「インターネットの安心安全な利用に役立つ手記コンクール」
受賞作品

①使いこなし部門

silver優秀 「離れた家族と…。」  埼玉県 中島 ひろし


自分の家庭は家族全員が揃うことはなかなかありません。自分の家族は父親と母親と自分の三人家族です。家族全員が揃うことが少ない理由は父の仕事が関係しています。父親の仕事は海外の商品を日本でも販売するための仕事をしています。そのため一年の大半をアメリカで過ごしています。家に帰ってくるのは一年に数回あるくらいで、母も自分も父には年に数回しか会えないので最初のころは寂しかったです。

自分はどうにかしてアメリカにいる父の顔を見て話せないかと思っていると、友達からスカイプというものを教えてもらいました。スカイプはパソコン同士でも、またパソコンとiPhoneでも簡単に無料でテレビ電話やビデオ通話ができる。しかも国内と海外でも通話ができるので幅広い友達とつながることができるということを知りました。さっそく自分は母に「スカイプを使ってみたら?」と相談してみました。母に伝えると母もそれならやってみようかな、とすすんでチャレンジしてくれました。しかし、母は普段は全くインターネットもパソコンも使っていなかったのでまずインターネットの使い方から教えていきました。母は慣れないパソコンに苦しみながらも、だんだんと使うことができるようになり、あんなに苦手だった入力作業も速く打てるようになりました。そしてネットを使うことが好きになったとまで言ってくれるようになりました。

今では自分が手伝わなくてもインターネットを使っていろんなことを一人でもできるようになっていました。

アメリカとは時差が13時間もあるのでアメリカが昼間でも日本は夜中ということもあり、お互いの都合が合う時間がなかなか無い中で一種間に何回かはスカイプを利用してアメリカの生活で面白かったことや勉強になったこと、仕事をする中で日本とアメリカの異なる文化など、たくさんの話を父はしてくれました。

父親に海外の魅力を教えてもらってから自分は海外のことに興味を持ち始めました。

そして大学生になった自分は大学の海外研修プログラムに参加して、ニュージーランドに三週間の短期留学と初めてのホームステイ体験をすることができました。もちろんニュージーランドからもスカイプを通して日本の家族と会話することができました。父から教えてもらったアメリカの文化とは自分が思っていた以上に違ったところが多かったけど、すごくいい経験ができました。自分に海外への好奇心を与えてくれた父親にはすごく感謝しています。これからは、まだスカイプを知らない人、使ったことがない人にスカイプの良さと世界とつながる喜びを伝えていきたいと思います。


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