「子どもとインターネット」フォーラム
~子どもが楽しく安心して利用できるインターネットの構築を目指して~


Tokyo Conference on the Internet and Children
- Creating a Fun and Safe Internet Environment for Children -
( English here )

プレス発表資料はこちら

new 当日のレポートを掲載しました。(日本語版PDFファイル:2,018KB)

新聞やWebニュースにてフォーラムの模様が報道されましたのでご紹介致します。
YOMIURI ON LINE(2004.02.17)
  ITニュース ネットの危険性 低い親の意識

現代教育新聞(2004)
  安心して利用できる環境の構築子どもとインターネットフォーラム

Mainichi INTERACTIVE(2004.01.26)
    「モバイルインターネットと子ども」テーマに国際会議-->

Mainichi INTERACTIVE(2004.02.13)
親を追い越す子供のネット知識 大人はどう向き合うべきか

読売新聞(夕刊)(2004.02.17)
 いぶにんぐスペシャル:ネットの危険性 低い親の意識


日時:2004年1月24日(土)13時~17時

会場:東京国際フォーラム ホールD7

委託元:文部科学省

主 催:(財)インターネット協会

後 援:(社)日本PTA全国協議会

協 力:インターネットホットライン連絡協議会

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 インターネットは、大人にとっても子どもにとってもなくてはならないものとなっています。

 子どもが学校や家庭でインターネットを便利に活用する一方で、子どもにとって有害なコンテンツが多く存在しており、子どもに対する影響が懸念されていまです。いま私たちは、子どもが楽しく安心して使えるインターネットを早急に構築する必要に迫られています。

 子どもとインターネットのより良い関係をいかに構築すべきかを皆様と一緒に考え、心豊かでたくましく生きることができる青少年をはぐくんでいく「心の教育」の推進に資することを目指して、財団法人インターネット協会では、「子どもとインターネット」をテーマとしたフォーラムを東京で開催することとしました。フォーラムでは、子供とインターネットに関する課題解決に日夜取り組んでいる日米英の方々に、その取組みについて講演いただきます。

 中高大学生、お子様を持つご両親、小中高の先生・教育関係の方々を含む子どもとインターネット利用に関心のある皆さん、インターネットの運営に関わる皆さん、どうぞふるってご参加ください。ご家族でのご参加もお待ちしています。

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プログラム(同時通訳あり):

13:00~13:10 主催者あいさつ
13:10~13:55
「ネットママ、ネットパパになるには~子どもたちへのメディア・リテラシー教育」

【講演概要】 米国における子どもとインターネットへの取組み事例として「ネットマム(Net-Mom)」を取り上げる。子どもによるインターネット利用の課題は、ウェブサイトに潜む小児性愛者に狙われる危険性よりもむしろ、インターネット上を流れる誤った情報、有害な情報に気づかない危険性にある。子どもたちにインターネットの安全な利用ルールを教える必要性を両親は自覚し、どのように子どもたちにメディア・リテラシー教育を行うべきかを学ぶ。
jean
講師:ジーン・アーマー・ポーリー
ネットマム、米国

【略歴】 子どもとインターネットに関するさまざまな情報を提供するウェブサイト「ネットマム(Net-Mom®, www.netmom.com/)」を運営。コンサルタント、ライター、講演者として活動するかたわら、CommonSenseMedia.orgのウェブサイトのレビュワーを務める。また、ニューヨーク州リバプール市公立図書館のシステム・技術担当者でもある。1991年以来、ジーンは執筆者、司書、母として子どもとインターネットに関するさまざまな活動に取り組み、「インターネット・サーフィン」という言葉を普及させたことでも知られている。
14:00~14:45
「変化する子どもたちのインターネット利用~その有用性と危険性を考える」

【講演概要】 英国における子どもとインターネットへの取組み事例として「チャイルドネット(Childnet)」を取り上げ、その活動から得られた教訓や取り組むべき課題について紹介する。
とくに、子どもたちのインターネットの使い方が変化していること、子どもを保護・監督する立場にある親や先生たちが、インターネットを使いこなす子どもたちのインターネット・スキルについていくのが難しくなっている問題を取り上げる。

steve
講師:スティーブン・キャリック・デイヴィス
チャイルドネット・インターナショナル CEO、英国

【略歴】 1998年よりチャイルドネット・インターナショナル(Childnet International, www.childnet-int.org/)のCEO代理、2003年10月CEOに就任、現在に至る。チャイルドネットは、子どもとインターネットに関する数々の教育啓蒙プロジェクトを推進、賞を獲得したプロジェクトもある。チャイルドネットはこのほか、他の子どもたちの助けになる、インターネットを活用した革新的で優れたプロジェクト運営に取り組む子どもたちを表彰し奨学金を与えるプログラム運営も行っている。ロンドン大学卒、教育とコミュニケーション専攻。
14:45~15:00休憩
15:00~17:00 パネルディスカッション
「子どもが楽しく安全に使えるインターネット環境構築について考える」

akahori
コーディネータ: 赤堀 侃司(あかほりかんじ)
東京工業大学大学院社会理工学研究科教授
【発表概要】子どもとインターネットのかかわりについては、とかくインターネットの危険性ばかりが議論されがちです。しかし、インターネットは道具に過ぎません。子どもの教育の基本となるのは、やはり親子のコミュニケーションなのです。今回のディスカッションでは、インターネットの負の面ばかり強調するのではなく、インターネットとうまく付き合っていく方法について、皆様と一緒に考えたいと思います。

【略歴】 東京工業大学教授,工学博士、東京学芸大学講師,助教授,東京工業大学助教授を経て,平成3年3月から現職,東京工業大学・教育工学開発センターおよび大学院社会理工学研究科人間行動システム専攻教育工学講座に在籍,国連大学高等研究所客員教授・放送大学客員教授などを兼任、文部科学省「青少年を取り巻く有害環境対策に関する調査研究」などの委員も務める。

jean2 パネリスト:ジーン・アーマー・ポーリー氏 ネットマム

【略歴】 子どもとインターネットに関するさまざまな情報を提供するウェブサイト「ネットマム(Net-Mom®, www.netmom.com/)」を運営。コンサルタント、ライター、講演者として活動するかたわら、CommonSenseMedia.orgのウェブサイトのレビュワーを務める。また、ニューヨーク州リバプール市公立図書館のシステム・技術担当者でもある。1991年以来、ジーンは執筆者、司書、母として子どもとインターネットに関するさまざまな活動に取り組み、「インターネット・サーフィン」という言葉を普及させたことでも知られている。

steve2 パネリスト:スティーブン・キャリック・デイヴィス
チャイルドネット・インターナショナル CEO

【略歴】 1998年よりチャイルドネット・インターナショナル(Childnet International, www.childnet-int.org/)のCEO代理、2003年10月CEOに就任、現在に至る。チャイルドネットは、子どもとインターネットに関する数々の教育啓蒙プロジェクトを推進、賞を獲得したプロジェクトもある。チャイルドネットはこのほか、他の子どもたちの助けになる、インターネットを活用した革新的で優れたプロジェクト運営に取り組む子どもたちを表彰し奨学金を与えるプログラム運営も行っている。ロンドン大学卒、教育とコミュニケーション専攻。

cris パネリスト:マリ クリスティーヌ
アジアの女性と子どもネットワーク代表・国連ハビタット親善大使
(講演資料 PDF:552KB)
【発表概要】アジアの女性と子どもネットワーク(AWC)は、アジアの女性と子どもの権利を守るために、主に教育支援を中心に活動しているNGOです。アジアの子どもたちへの“商業的性的搾取、虐待”を根絶するための運動にも積極的に取り組んでいます。今回は、こうしたAWCの活動の中から、インターネットを利用した子どもへの人権侵害についてお話しします。

【略歴】 上智大学国際学部比較文化学科卒。94年東京工業大学大学院理工学研究科社会工学専攻修士課程修了、現在、都市工学を学んでいる。父親の仕事に伴い4歳まで日本で暮らし、その後ドイツ、アメリカ、イラン、タイ等諸外国で生活。それらの経験を通じて得た幅広い視点を活かし,国際会議・式典等の司会、講演活動など多方面にわたる活動をこなす。AWC(アジアの女性と子どもネットワーク, http://www.awcnetwork.org)代表、国際連合人間居住計画(国連ハビタット)親善大使、2005年日本国際博覧会 広報プロデューサーを兼務。

fujita パネリスト:藤田 猛(ふじたたけし)
社団法人日本PTA全国協議会 監事
(講演資料 PDF:120KB)
【発表概要】 日本PTA全国協議会では今年度、中学2年生と小学5年生それぞれ約3000人とその保護者約6000人を対象に、テレビや携帯電話、インターネット等の利用についての意識調査を行いました。この調査結果の一端をご紹介するとともに、子どものインターネット利用に対して、親としてどのように考え、指導していったらよいかということについて、私なりの考えをお話します。

【略歴】名古屋電気通信工学院(現、名古屋工学院専門学校)制御工学科卒。 自営業。栃木県河内郡上三川町立明治小学校PTAの幹事、副会長、会長を歴任、平成13年4月からは栃木県PTA連合会会長を務める。家庭教育の重要性を認識し、子育てに対するヒントとなるべく、県内各所で「子育てセミナー」を実施するなど精力的に活動している。平成14年6月に社団法人日本PTA全国協議会副会長に就任、平成15年6月から同監事を務める。平成15年11月にはPTA活動振興功労者として文部科学大臣表彰を受ける。

kokubu.jpg パネリスト:国分 明男(こくぶあきお)
財団法人インターネット協会 副理事長
(講演資料 PDF:500KB)
【発表概要】 近年、子どもが携帯電話を介して出会い系サイト等にアクセスし、トラブルに巻き込まれるケースが増えています。このためインターネット協会では、従来から取り組んできた有害コンテンツ遮断(フィルタリング)技術の研究・普及活動の一環として、携帯電話向けフィルタリングシステムの開発を進めています。この開発の経緯とシステムの概要をご紹介します。

【略歴】 連想記憶マシンなどのコンピュータシステムの研究開発を20年以上行う。1999年から子供に有害な情報へのアクセスを制限する手段を提供する英国の非営利法人ICRAの理事を務め、2001年に財団法人インターネット協会副理事長に就任。最近では、2002年「レイティング/フィルタリング連絡協議会」、2003年 「モバイルインターネットと子ども」に関する国際ワークショップ、「インターネットにおけるルール&マナー検定」などを担当し、インターネットの健全な発展に務めている。


sub 問い合わせ先:(財)インターネット協会 フォーラム担当:大久保貴世、山本真紀
       E-mail:seminar@iajapan.org
       Tel:03-3452-6420 Fax:03-3451-9604
       住所:〒108-0073 東京都港区三田1-4-28 三田国際ビル23階


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