「インターネットの安心安全な利用に役立つ手記コンクール」
受賞作品

①使いこなし部門

silver優秀 「インターネットと共に成長した我が子」  滋賀県 竹内 義博


私のひざの上に座ってマウスを動かしていた2歳の娘が先日18歳になりました。

この間、娘と共にインターネットやパソコンを活用してきた事について振り返ってみたいと思います。

最初は小さな手でマウスを握って、幼児向け市販ソフトや当時始まったばかりのインターネットでのサービスやゲームで一緒に遊んでいました。

小学校にあがる頃には、ローマ字入力を覚えて家族限定で始めた "メールごっこ" を通じてネット上のコミュニケーションについて練習し、その後は実際に、おじいちゃんや従兄弟ともメールでやりとりをするようになりました。

普段の学習では塾には行かず、その頃に始まった大手出版社がネット上で運営する学習システムを活用しました。

このシステムはネット上で課題を解いたり、質問をしたり、作文などを投稿したり出来るほかに掲示板やゲームもあり、ネット特有の文字によるコミュニケーションについても一緒に勉強しました。

そのほかには、絵を描く事が好きな娘は合間にパソコンで絵を描いていました。

小学3年生の終わり頃、私は仕事の関係で鳥取県に単身赴任することになり、今までの様に一緒にインターネットやパソコン出来なくなる事を危惧しましたが、この事を機に、娘専用に中古のパソコンを購入して、メモリーの増設や必要なソフトのインストール作業も一緒に行いました。

また、フィルタリングソフトについても、その必要性を教えて一緒に導入しました。

私は単身赴任先で仕事から帰ると、Skype(スカイプ:無料のインターネットテレビ電話サービス)をつなぎ放しにして、お互いに顔を見ながら食事をしたり、その日の出来事などを話したり、宿題をしたりと、家に一緒にいた時よりも会話が弾んでいました。

また、パソコンの方はリモートデスクトップ機能を使って遠隔操作でやりとりをし、娘が描き溜めた絵を公開するためのホームページも一緒に作りました。

この事を通じてパソコンのスキルが向上したのは言うまでもありませんが、アニメやゲームのキャラクターなどは、たとえ自分で描いた物でもホームページで公開してはいけない事などの知的所有権に関わる問題や、ネットに情報を公開する際の注意点や、危険予知についても話し合いました。

そして単身赴任生活は1年半ほどで終わりましたが、親子でインターネットやパソコンを上手に活用することで良好な親子関係を築く事が出来た、かけがえのない期間でした。

また、この間はインターネットのお陰で充実していたために私自身も単身赴任であることを忘れて生活することが出来ました。

その後中学、高校への進学し、インターネットやパソコンはさらに日常の物となり、今ではセキュリティーに関わる内容も含めて、私と対等に話が出来るまでに成長してくれました。

特に意識して幼い頃からインターネットやパソコンを使ってきた訳ではなかったのですが、結果として、これまでリアルな生活面でも良好な親子関係を築くことが出来て本当に良かったと思います。


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