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2010年12月10日
 講評

toracon このたび、全国読売防犯協力会読売新聞社インターネット協会の主催により、ケータイ・インターネットトラブル克服手記(http://www.bouhan-nippon.jp/torakon2010/torakon2010.htm)を募集しました。 募集期間は、2010年7月15日~9月15日の2ヶ月間で、ケータイ・インターネットのトラブルにより悩んでいる子ども、親あるいは先生等が当該トラブルを克服した体験談を800字以内にまとめて応募を募ったところ、多数の応募をいただきました。ありがとうございました。
 そもそもネットトラブルとは事件報道や相談事例などである程度は知ることはありますが、実際にトラブルに遭った後にどうやって解決したのか、相談のアドバイスが役立ったのか、肝心の克服実例を知ることはほとんどありませんでした。悩みや葛藤、友人や先生などへ気遣ったりするなど、きっととっても大きな問題だったと想像します。
 応募の手記が届くたび、ドキドキして原稿用紙の文字を追いました。1つ1つのドラマティックな出来事に「頑張れ!」とか、「あー、これは大変」と心の中で叫びながら全てを読ませていただきましたが、「ひと味違った視点だ!」「それは気付かなかった、ここに目をつけたのか!」と、驚きの連続でした。
 そして、いよいよ、優秀作品を選出しましたので紹介します。トラブル克服のヒントとして、ネット・トラブルに苦しんでいる子どもや親等の手助けの一助になればと望みます。一方、残念ながら選からもれてしまった作品の中にも、優れた作品がありましたことを申し添えたいと思います。
 忘れてはならないのは、インターネットは決してこわいものではなく、とっても楽しいものです。これからインターネットと楽しく安全に付き合うために何ができるのか、これからも関係者一同、努力してまいりたいと思います。

 審査結果
  最優秀賞1名  優秀賞3名  佳作5名  *タイトルをクリックすると作品を見ることができます
都道府県 名  前 年齢 タイトル 選評
最優秀
iwai01
北海道
函館市
T.K 28 「15歳だった私のトラブル」  感動です。何も言うことはありません。心の葛藤、父親の愛情、手にとるように情景が浮かびました。相手のその男性がどういう人だったのかが気になるところではありますが、修羅場でのとっさに見ないという判断は、今振り返ると本当によかったと思います。帰りの車の中で、父親が言った一言に注目です。
優秀
iwai02
富山県
富山市
I.Y 28 「Noと言える勇気」  秀作です。「緊張しながらメールを開いた。私の友達を見る目は間違ってなかった。」友人を思う気持ちが鳥肌がたつほど伝わってきます。勇気って大切。遠慮せずしっかり気持ちを伝えれば相手はわかってくれるはず。タイトルもはまっていて、すっきり。文章力も内容ともに抜群です。
優秀
iwai02
東京都
渋谷区
岡部 達美 高2 「悪口を言わない○○です。」  優秀作品です。「他者を尊敬する。ネット上も、それ以外の生活場面でも、他者を認めるようにしたのです。」 ネットで戦闘を見て、どうしたらよいのか、くどくど言うよりもたった一文で姿勢が生まれるもの。そして輪が広がっていくなんて、すごいことです。
優秀
iwai02
東京都
大田区
M.K 小6 「インターネットのこわさ」  「ゲームサイトの友達が面白いからぜひぜひ入ってください」。誘惑につられそうになった心境が伝わってきます。よくわからない時はインターネットで調べて体験談(失敗談)を確認してみたのは素晴らしかった。不親切なサイトがあるのは本当にイヤなことだけど、無視をすればよい。これからネットの良いところを見て欲しいし頑張ってほしい。
佳作
iwai03
埼玉県
春日部市
A.M 50 「ネットゲームからの足抜け」  ご両親の愛情が伝わってきました。代替の楽しみを与える方法がさりげなくて素晴らしい。息子さんはきっと何をしてよいのかわからず路頭に迷っていたのでしょう。これからは猫のためだけでなく、ぜひぜひ社会のために役にたってほしいです。
佳作
iwai03
埼玉県
さいたま市
A.N 21 「食事会で得たネット問題
迷(めく)る人の絆の深さ」
 心あたたまる作品。食事会をしよう、とアイデアを出すことがニクいです。ネットに浸るより人の役に立つことが大切、ネットが全てとなった彼女が脱出、ですね。
佳作
iwai03
滋賀県
大津市
竹内 義博 46 「ネット依存症克服」  父親の努力に感激。「ネット依存症は病気で、もしそうなら専門家に相談して治療する必要がある事をも話し、この症状は学力低下を招き、健康を害し、犯罪に巻き込まれたり、自らが加害者になることもあると言う事について事例も挙げて心配している事を説明し、決して怒っているのではない」
娘さんが涙するところ、3日くらいは辛かったこと、その後しっかり時間を決めてネットを使っていること。まさしく克服手記です。
佳作
iwai03
島根県
大田市
Y.T 42 「13歳のケータイ」  「ブログ自体でなくブログの使い方なのでは」と、子どもたちがまだ使い方を理解できないのではと気付いたこと、目のつけどころが良いです。
「納得しました。学校でももっとIT教育を進めます」と約束してくれて収まったという」学校へ積極的に要望を出して受け入れてくれたこと、すごいこと。きっかけとなった母親の誤解は謎ですが、母親も必死だったのですね。
佳作
iwai03
北海道
札幌市
N.K 33 「ブログへの誹謗中傷」  具体的な対策「一切無視していたこと。解析ツールを設置したこと。コメントは私がチェックするまで公開状態にしないこと、などの対策を取ってからは落ち着いてきています。」
とても良いのは、自分がトラブルにあったことで、今後の注意と他人への思いやりが生まれたことです。


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