに注意したらよいのかは、これから説明します。
インターネットでは、いろいろなことをすることができますが、自分でせきにんをもって行います。メールを出したりホームページを見たりといったことも、自分のせきにんで行います。だから、もし、メールをまちがって出してしまったりしても、それは自分自身でせきにんをとらなければなりません。先生もおうちの人にもどうすることもできないのです。また、不注意から人にめいわくをかけてしまうこともあるかもしれませんし、自分がいやな目にあうかもしれません。自分だけではなく、先生やおうちの人までがしかられてしまうかもしれません。このようなことから自分を守るためにも、インターネットを使うときの約束を守るようにしましょう。これから、約束についていろいろ説明がありますが、何かいつもと違う出来ごとに出会ったら、かならず、先生かおうちの人に相談するようにしてください。
ふだん、教室で友だちと話すときには、友だちの顔をみながら話します。だから、友だちの表情(ひょうじょう)や声の感じから、話していることが本気なのかじょうだんなのか、おこっているのか笑っているのかを知ることができます。けれども、インターネットで友だちと話すときには、友だちの声も聞けないし顔もみることもできません。そのうち、声を聞いたり顔をみられるような技術(ぎじゅつ)がふつうに使えるようになるかもしれませんが、現在(げんざい)は、電子メールやチャットなど、友だちとお話しするときには、文字が多く使われます。文字を使うときは、声や表情(ひょうじょう)が伝わらないので、話したい内容(ないよう)が正しく伝わるように十分に注意しなければなりません。じょうだんで書いたつもりの一言で、友だちがおこってしまうこともあるのです。また、ぎゃくに、友だちからきたメールを読んでいやな気分になったとしても、友だちにはまったくわるぎのないこともあります。
また、文章(ぶんしょう)の最後に「顔文字」とよばれる記号をつけることで、文章(ぶんしょう)では伝わりにくい、自分の気分などを伝えることができます。例えば、(^^)(えがお)や(^^;(苦笑い)などがあります。
インターネットは、世界の人たちとお話しすることのできる、とても楽しいところですが、同時に、悪い人もいるしこわい事件(じけん)も起こるところです。だから、先生やおうちの人の説明をちゃんときいて、そういった悪い人やこわい事件(じけん)に出会わないように気をつけなければなりません。
インターネットは、かならず、先生かおうちの人がいるときに使うようにしましょう。そして、いつもとはちがうできごとに出会ったら、かならず、先生かおうちの人に知らせるようにしましょう。
私たちは、横断歩道(おうだんほどう)をわたるとき、信号が青になってからわたるという約束を守ります。もし、赤のときにわたったり、横断歩道(おうだんほどう)でないところをわたったとすると、車にひかれてしまうかもしれないからです。このように、私たちは、交通事故(こうつうじこ)にあわないように、「人間は信号が青のときに横断歩道(おうだんほどう)をわたる」という約束を守ります。同じように、インターネットでも、身を守るための約束があります。
インターネットを利用するためには、ユーザーIDとパスワードが必要になります。ユーザーIDはインターネットの世界での名前、パスワードは、インターネットでの名前を使ってる人が、本当にその人であるかをたしかめるための合い言葉になります。
この2つは、先生かおうちの人が用意してくれるものですが、このユーザーIDとパスワードをもらったら、友だちに教えたり、ノートに書いて、そのノートをだれかに見せてしまったりしてはいけません。また、パスワードを打ちこんでいるときには、周りにいる人に見られないように注意しましょう。パスワードが悪い人に知られてしまうと、その人が私たちのユーザーIDを使って、悪いことをするかもしれません。そうすると、私たちも困ってしまいますが、それ以上に色々な人に迷惑(めいわく)をかけてしまうことになります。
もし、だれかに知られてしまったら、すぐに、先生かおうちの人に言うようにしましょう。また、パスワードは、ときどき変えた方がいいので、1か月に1度ぐらい、先生かおうちの人に、パスワードを変えてもらってください。
ユーザーIDは、インターネットの世界での名前のことです。ですから、友だちやおうちの人のユーザーIDは、本人がよいといっても、使わないようにしましょう。たとえば、同じクラスの「すずきはなこ」さんが、日によって「すずきはなこ」さんだったり、「いしかわゆうこ」さんだったりと、ちがう人になってしまったら、「すずきはなこ」さんが本当はだれなのか、わからなくなってしまいますよね。同じように、友だちのユーザーIDでインターネットを使ったりすると、インターネットにいる人たちは、そのユーザーIDが本当はだれなのかがわからなくなってしまいます。
ですから、かならず、自分のユーザーIDだけを使うようにしましょう。
インターネットでホームページを見ていたりすると、アンケートやプレゼントにおうぼするために、住所や電話番号を書きこむようになっているページがあります。また、インターネットで知りあった人から、住所や電話番号、おうちの人のことを聞かれることがあるかもしれません。
名前や住所、電話番号、おうちの人のことを聞かれても、答えないようにしましょう。また、こういった内容(ないよう)は、電子メールに書いたり、Webページにのせてもいけません。
また、もし、インターネットで知り合った知らない人から「あなたと会いたい」と言われたとしても、会う約束をしてはいけません。
残念ながら、インターネットにいるのはよい人たちだけではありません。住所や電話番号、おうちの人のことを利用して、悪いことをする人がいるかもしれません。電子メールでお父さんの出張(しゅっちょう)の話をしたら、お父さんが留守(るす)のときに、強盗(ごうとう)に入られた、というできごとさえあります。十分に気をつけましょう。
私たちがインフルエンザにかかると、熱がでたり咳がでたりして具合が悪くなるように、コンピュータウィルスに感染すると、そのコンピュータは調子が悪くなったり、こわれてしまったりします。このコンピュータウィルスは、インターネットからもやってきます。知らない人からきた電子メールや添付(てんぷ)ファイル、他(ほか)から持ってきたフロッピーディスクには、コンピュータウィルスがいるかもしれません。知らない人からメールがきたときや、他(ほか)からもってきたフロッピーディスクのファイルを開くときには、まず、先生かおうちの人に相談するようにしましょう。
また、最近のコンピュータには、ウィルスを見つけるためのソフトウェアがはいってます。もし、コンピュータを使っているときに、「ウィルスを発見しました」というメッセージが画面にあらわれたら、先生かおうちの人に連絡しましょう。
コンピュータやインターネットを使うときには、いつもセキュリティに気をつけなければなりません。そのために、今までに説明したこと以外にも、守らなければならないことがあります。例えば、一人の人に何百通もの電子メールを送ったり、友だちの名前で電子メールを出したり、友だちのパスワードを教えてもらって、その友だちのユーザーIDを使うといったことは、インターネットにいる人たちを混乱(こんらん)させる原因(げんいん)になるので、決してやってはいけません。インターネットは大変広い世界で、情報(じょうほう)が伝わる速度も速いので、ちょっとしたいたずらのつもりでやったことが、全世界に広まってしまうこともあります。十分に注意して、正しくインターネットを使うようにしましょう。
また、「決められた時間以外はコンピュータ室には入らない」など、先生やおうちの人と相談して約束を決めたら、それは守るようにしましょう。
今まで、インターネットで起こる問題について説明してきました。ここでは、現実(げんじつ)の世界でも使われている法律(ほうりつ)のなかで、とくに、インターネットで問題になっているものを説明します。
著作権(ちょさくけん)というものは、文章、音楽、絵画、写真、映画(えいが)、コンピュータのプログラムなど、「人間が文字や記号、音や色などで新しく作ったものを守るための仕組み」で、著作権法(ちょさくけんほう)という法律(ほうりつ)で決められています。
したがって、コンピュータのソフトウェアや、アニメやサンリオのキャラクター、だれかが書いた文章、絵などはすべて、著作権(ちょさくけん)の関係(かんけい)で、勝手につかうことはできません。インターネット上では、かんたんに絵や文章が手に入るため、著作権(ちょさくけん)を守らない人がたくさんいます。けれども、だれか他の人が書いた文章や絵を自分が作るWebページや宿題のレポートなどにつかうときには、著作権(ちょさくけん)のことを考えなければなりません。
具体的にやってはいけない例には次のようなものがあります。
けいじ板の文章を、勝手につかうこと。
どうしてもつかいたいときには、必ず、書いた人につかってもよいかを聞くようにしましょう。書いた人がだれであるかをはっきりと書くことで、つかってもよいという返事をもらえることも多いからです。
ただし、スヌーピーやミッキーマウスなどのキャラクター、新聞の記事などは、許可(きょか)がおりない場合が多いので、そのときは、あきらめるしかないでしょう。
また、インターネット上にあるデータや書店で売っている本の中には、「著作権(ちょさくけん)フリー」と書かれたイラストやソフトウェアがあります。これらのイラストやソフトウェアは、著作権(ちょさくけん)のことを考えずに自由に使ってもかまいません。けれども、イラストを書いた人の名前などは、やはりどこかに書いておくようにしましょう。また、著作権(ちょさくけん)フリーのソフトウェアは、フリーソフトウェアといい、無料で自由に使うことができます。また、にたようなものにシェアウェアとよばれるソフトウエアがあります。こちらは、ためしにつかってみて、もし気に入ったらその作者にお金をはらう仕組みになっています。
著作権(ちょさくけん)の考え方はたいへんにむずかしいので、自分ではんだんせず、自分が著作権(ちょさくけん)を守っているかどうかを先生かおうちの人に見てもらうようにしましょう。
また、もし、自分の書いた文章や絵や写真が、自分の知らないうちに他の人のページに使われているのを発見したら、すぐに、先生かおうちの人に相談してください。
自分で作っているWWWのページに写真をのせてみたり、メール友だちに、自分の写っている写真を送りたくなることもあるでしょう。写真の場合、自分だけではなく、友だちや知らない人が写っていることもあります。そのような場合、その写真を使うには、写っている人すべてに、のせてもいいかを聞かなければなりません。
写真を使いたいと思ったら、まず、先生かおうちの人に相談(そうだん)して、写真に写っている人に迷惑(めいわく)がかからないかどうかをたしかめるようにしましょう。
「2.3 なんでもすぐには答えないこと」で、住所や電話番号、お父さん、お母さんのことを聞かれたら、先生やおうちの人に相談するようにと説明しました。また、こういった内容(ないよう)を、電子メールに書いたりWWWのページにのせたりしてもいけないことも説明しました。同じように、友だちの住所や電話番号なども、だれかに教えてしまったり、電子メールに書いたりWWWのページにのせたりしてはいけません。その情報(じょうほう)をてがかりに、だれか悪い人が友だちのうちにどろぼうに入るかもしれません。
書いて良いことと悪いことがわからなくなったら、すぐに先生やおうちの人にみてもらうようにしましょう。インターネットでは、取り消しがきかないことも多いので、じゅうぶんに注意しなくてはなりません。
電子メールは、インターネットを利用した手紙のようなものです。電子メールを使うと、コンピュータで手紙を書いて友だちに送り、友だちからの返事を受け取ることができます。私たちが手紙をだすときに、手紙を書くときの約束、出すときの約束があるように、コンピュータで送る手紙にも、約束があります。これから、その約束を説明するので、しっかり読んでください。何かわからないことがあったら、先生かおうちの人に相談(そうだん)するようにしましょう。
友だちからの電子メールはメールボックスという名前の郵便(ゆうびん)受けにとどくので、その郵便(ゆうびん)受けにメールがとどいていないかをこまめにチェックするようにしましょう。せっかくとどいた友だちからの電子メールも、自分で郵便(ゆうびん)受けをみないかぎり、とどいているのかとどいているのかわからないからです。
また、たくさんの電子メールが郵便(ゆうびん)受けにたまってしまうと、電子メールがはいりきらなくなってあふれてしまい、その後、電子メールがとどかなくなってしまいます。あふれた電子メールは、出してくれた人に戻ってしまいます。メールがあふれることのないように、こまめにチェックしてください。
この電子メールの具体的(ぐたいてき)な受け取り方については、先生かおうちの人に教えてもらいましょう。
私たちがいつも書いている手紙や電話と同じように、電子メールにも、書き方のマナーがあります。
電子メールで友だちとメールのやりとりをはじめると、とても楽しくなって、つい、電話で話すような気持ちでメールを書いてしまうかもしれません。けれども、電子メールでは、顔の表情(ひょうじょう)や声の感じが伝わりません。じょうだんで書いたつもりの一言が、友だちをおこらせてしまうこともあるかもしれないのです。ですから、電子メールでお手紙を書くときには、友だちがおこったりしないように、十分言葉を考えて書くようにしてください。
また、友だちに手紙を書くときには、便せんを選んだり、えんぴつやペンの色を選んだりすることができますが、電子メールを書くときにはそういうわけにはいきません。ですから、段落(だんらく)ごとに1行あけたり、文章の区切りのよいところで改行するなど、コンピュータで読みやすい書き方をくふうするようにしましょう。また、使っている電子メールのソフトによって、ある程度の長さで改行をいれなければならないなど、きまりがある場合もあります。ソフトの使い方やメールの書き方については、かならず、先生かおうちの人に聞くようにしましょう。
電子メールは、読みやすいように、言いたいことを1つにしぼって、短くまとめるようにしましょう。電子メールソフトによっては、友だちのメールがうしろにつく場合もありますが、この場合、そのまま送るとメールが長くなってしまいます。必要なところだけを選んで、残りは消してから、出すようにしましょう。
電子メールによるお手紙は、しらない人にでもかんたんに出すことができます。けれども、はじめてメールを出すときには、ていねいな言葉を使って、自己紹介(じこしょうかい)からはじめるようにしましょう。
電子メールの最後には、自分の名前と電子メールアドレスを書くようにしましょう。手紙には、封筒(ふうとう)の裏(うら)に自分の住所、名前を書く約束があります。また、差出人の名前のないメールがきたら、だれからきたのかわからなくなってしまいます。けれども、このとき、手紙とちがい、電子メールには、現実(げんじつ)の自分の住所や電話番号は書かないようにします。インターネットでの住所に相当するものが電子メールのアドレスです。インターネットでは、連絡先としてメールアドレスを書く約束になっています。
電子メールは、一度出してしまうと、取り消しがききません。電子メールを書いたら、出す前に、先生やおうちの人にみてもらうようにするとよいでしょう。
電子メールのお手紙を送るときには、題名をつけるようにしましょう。これは、「自己紹介(じこしょうかい)」「この前の質問(しつもん)について」など、そのお手紙の内容(ないよう)がわかるような、短いものにします。よくわからなかったら、先生やおうちの人に相談(そうだん)しましょう。
長くなってしまった場合には、あらかじめ(長文)と書いておくと、読む人に対して親切です。
インターネットを使うと、世界中へ電子メールを送ることができますが、世界にはいろいろな人がいて、いろいろな言葉をつかっていて、いろいろなコンピュータをつかっています。ですから、自分のコンピュータで読める文字が、受け取った相手も読めるとはかぎりません。どのような文字が読めない文字なのかを、先生かおうちの人に聞いてみましょう。また、電子メールを出すまえに、読めない文字を使っていないかどうかを、先生やおうちの人にみてもらってください。たとえば、半角のカタカナは、使ってはいけない文字です。
電子メールのお手紙を出すときには、あて先(電子メールアドレス)を書きます。電子メールアドレスは、現実(げんじつ)の住所にくらべると、短いものですが、そのかわり、1文字でもまちがえるととどきません。電子メールを送る前に、あて先のアドレスがまちがっていないかどうかを、先生かおうちの人にみてもらうようにしましょう。
電子メールのお手紙では、コンピュータで作ったファイルを添付(てんぷ)することができます。ただし、添付(てんぷ)ファイルを使うには、守らなければならない約束があるので、先生かおうちの人に相談(そうだん)するようにしましょう。
電子メールによるお手紙の中には、「不幸の手紙」のように、「○日以内に○人の友だちにこのメールを送ってください」といった内容(ないよう)のものや、でどころがはっきりしないうわさ話のようなものもあります。こういったお手紙は、チェーンメールといって、インターネットの世界をこんらんさせる原因(げんいん)となるものの1つです。
このようなお手紙を受け取ったら、きっと、その人は迷惑(めいわく)に思うでしょう。ですから、どんなにおもしろい内容(ないよう)であっても、このようなメールを友だちに送ってはいけません。もし、こういった内容(ないよう)のお手紙を受け取ったら、すぐに先生かおうちの人に相談(そうだん)するようにしましょう。
電子メールで送られてくる文に書いてあることがかならず正しいとはかぎりません。残念ながら、インターネットには悪い人もいるので、わざとうそを書いて送ってくるかもしれません。また、友だちが、じょうだんでうそのメールを送ってきたものかもしれません。受け取った電子メールに「とても大切な内容(ないよう)なので、友だちにすぐに伝えてください。」などと書かれていたとしても、その電子メールに書かれていることについて、うそか本当かわかるまでは、決して友だちに送ったりしないようにしましょう。そして、そのようなメールを受け取ったら、すぐに、先生かおうちの人に相談(そうだん)するようにしましょう。
また、じょうだんのつもりでも、でどころがはっきりしないうわさ話やうその内容(ないよう)の電子メールを送らないようにしましょう。受け取った人が、そのメールがじょうだんなのか本当なのか考えて、こまってしまうかもしれません。いたずらのつもりで、友だちの名前を使ってうその内容(ないよう)のメールを送ることもやめましょう。名前をつかわれた友だちにも、そのメールを受け取った人にも、迷惑(めいわく)をかけてしまうことになります
電子メールのお手紙は、あっという間にとどいてしまいますが、ときには、1週間以上かかってしまうこともあります。友だちが、かぜをひいていたりして、なかなかメールボックスをみにいけない場合もあります。すぐにお返事をもらいたい内容(ないよう)の場合は、電子メールのほかに、電話をしてみてください。
また、今の電子メールでは、友だちが受け取ったかどうかのかくにんができません。友だちから電子メールを受け取ったら、まず、「受け取りました」というお返事を出すようにしましょう。そうすると、友だちは、メールがとどいたことがわかって、安心するでしょう。
友だちからのメールを読んで、いやな気分になったとしても、言い返すような内容(ないよう)の返事を出さないようにしましょう。友だちは、じょうだんのつもりなのかもしれないからです。もし、お返しのメールを書いてしまったら、すぐには出さず、一晩おいて、じっくりと考えてから出してください。その1通のメールが原因(げんいん)で、けんかしてしまったら、二度と仲直りできないかもしれません。
また、知らない人からいやな気分になるようなメールを受け取ったら、先生かおうちの人に相談するようにしましょう。くれぐれも、返事を出したりしないようにしてください。
電子メールで、「商品を買いませんか?」、「会員になりませんか?」とか、「アンケートに協力してください」といった内容(ないよう)のメールがとどくかもしれません。このような内容(ないよう)の電子メールがとどいたら、すぐに先生かおうちの人に相談(そうだん)しましょう。
電子メールのお手紙は、他の友だちに見せたりしないようにしましょう。自分あてに来た電子メールは、先生かおうちの人以外には、見せてはいけません。電子メールは個人(こじん)あてに書くものなので、その手紙をくれた友だちは公開してほしくない、と思っているかもしれないからです。もし、なかよしの友だち一人にあてて出したメールの内容(ないよう)を、他の人が知っていたらどう思いますか?よい気分はしないでしょう。どうしても見せたいときには、電子メールをくれた友だちに相談してからにしましょう。
電子メールのお手紙は、はがきのようなものです。ふうをすることができないので、インターネットにちょっとくわしい人であれば、かんたんに内容(ないよう)を見ることができます。だから、住所や電話番号といった大切な内容(ないよう)の電子メールは送らないようにしましょう。
Webページを見ていると、たくさんのけいじ板やチャットがあり、みんながとても楽しそうに書きこみや会話を楽しんでいるかもしれません。自分でもいろいろ書きこみをしたくなるかもしれませんが、けいじ板への書きこみは、先生かおうちの人と一緒(いっしょ)のときに行うようにしましょう。また、メーリングリストに登録するときも、先生かおうちの人に相談(そうだん)してからにしましょう。
けいじ板やチャット、メーリングリストは、たくさんの人が参加している、インターネットならではの場所です。その分、参加するにはインターネットのルールとマナーを十分に学んでおく必要があるのです。残念ながら、ルールとマナーを勉強中である私たちは、まだ参加することができないのです。
また、メーリングリストに登録をすると、登録したメーリングリストによっては、1日に50通、100通といったメールがとどくようになり、こまめにチェックしないとすぐにメールボックスがあふれてしまいます。メールボックスをあふれさせてしまうと、そのメーリングリストを管理している人に迷惑(めいわく)をかけてしまいます。その上、その間、メールがとどかなくなってしまうので、メールを出してくれた人すべてに迷惑(めいわく)がかかってしまうことになります。
けいじ板への書きこみ、チャットへの参加、メーリングリストへの登録などは、先生かおうちの人と一緒(いっしょ)のときに行うようにしましょう。もし、自分一人のときにこれらの活動をしていた場合、だれかに迷惑(めいわく)をかけてしまったり、おこられてしまったり、悪い人からこわい目にあわされたとしても、だれも助けることができなくなってしまうからです。
ワールド・ワイド・ウェブ(World Wide Web、WWW)は、今、インターネットの中で一番人気があります。WWWは文字や絵、アニメ、音などでできています。WWWを使えば、クリックするだけで、あるページからあるページへと、世界中を飛び回ることができます。また、WWWを使えば、私たちでも、世界中にむけて情報(じょうほう)を発信することができます。今までは、テレビやラジオ、新聞などの一部の人たちしか発信することのできなかった情報(じょうほう)を、私たちが発信できるようになったのです。
このように、だれでもかんたんに情報(じょうほう)を発信できるのは、WWWのいいところの1つですが、同時に悪いところでもあります。それは、WWWに書かれていることが、本当なのかうそなのかがわからなくなってしまったことです。だから、私たちは、自分自身で、その情報(じょうほう)が本当なのかうそなのかを考えなければならないのです。それに、WWWのホームページの中には、お金をとるような仕組みになっていたり、悪いことに使うために私たちから情報(じょうほう)を集めるような仕組みになっているページもあるのです。
私たちが、自転車にのれるようになって道路を走るときにも、きちんと約束を守らないと交通事故(こうつうじこ)にあってしまうように、WWWの中を探検(たんけん)するときも、約束を守らないと、インターネットの中で事故(じこ)にあってしまうかもしれません。
また、同じように、私たちがWWWにホームページを公開するときにも、みる人が見やすいように、ルールを守ったページを作るように心がけましょう。
WWWのページに書いてあったことは「ぜったいに正しい」とはかぎりません。まちがっているかもしれないし、まちがっていなくても、1年も2年も前のものかもしれません。1つのページだけでなく、いくつかちがうページとくらべてみたり、図書館にいってさらにくわしくしらべてみたりするとよいでしょう。自分で考えてもよくわからないときには、先生かおうちの人に、相談(そうだん)するようにしましょう。
WWWのページには色々なものがあり、色々な情報(じょうほう)がありますが、ほしいと思っている情報(じょうほう)をさがすにはこつがあります。
現在のWWWは、本をきちんとならべた図書館というよりも、本がとにかくおいてある倉庫のような状態(じょうたい)です。ほしい情報(じょうほう)をさがすには、検索(けんさく)エンジンと言われるページをりようするとよいでしょう。よくつかわれるものには、Yahoo!やgooなどがあります。ただし、検索(けんさく)エンジンをつかったとしても、はじめたばかりの人は、なかなかほしい情報(じょうほう)をみつけることができないことも多いようです。このようなときには、インターネットだけにたよらず、図書館で本をしらべる、といったしらべ方もあることをわすれないようにしましょう。
また、ほしい情報(じょうほう)がさがせないときには、さがし方を先生やおうちの人にきいてみてもよいでしょう。
WWWのページの中には、私たちがみるにはふさわしくない内容(ないよう)のページもたくさんあります。そういうページをみつけても、決して相手にしないようにしましょう。
また、無料のページだと思ってみていたら、実はお金をとられてしまうページだった、という場合もあります。アンケートのページを作って、私たちの住所や電話番号といった情報(じょうほう)を集めて、悪いことに利用する人もいるのです。
また、WWWのページからは、ソフトウェアなどを、クリックするだけで自分のコンピュータまで持ってくることができますが、それらも、お金をとられることがあります。もしかすると、コンピュータウィルスがふくまれているかもしれません。
WWWのページをみるときには、よくたしかめるようにしましょう。少しでもわからない点があったら、すぐに、先生かおうちの人に相談(そうだん)することです。また、むやみやたらに入力をしたり、クリックしてWWWのデータを自分のコンピュータに持ってきたりしないようにしましょう。
もし、自分でWWWにページを作って公開するとしたら、そのページの内容(ないよう)には責任(せきにん)を持ちましょう。いいかげんな内容(ないよう)のページを作って公開してしまうと、そのページをみた人が混乱(こんらん)してしまいます。ページを公開するということは、世界中の人がみにくる可能性(かのうせい)があるのです。だれに何を伝えたいのかをよく考えて、みる人が見やすいようなページを自分で作らなければなりません。また、いくら正しい内容(ないよう)であっても、人のページをまるうつしするようなページを作ると、それは著作権(ちょさくけん)の約束を守らないことになってしまいます。
ページを公開(こうかい)するときには、みてくれる相手が世界中の人か、それとも学校の人だけなのかで、内容(ないよう)や見せ方が変わってきます。公開前(こうかいまえ)には、先生かおうちの人にみてもらって、直すべきところはきちんと直してから公開するようにしましょう。
もし、 WWWにページを公開(こうかい)しているのなら、そのページを作った日付をのせるようにしましょう。ページを追加したり、内容(ないよう)をつけくわえたり、まちがっているところを直したりしたときも同じです。そうすれば、ページを見にきた人が、その日付をみて、ページの内容(ないよう)がいつのものなのかをはんだんをすることができるからです。同じように、私たちがWWWのページをみるときにも、ページの内容(ないよう)について、情報(じょうほう)の新しさをはんだんするのに、そのような日付がとても役にたちます。
WWWにページを公開したら、そのページをみてくれた人から何か感想をいってもらいたくなるでしょう。そのようなときのために、自分のメールアドレスをのせておくとよいでしょう。ただし、だれかに悪用されてしまうかもしれないので、現実(げんじつ)の住所や電話番号といった情報(じょうほう)はのせてはいけません。また、家族のことや、友だちのことも、勝手にのせてしまわないようにしましょう。写真をのせるときも、注意が必要です。ページを公開(こうかい)するときに注意しなければならないことはたくさんあるので、公開(こうかい)する前には、先生かおうちの人にみてもらうようにしましょう。
WWWのページはたくさんの人にみてもらうためのものです。だから、友だちの悪口などを書かないようにしましょう。自分の悪口がどこかのページに書かれていたら、いい気分はしないでしょう?
WWWのページは、だれがどこでみているかはわからないものです。人の悪口がずらずらと書かれているページなどは、みる人もいい気分はしないにちがいありません。
また、もし、自分の悪口がかかれているページをみつけたら、そのページの作者に文句(もんく)のメールを送ったりせずに、すぐに、先生かおうちの人に相談(そうだん)しましょう。
WWWで公開したページは、世界中の人がみることができます。けれども、世界中の人がみんな同じコンピュータを使っているかというと、そういうわけではなく、いろいろな種類(しゅるい)のコンピュータを使ってみています。使っているコンピュータがちがうと、ページの見え方がちがってしまうばあいがあります。
ページを作ったら、それが、みんながみることができるページかどうかを、かならず、先生かおうちの人にみてもらうようにしましょう。
WWWでページを作るとき、他のページに移動(いどう)することのできるリンクを使うことができます。このリンクをはるときには、その移動先(いどうさき)が自分のページなのか、それとも、友だちのページなのか、知らない人のページなのか、そのちがいがページをみている人にもわかるようにしましょう。
また、リンクをはるときには、その相手のページの作者にリンクをはってもいいかを聞くようにしましょう。たいてい、ページに「リンクを自由にはってください」などのリンクに対する注意書きが書いてありますので、それにしたがうようとよいでしょう。リンク用のバナー(絵)を指定(してい)している人もいます。
リンクをはる前に、そのページが悪いページだったりしないかをかくにんしてください。リンクする前に、先生かおうちの人に相談するようにするといいでしょう。
インターネットのWWWのページを利用したものに、オンライン・ショッピングがあります。これは、WWWのページに商品の写真や説明がのっていて、私たちはそれをみて、ほしいものがあればそのままそのページから買い物ができる仕組みです。お店で買うよりもかんたんに買い物ができるので、うまく使えば便利ですが、落としあなもあります。大人でもトラブルにまきこまれてしまうことが多いのですから、私たちはオンライン・ショッピングで買い物をするときにはじゅうぶんちゅういをしなければなりません。
また、一度もうしこみをしてしまえば、とりけしはできません。本当に買うつもりがないのに、もうしこみをしてしまうと、オンラインショップの人に迷惑(めいわく)をかけてしまうことになります。それだけでなく、悪い人が作っているオンライン・ショッピングで買い物をしてしまったり、いたずらのつもりで買い物をしてしまったら、自分だけではなく、先生やおうちの人までをもまきこむような、こまったことになるかもしれません。
オンライン・ショッピングで何かほしいものがあったら、まず、先生かおうちの人に相談(そうだん)するようにしましょう。
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