1章 基本事項

ここでは、インターネットを使う上での一般的な注意事項について説明しています。

1.1 一般的な注意

インターネットは多くの人が共有して使うものです。ですから、たとえ子供といっても、誰か一人のいいかげんな行動が、たくさんの人へ迷惑をかけてしまうことになります。そのようなことにならないように、インターネットにはたくさんの人と共有する場であることを子供に教え、人に迷惑をかけないために守らなければならないマナーがあることを理解させるようにしてください。


1.2 自分の行動には自分で責任を持つこと

現在のインターネットの世界は、一種の無法地帯で、いろいろな人がいろいろなことをしています。ですから、自分で気がつかないうちに犯罪にまきこまれたり、重要な個人データを流してしまい、それが悪用されるようなこともあるかもしれません。インターネットでは、子供だからといって、間違いが許されるとは限りません。子供がクレジットカードの番号を流してしまい、悪用されてしまったとしても、どうすることもできないのです。基本的に、子供がインターネットを使う時には、大人の監視下で使わせるようにしてください。また、トラブルに巻き込まれないように、自分の行動には自分で責任を持つよう、しっかり言い聞かせておくことも大切です。


1.3 文字による通信が主体となること

ネットワーク上で、人と交流をするときには、文字による場合がほとんどです。声や顔の表情が伝わらない分、文字による交流では、誤解がよく起きます。それによるトラブルは、毎日のようにあちこちで起こっています。ですから、子供が相手に対して失礼な文章を流してしまわないか、誰かとメールや掲示板などでけんかしていないか、常に気を配るようにしましょう。また、子供がメールを送るときには、文章の見直しを十分に行ったかを確認させることも必要です。


1.4 使用前に十分説明をすること

インターネットはまだまだ発展途上の未開の地です。子供が一人で探険した場合、かなり危険なトラブルに遭遇する可能性はまだまだあります。子供が危険にあわないように、前もって十分に説明を行ってください。また、子供一人ではなく、大人と一緒のときにインターネットを使うようにするといいでしょう。子供が何をやっているのか、どういう状況にいるのかは、必ず、大人が把握しておくようにしてください。


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