2018年2月13日

インターネットを利用する皆さまの安心安全な利用に役立つ体験談や提案を募集し、応募された手記の中から優秀作品を決定いたしました。

平成29年7月~11月の期間に応募いただきました202作品より、第一次審査にて91作品を選び、第二次審査にて19作品にしぼりました。選考基準は3項目あり、「実体験や提案が具体的にわかりやすく述べられているか」「人間関係や生活が豊かになったか」「多くの方が参考にしたいか」について評価を行い、それらに基づいて総合的に選考しました。
残念ながら選からもれてしまった作品の中にも、大変優れた作品がありましたことを申し添えたいと思います。

 審査結果  *各作品のタイトルをクリックすると作品を見ることができます
 
  kazoku02
  ①インターネット使いこなし部門 (最優秀賞1作品 優秀賞3作品 特別賞1作品)
  ②インターネットトラブル克服部門 (最優秀賞1作品 優秀賞2作品 特別賞1作品)
  ③親子のルール作り部門 (最優秀賞1作品 優秀賞2作品)
  ④青少年のインターネット利用部門 (最優秀賞1作品 優秀賞6作品)
 


①インターネット使いこなし部門  最優秀賞1作品  優秀賞3作品  特別賞1作品
タイトル お名前 都道府県
性別/年齢
内容と選評
最優秀
gold
遠隔勤務 森 あい 愛知県
女性/30歳
結婚を機に引越しするため、上司に結婚報告をしたところ、上司から意外な返事がくる。働き方を大胆に提案できた上司や実現した会社がすばらしい。働き方改革が注目されている現況の中、企業のお手本となるエピソードである。
優秀
silver
誕生「2016 いそべふぁみり」家族誌 磯部 節子 神奈川県
女性/72歳
三世代家族の愛情が溢れている。記念になるものは現物であり、そのためのネットの使い方が好感。スイス・仙台・相模原に住む家族の結束の成果物をニコニコして見ているご夫婦の姿が浮かんでくる。
優秀
silver
イタリアに引っ越した親友 ミニオンバルーン 東京都
女性/10歳
日本とイタリアでは7時間の時差がある。時差を配慮して友だちといい関係でいるためのルールを作った。可愛らしい会話から相手への思いやりが伝わってくる。外国との時差を直接感じられた経験は貴重である。
優秀
silver
時間・距離・国境を越えて 井川一太郎 東京都
男性/79歳
60年前に外国へ移住した旧友と交流するため『私たちの50年』というブログを作った。400人のメンバーが近況報告をして、希望や楽しみを与えて付き合いを取り戻す。乗り越えるのが難しい時間や距離の壁を超えた好例である。
特別
silver2
インターネットで知り合った人と会うということ けいこ 埼玉県
女性/29歳
ブログに掲載されていた北海道紋別郡遠軽町の綺麗な写真を見たことをきっかけに、ブログ作成者へメッセージを送り、会うことを決心する。
青少年への一般的な情報モラル指導では「ネットで知り合った人とは会ってはいけない」としているが、この作品は、ネットのリスクにも配慮しつつ、人と人との出会いのすばらしさに触れているので、「特別賞」とした。
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②インターネットトラブル克服部門  最優秀賞1作品  優秀賞2作品  特別賞1作品
タイトル お名前 都道府県
性別/年齢
内容と選評
最優秀
gold
本当の思いやり こまっちょ 埼玉県
女性/33歳
受験期などは友だちと励まし合うなど盛んにSNSを利用しがちである。だが、ネット依存気味で成績不振になってしまう。父親から説教されると思ったら想像を超えた話を聞かされる。
わが子の依存だけに必死になる親が多い中、「相手の立場、時間に気付かせてあげた」父親の声かけのうまさは、多くの保護者に見習ってもらいたい。
本人は現在、教壇に立ち生徒へも伝授していることが素晴らしい。
優秀
silver
“いい人やめた”宣言でホームページ閉鎖 水馬 東京都
男性/72歳
これまでアナログ派だったのに、自分でホームページを立ち上げるまでになる。だが、オフ会の無謀なやりとりに失望する。失敗から適切な距離感の必要性に気付いたことが良い。
優秀
silver
インターネットは人を鍛える メトロン 東京都
男性/45歳
ブログをはじめて3年、注目を集めると批判を書かれるようになる。はじめは怖い思いをしたが、その後自身が打たれ強いことがわかってくる。コメントへの鈍感力に言及した点が好感もてる。
ネットでもリアルと同じように他人への気遣いができる社会になるのが理想だろうが、これがインターネットというものだと理解することも一理であろう。
特別
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軌道修正 匿名 岩手県
女性/39歳
これまでの30年の苦しさが伝わってくる。誰にも言えない悩みを抱えた時、自分を救う手だてとしてメール相談があった。カウンセラーが言ってくれた言葉は魔法の言葉となる。信頼のおけるカウンセラーかどうかを見極める力も重要であろう。
一般的な情報モラル指導では「ネットで探した情報の信用性に注意しましょう」としているが、この作品では、とても上手くいく場合もあり、言葉のやりとりのすばらしさに触れているので、「特別賞」とした。
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③親子のルール作り部門  最優秀賞1作品  優秀賞2作品
タイトル お名前 都道府県
性別/年齢
内容と選評
最優秀
gold
子供にインターネットを使わせるということ 月波や 広島県
女性/47歳
親が子どもに教えるのではなく、一緒に話す。また、親が自分が分からないことを子どもに尋ねる。その姿勢が好感もてる。信頼関係があるから出来ることで、親子のやりとりがあるから信頼関係ができる。親の大きな覚悟が伝わってくる逸作である。
優秀
silver
『ネトゲ脳にならない我が家の秘策』 ひみパパ 大阪府
男性/50歳
1日のゲーム時間を約束させることが難しいとわかり、医学博士から得た方法を知る。それはお手玉。心身のセルフコントロールや健康増進に 効果が期待されるということだ。親が子どものために懸命になって努力する行動が良い。
お手玉の他にも、ゲームに代替するお手軽で楽しいものもあるかもしれないと、多くの保護者が気づかれることを願う。
優秀
silver
スマートフォンへの「子供の依存」と「大人の依存」 ぱんだ 千葉県
女性/20歳
2歳の姪からスマホを取り上げるのではなく、まずは大人が依存をやめると決める。家族と会っている時はスマホから離れ、離れている時間や楽しい思い出を共有する場合にスマホを使う。
するしないのメリハリをつけた行動、すぐにでも試してみたいと思わせる内容であり、さらに、スマホ利用にたけた若い世代からの気づきと提案が高ポイントである。
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④青少年のインターネット利用部門 最優秀賞1作品  優秀賞6作品
タイトル お名前 都道府県
性別/年齢
内容と選評
最優秀
gold
ネットを通じた遊びと学び Emi 東京都
女性/36歳
親がゲームを与えっぱなしにすることなく、上手に付き合っていけるように常に関心を持って子どもと対話をしていることが良い。特に、子どもたちのインターネットの時間制限と言葉のやりとりが難しいことに気づき、子どもを培っている。
最後に「子どもが大好きなゲームと親友を通して、大切なことを学んで行ける事が嬉しい」と述べるところは、親の愛情がうかがわれる。
優秀
silver
ぼくの大失敗 クリクリ 東京都
男性/11歳
父親のタブレットのパスワードをこっそりと覚えて使ったことをばれてしまう。その時に母親からの適切な説明でパスワードの大切さを学べた好例。子どもの心情が正直に書かれていて、面白い。
優秀
silver
慎重に かーず 東京都
男性/11歳
実際にトラブルの例を目で見て体感したことが具体的でわかりやすい。「初めての時は母親に聞く、使い方が厳しくてもその方が安心だと思う」と実感できたことが良かった。
優秀
silver
利用のための成長、成長のための利用 モーモン 千葉県
男性/18歳
守ってほしいルールは一つ。『ネット上では適切な言葉遣いを意識する』こと。そのルールに至ったのには理由があった、中学生からの失敗の経験を振り返って、大学生になった現在、広い視野から次に活かす姿勢が好感もてる。
優秀
silver
インターネットを使う際の根本的注意事項 AKASHI 東京都
男性/10歳
正確な情報を得るための多様なメディアの使い方に言及した点が良い。文章がドラマを見ているような臨場感がある。
優秀
silver
限りある時間の中で楽しもう ホワイトソース 東京都
男性/10歳
“YouTube は一日一時間まで”という一つのルールを自分で決めて良かったと話す。YouTubeの良い使い方に触れて、正負両側面に触れている点が好感もてる。
優秀
silver
小学生の私と今の私 こじま 千葉県
女性/19歳
小学校低学年のうちはある程度親がルールを考えることが、将来はプラスになる事が伝わってくる。大人になり、言葉のやりとりで他人がうける印象など子どもに気付かせている。段階を追って利用範囲が広がることで、相応のリスクに配慮できるようになった点が良い。
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