第5回目となる迷惑メール対策カンファレンスを5月20日に品川のコクヨホールで開催します。
今年は迷惑メール対策のための法律が2つ改正される予定です。一つは特定電子メール法で、もう一
つは特定商取引法です。ともに改正の目玉は広告宣伝メールについて、初のオプトイン方式による規
制が導入されることです。また、法律の実効性を強化する内容も多数盛り込まれ、迷惑メールを取り
囲む法制度の環境は大きく変化する予定です。今回のカンファレンスでは総務省、経済産業省で立法
に関わった担当官の皆さんをお招きし、法改正の考え方や運用の見通しについて話をしていただく予
定です。
技術的な面では、運用者の立場から「今時のメールの常識」について改めて議論を提起したいと考え
ています。すなわち、迷惑メールフィルタ機能を備えるフリーメールを普段使うメールの迷惑メール
フィルタとして使う転送の是非、一部復活したブラックリストの活用などです。さらにここ数年迷惑
メール対策として関係者が提案している送信ドメイン認証についても受信時の活用のためのサーバー
側の実装について更に進んだディスカッションを予定しています。
毎年このカンファレンスは過去の内容を前提として構成されてきましたが、今年は初の試みとして朝
一番に今までの「おさらい」をするセッションを導入しました。迷惑メール対策の全体の過去の流れ
を振り返る良い機会ですので、最近から対策に関わった人はもちろん、以前から関わっている方も参
加されることをお勧めします。
迷惑メール対策委員会 委員長 木村 孝
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