インターネットを利用する方のためのルール&マナー集 「迷惑メール対策編」を発表
=迷惑メールから身を守り、自ら迷惑メールの発信者とならないために=
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財団法人インターネット協会(理事長:秋草直之)は、インターネット上の基本的問題の解決をめざす基本問題研究委員会において、迷惑メール対策の検討を進めてきた。この度、別添の通り取りまとめたので公表する。
本ルール&マナー集は、当協会前身のひとつである電子ネットワーク協議会が平成11年に公表した「インターネットを利用する方のためのルール&マナー集」の補充改訂作業の一環として、インターネット利用者に迷惑メールについて基本的な知識と対策を提供するために、新たに作成したものである。
迷惑メールに対して適切な対策を講じるためのご参考として、またネットワーク管理者から個人ユーザへの普及啓発の際のご参考として、「インターネットを利用する方のためのルール&マナー集」とともにご活用頂くことを期待している。
1.これまでの経緯
電子メールは、様々な生活シーンやビジネスの場において、馴染み深い重要な連絡手段となってきている。特に携帯電話からの電子メール利用は普及の一途を辿り、大人ばかりでなく、青少年や子どもにとっても、身近なコミュニケーション・ツールとして浸透している。
それに伴い、いわゆる「迷惑メール」の問題も深刻さを増し、一方的に送りつけられてくる大量の商業広告メールはもとより、ウィルスメールの拡大や、電子メールをきっかけとした出会い系サイトのトラブルなども大きな社会問題となっている。そのため、迷惑メールを規制するための法整備が進められ、プロバイダや携帯電話会社も対策に取り組んでいるが、いまだ抜本的な解決には至っておらず、迷惑メールの被害から身を守るためには、受信者自身の心掛けが重要となっている。
そこで当協会の基本問題研究委員会において、迷惑メールについての基本的な知識やその危険から身を守るための対策を収集整理し、取りまとめたものが本ルール&マナー集である。
2.「迷惑メール対策編」の要点及び構成
インターネット社会の基本事項である自己責任原則をふまえ、法律による規制や、プロバイダ・携帯電話会社などが提供する対策に頼るだけでなく、ユーザ1人1人が迷惑メールに潜む危険を正しく認識し適切な対策を講ずることが望まれる。
迷惑メールについての基本的な知識や、受信した際に心掛ける事項、迷惑メールに潜む危険と身を守るための対策などについて、網羅的にまとめて紹介している。構成面では以下の点に留意した。
● 全体を「第 I 部:迷惑メールのあらまし」と「第 II 部:迷惑メールへの対策」に分け、迷惑メールを受信したときに心掛ける事項を「原則」として掲げ、各「原則」の中で具体的な対策を紹介している。
● 自らが迷惑メールの送り手にならないために注意すべき事項について解説を加えた。
● 悪質商法や犯罪に関わる迷惑メールから身を守るためには、どのような被害が起こり得るかを理解することが重要であることから、具体的な事例を数多く紹介し、注意を喚起している。
● 迷惑メールをきっかけとして、子どもや青少年が出会い系サイトなどのトラブルに巻き込まれるケースが増えているため、子どもや青少年が電子メールを利用する際に保護者が配慮すべき事項について一節を設けた。
● 幅広い読者層を想定し、平易な表現に努めた。また、苦情相談先や、情報提供サイトも紹介している。
3.普及啓発活動の推進
当協会は今後、本編を一連のルール&マナー集(http://www.iajapan.org/rule/)とともにホームページ(テーブル版・非テーブル版)で公開し、利用者からのご意見を参考にしながら適宜改訂していくことを通じて、インターネット利用におけるルールやマナーに関する普及啓発活動を推進していく。
なお、この『インターネットを利用する方のためのルール&マナー集「迷惑メール対策編」』を作成する際に基礎資料として活用した「電子メールのルールとマナーに関するアンケート」(http://www.iajapan.org/hotline/2002mail-press.html)の結果を併せて公表する。
このアンケート調査は、
インターネットホットライン連絡協議会(http://www.iajapan.org/hotline/)
参加団体のWEB110 (http://web110.com/)の協力を得て今年9月に実施したものである。
以上
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