2014年12月22日
インターネットを利用する皆さまの安心安全な利用に役立つ体験談や提案を募集し、応募された手記の中から優秀作品を決定いたしました。
平成26年5月~10月の期間に応募いただきました120作品より、第一次審査にて48作品を選び、第二次審査にて19作品にしぼりました。選考基準は3項目あり、「実体験や提案が具体的にわかりやすく述べられているか」「人間関係や生活が豊かになったか」「参考にしたいか」について評価を行い、それらに基づいて総合的に選考しました。
結果は以下の通りです。
■
審査結果
*各タイトルをクリックすると作品を見ることができます
① 使いこなし部門
(最優秀賞1名 優秀賞6名)
② トラブル克服部門
(最優秀賞1名 優秀賞6名)
③ 親子ルール作り部門
(最優秀賞1名 優秀賞2名)
④ 青少年のインターネット利用部門
(優秀賞2団体)
①使いこなし部門
☆
最優秀賞1名
☆
優秀賞6名
賞
タイトル
お名前
都道府県
性別/年齢
選評
最優秀
「母とSNSとタブレット」
family.k
神奈川県
男性/50
母がタブレットを使いこなすまでの奮闘記。はじめは機械が苦手だったが、家族の手助けによりグループチャットから音楽視聴まで、だんだん使いこなしていく。母は父の看病で不安になりながらも、家族皆が関わっているのだという安心感を持つようになった。喜びにあふれた感動話である。
優秀
「インターネットは
ドラえもん」
松岡 幸三
大分県
男性/64
旅行先で知り合った人とのほのぼのとしたお話。Facebookの友達申請をしたことをきっかけに多くの海外の大学生とメール交換も始まり、外国語をきちんと勉強しようと思うように。さらに、ストリーミングで「ラジオ講座」を聞くようになるまでになり、ネットが楽しくてしょうがないことが伝わってくる。
優秀
「インターネットと共に
成長した我が子」
竹内 義博
滋賀県
男性/51
2歳の娘が18歳になるまで、インターネットを十分に使いながら成長していった記録。スキルの向上だけではなく、ホームページで公開してはいけない事などの注意点や、危険予知についても話し合う。インターネットのおかげで、単身赴任生活時代に良好な親子関係を築く事が出来たなど、親子のお手本のような好事例である。
優秀
「離れた家族と…。」
中島 ひろし
埼玉県
男性/19
一年の大半をアメリカで過ごす父と、日本の母をつなげるために試してみたスカイプの話。パソコンも使ったことがなかった母が、ネットが好きになったと言うまでになった。そして作者自身も海外へ好奇心をもつことになった。家族への思いやりにより、自分自身の考えが広がっていく前向きな話である。
優秀
「インターネットの
おかげで思い出に
触れることができた。」
やまのおだぶつ
千葉県
男性/20
孫に話したかった伝記小説を、ネット書籍販売を使って手にしたという感動話。なかなか見つけることができなかった本を、孫のおかげでネットで容易に手にいれることができた。念願の本を新たな気持ちで読むことができて、懐かしい想い出が蘇ったのだろうと想像する。
優秀
「作品作りは
リアルでなくても」
カルボキシル
千葉県
女性/18
ボーカロイド作品を作るために、メンバーを集めて動画サイトに投稿するまでのお話。メンバー集めも担当データのやりとりを全てネットで行えることができた。ネットだからこその成功例である。メンバー募集の依頼方法が、きっと熱意が伝わったのだろうと想像できる作品である。
優秀
「インターネットで
世界がつながる」
抹茶大好き
千葉県
女性/18
外国に在住する祖母と、日本に暮らす母とつなげるために、スカイプを利用した話。父子で作戦を行い母にサプライズを行った。しばらくたって、今度は、一人暮らしをはじめた作者が、母とスカイプでつながるようになった。離れた家族が親子3代、ネットの有り難さを実感した話である。
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②トラブル克服部門
☆
最優秀賞1名
☆
優秀賞6名
賞
タイトル
お名前
都道府県
性別/年齢
選評
最優秀
「『指一本』の日常から ―
生徒と考えるインターネット
利用とルール―」
角田 茉奈
神奈川県
女性/21
塾講師の作者が、生徒がLINEの利用方法について疑問を抱いたことからはじまる。生徒の一人が「時間が経ってからだと、流れについていけなくて話に置いていかれちゃうから」と、LINEのメッセージに追われていることがわかる。そして、作者は実験的に端末を預かってみることにした。「使うときは使う、使わないときは一切使わない!」とメリハリをつけることの発見に導いていく。やってみないとわからないことだってある。依存を克服できた好事例である。
優秀
「私のネットトラブル」
城 和子
福岡県
女性/62
12年前にネットを始めた頃の話。同じ趣味のHPの掲示板で、コメントをするようになり楽しいネット生活を送っていた。その後、あることから中傷トラブルに。その経験が、ネットでは個人情報を伝えないぞという教訓になった。大きなトラブルにはならなくて良かったが、それでも危険が潜んでいた話である。
優秀
「インターネットトラブル克服」
K.K
埼玉県
男性/22
高校時代、ネットゲーム依存症であったが、部活動をきっかけにリアルの達成感を得られ、徐々に回復していった成功例。依存している時は、本人には気付きにくいもので、周囲の家族や友人がそっと克服のきっかけを作ることが効果的だと考えるようになった。
優秀
「オンライン救出作戦」
いはら
埼玉県
男性/21
オンラインゲームに夢中になりすぎてしまった知人を救出しようとある作戦を考える。それは意外な方法。作戦はうまくいき、現実での交流が増えるようになった。友達同士で助け合う事、相手の事を考え受け入れることの大切さを知ったお話である。
優秀
「画面の向こうのキミ♪」
Kyouko
女性/19
ゲームで知りあった相手と会うまでのスリルあるお話。作者の気持ちの動揺が伝わってくるようなドラマティックな内容。金銭トラブルはあったけれど、さらなるトラブルに遭わずに済んだ。その後の対処方法にも触れている。
優秀
「ネット上で仲良くなった
友達」
梅子
千葉県
女性/19
同じ趣味仲間のツイッターで仲良くなった人と会ったりしていたが、侮辱するような言葉や写真を載せられるようになった。軽い気持ちでプリクラや写真を載せると痛い思いをすること、どんな人かもわからないのに信用して会ったりしてはいけないことを、今回のことで学ぶことが出来た。
優秀
「小さな影と
大きなカンチガイの話」
飴野祈斗
東京都
女性/19
喧嘩をしたことのない二人の友人同士が、SNSのメッセージを発端に喧嘩となった。その二人の仲をとりもどそうと、他の友人たちが奮闘する。話し合った結果、別の友人が仲介となり事情を説明し、謝罪と仲直りしたいという思いをメールで伝える事になった。メッセージだけでは思いが伝わらないことがあるが、作者自身も気を付けなければと思った話である。
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③親子ルール作り部門
☆
最優秀賞1名
☆
優秀賞2名
賞
タイトル
お名前
都道府県
性別/年齢
選評
最優秀
「初めての利用規約」
山口 あゆみ
(はなずきん)
大阪府
女性/41
中学1年の誕生日プレゼントにiPod touchを息子に購入した時の、親子の決め事を、10箇条で約束した。
その1つに「必ず利用規約をちゃんと読む」がある。利用する際に必要な事柄や、法律用語など、大人でさえも読むのは大変なのに、ましてや中学生にとっては初めての言葉も多いだろう。苦労しながら読むことで体験をしていくことだろうと、親の厳しいながらも優しい愛情が伝わってくる。
10箇条は具体的かつ会話口調で書かれ、押し付けがましくない内容。多くの保護者の参考になるであろう。
優秀
「ピンチをチャンスに」
菅原 邦美
京都府
女性/52
13歳の息子が不正請求にあい、母親が奮闘する。二つの相談機関に相談したが、それぞれ全く違った対応をされた。1つの相談機関ではきちんとした解決策を教わることができ、その時は息子も頑張って相談した。それから4年後、地域のネット安心アドバイザーとして活動を行うようになった。最後に、きちんと対応してくれた相談機関の名称を書くことで敬意を表し、素晴らしい締めくくりになっている。
優秀
「ルールを作りは簡単!
守らせるには?
破ったときは?」
大橋 篤
奈良県
男性/50
ケータイ・スマホのルール作りで紹介されている事例の多くは、「子どもと話し合って・・・」というパターンが多いことに疑問をもつ。親が責任をもって買い与えるケータイ・スマホ、もっと親が主体性をもってルール作りをすべきではないか、さらに、ルールを破ったときのルールまでも。厳しいながらもユニークな例なので、参考にしてほしいと思う。
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④青少年のインターネット利用部門
☆
優秀賞2団体
賞
タイトル
お名前
都道府県
性別/年齢
選評
優秀
「生徒を中心とした
検討チームによるソーシャル
メディアガイドライン作成」
羽衣学園高校 ICTカンファレンスメンバー
大阪府
高校生男女
高校生が各グループに分かれて意見を出し合い、一つのプレゼンテーションを作り、発表し合い、6のポイントのガイドラインを作成した。楽しく大切な高校生活を、無駄にせず、後で後悔しないためにも、インターネット利用について、特に注意して欲しいことが、生の声で書かれている。
「ネット社会の危険性を実感」したとのことだが、具体的な出来事が書かれていれば、さらにリアリティがあったであろう。
優秀
「私達を守る情報モラル」
奈良県立奈良朱雀高等学校情報研究部
奈良県
高校生男女
アカウントの乗っ取りやなりすまし、SNS等で自分の写真を無断で掲載された経験から、インターネットの使い方やルールを守れない人が多いのかと疑問に思ったことから、調査を行うことに。
特に、ネット依存にならないためには、使用時間や使い方によってフィルタリングで規制する範囲を保護者と一緒に考え、情報モラルを身に付けることが、小学生から社会人に共通して言えることだと考える。視野が広い意見である。
メンバーの中で意見が合致したのか、食い違いがあったのかが書かれていたら、さらに興味深かったであろう。
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