「インターネットの安心安全な利用に役立つ手記コンクール」
受賞作品

③親子ルール作り部門

gold最優秀 子供にインターネットを使わせるということ  広島県 月波や

我が家の子供達には自由にインターネットを使わせていた。制限もしない、ブロックもしなかった。

夫と先日エロ本について話していて盛り上がった。子供の頃エロ本は親に隠れて読むものだった。親に見つかると捨てられてしまうので、どこにしまうのか頭を使った。隠しているのがバレて机の上においてあったこともあった。掃除の時に母親が見つけたのではなく、エロ本を机の上に戻す妖怪がいると学校の男子の中で密かに語り継がれていたと言う話を子供達にしたら盛り上がった。インターネットのない時代、エロ本は隠れて見る物だった。今は堂々とインターネットで見ることができる。規制しても、いくらでも見ることができる。制限をしても制限できるものではない。親が子供の行動を24時間監視することはできない。子供は、親が思う以上に賢い生き物だと思う。

我が家の子供達には、見たいものや調べたいことがあれば自由に使わせた。日常の中でエロ画像や動画を見ることや出会い系サイトのこと、課金ゲームのことについて話した。良いとか悪いとかではない。インターネットは上手く使えば便利な道具だけれど、人を傷つけ、悪い人に騙されることもある。でも、それはインターネットの中だけのことではない。例えば調理の時に使う包丁は必要なものだけど、使い方を誤れば人を傷つける道具になる。「使わせない」「制限を加える」のではなく、出会い系で人に会うことがどういうことなのか、ゲームでお金を出してアイテムを揃えていくことが本当に楽しいのか、エロ動画、画像の楽しみ方を子供達と一緒に話す。時には親である自分の経験も子供達に話す。課金ゲームをすればお金がかかる、出会い系で人に会えば危険な目に会うかもしれない、エロ動画を見ているうちに有料サイトに誘導されることもある。教えるのではなく、一緒に話す。日常生活の中でインターネットのことに限らず、いつもいろんなことを子供達と話してきた。インターネット用語や、2chの言葉などは子供の方がよく知っている。私は、分からないことがあれば子供達になんでも質問したし教えてくれた。インターネット用語だけでなく、子供達の方が知っていることもたくさんある。私は少し長く生きている分、子供達より知っていることが多いくらいで、なんでも知っているわけではない。

お互いにコミュニケーションをとることで信頼関係が生まれる。親と子供は血縁関係があるから、もれなく信頼関係もついてくるものではない。親は子供が最初に出会う社会だ。それだからこそ人との信頼関係の作り方、困った時、苦しいときの身の守り方を、親は子供に伝える義務があると思う。インターネットとの付き合い方も同じことが言えるのではないだろうか。

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