「インターネットの安心安全な利用に役立つ手記コンクール」
受賞作品

③親子のルール作り部門

gold最優秀 「コミュニケーション」  千葉県 クリスティーナ


スマートフォンが普及し始めた4年前、私の家でもスマートフォンの利用者が増え、家族とのコミュニケーションよりも機械とのコミュニケーションが増えていました。

唯一家族が集まる夕食の時間。
いつもならテレビの音と家族の笑い声が聞こえてくるのに、スマートフォンが普及してからというもの、部屋に響くのは家族の笑い声ではなく、携帯の通知のアラーム音に変わりました。 スマートフォンを持ち始めてから1週間、毎日のようにアラームが響き、「早く返信せねば」という思いから、いつも目の届くところに携帯電話が置いてありました。

ある日、食事中に何度も何度もスマートフォンの画面を確認している私と姉をみて、親が「携帯に依存してない?」と言ってきました。 そのころは、依存してないと思っていましたが何日か経ってみると、30分ごとに携帯を確認している自分がいたのです。 その時初めて依存していることに気づき、ショックでした。 いつからこんな風になってしまったのか、家族との会話がどれくらい減ったのかと考えると依存症の恐ろしさというものを初めて体験しました。 家族での食事の時間や夜寝る前など、数分おきに何度も何度もスマートフォンを確認しているのを自覚すると嫌気がさし、自己嫌悪しました。

「なぜ手放せないのだろうか」、「どうすれば携帯依存を直すことができるのか」考えても答えは出てきませんでした。 思い切って親に聞いてみると、「携帯を使っているときはずっとゲームやっているよ」というのです。 その時、私のスマートフォンに入っていたゲームは期間限定のイベントの真っ最中で、キャラクターの欲しさに依存していたのです。 原因はこれかと思い、消したくないという気持ちはありましたが自分のスマートフォンの中に入っているゲームをすべて消しました。 数日間はゲームをインストールしなおそうと思いましたが、依存している自分を見たくないと思い何度も我慢する日々が続きました。

これからもこのようなことが起こらないよう、携帯依存を直すためにと家族でルールを決めました。

1、ゲームをインストールしない
2、一回携帯に触れたら、その後2時間以上は携帯に触らない
3、食事の時間は携帯を自分の部屋に置いておく

決めたルールは少ないかもしれませんが、これにより依存がなくなり、家族との会話が増えました。機械と話すより、人と話す方が楽しいのでこれからも依存症には気を付けながら人とのコミュニケーションを楽しみたいと思います。


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